自営業の方でも気楽に銀行カードローンの審査を通過する方法
カードローンでお金を借りたら、当然返済していかなければなりません。当たり前ではありますが、返済していける人のみがカードローンを利用できるわけです。返済できるか否かを見るために審査があるわけですが、職業によってカードローンの利用しやすさに差があったりするのでしょうか?
今回は、いろんな職業の中でも「個人事業主」という立場の方に焦点を当てて、他の職業の人たちとカードローンの審査に違いがあるのかどうか、個人事業主の方が審査に通りやすくなるためにはコツなどがあったりするのかどうか等、気になるところを考えていきます。
これから個人事業主としてカードローン審査に申し込もうとしている方や、独立を考えている方々は、ぜひご一読くださいね。
審査で何を見られているのか?可決になるためにぜひ知っておこう!
個人事業主とカードローンの関係についてお話する前に、まずはカードローンの審査というもの全般について知っておきましょう。そのうえで、個人事業主特有の審査事情もご紹介したいと思います。
カードローン審査に必要な個人情報
カードローンに申し込むときには、様々な個人情報を記入しなければなりません。具体的には、以下のような情報となります。
- 勤務先・勤続年数・年収
- 職種・雇用形態
- 家族構成・居住形態
- 保険証の種類
- 固定電話・携帯電話の有無
- 個人信用情報(クレジットヒストリー)
これらの情報を元に、返済能力がある人かどうかを貸金業者や保証会社が審査します。
特に重視される項目
上記の情報はもちろんぜんぶ大事なのですが、特に重視されるものとそれほどでもないものとがあります。特に重要な情報とは、以下の2点です。
- 勤続年数
- クレジットヒストリー
年収も大切ではあるのですが、年収が少なくても安定継続した収入なのであれば、借りられる金額が小さめになるというだけで審査には問題なく通るケースも多いものです。(こちらもご参考に→カードローンは年収いくらで借りられる?)
つまり、年収の多い/少ないよりも今後も安定継続してその収入が維持できるかがポイントなのです。
したがって、勤続年数は非常に重視されます。勤続年数が長ければ、今後もその仕事を続けていくと考えられ、それはつまり返済能力が維持されていくであろうと判断されるためです。
また、クレジットヒストリーも非常に重要です。安定収入があったとしても、現在延滞中だったり、過去に自己破産などの履歴が残っていれば、審査に通るのは非常に厳しくなります。
審査の前に要確認!個人事業主が気をつけるポイントとは!?
前章では、職業を問わず一般的なカードローンの審査が、どのような情報を元に行われるかをお話しました。ここからは、特に個人事業主がカードローンの審査においてどう判断されがちなのか、気をつけるポイントはどんな部分なのかをお話します。
個人事業主は審査に通りにくい!?
個人事業主や自営業の方は、ご自身で収入を生み出す立場です。会社の業績や社会の景気に大きな変動がない限り、月々だいたい決まった金額がもらえる会社員や被雇用者とは、立場が大きく異なります。
このような点から、個人事業主は経済的に不安定とみなされがちなので、基本的にカードローンの審査においては、会社員よりは不利になると言えます。
また、カードローンは使い道自由なのですが、「事業性資金は除く」という注意書きが添えられている商品がほとんどです。つまり、生活費や遊興費には使えても、事業費としては使えません。
ところが個人事業主の場合、資金使途において生活費と事業費を明確に分けるのが難しいケースもありますよね。このような点も、審査に通りにくくなっている一因と言えます。
個人事業主に求められる条件や書類
このような事情から、貸す側である金融業者にとっては、個人事業主や経営者への融資は比較的リスクの高いものです。そのため、少数ではありますが、個人事業主は申し込めないカードローン商品もあったりします。
また、申し込むことはできても、「現在の事業において2年以上の営業実績があること」等の条件があったり、より慎重な審査を行うために必要書類が多くなっていたりする業者もあります。
その他にも、個人事業主が求められることがある書類として、以下のようなものがあります。
- 青色申告決算書、収支内訳書
- 事業計画書、資金計画書
- 営業許可証や受注書などの事業実態を証明する書類
申込の前に、これらの書類を手元にご用意しておくとスムーズにすすみます。
総量規制の例外が適用されることも!
審査で不利になったり、必要書類が多かったりと、個人事業主の借り入れにはデメリットばかりあるように感じられた方も多いかもしれません。しかし、個人事業主だけに適用されるメリットもないわけではありません。
通常のカードローン商品でこの例外を適用してくれる会社は少ないものの、プロミスの「自営者カードローン」やオリコの「CREST for Biz」のように、総量規制の例外を適用した個人事業主専用の商品を取り扱っているところがあるのです。
もちろん、銀行系ならはじめから総量規制対象外なので、そちらに申し込んでも問題ありませんが、個人事業主向けのカードローンならより安心して申し込めますね。
審査を通過するためには、最低でも2~3年は業歴を重ねて、順調な売上にて経営していることを証明できる書類があるとよいんじゃよ。
信用金庫や労金は、地域で働く人を応援するのが特色のひとつじゃから、銀行系の中でもこういった小規模の金融機関のビジネスローンなんかも、検討してみることをオススメするぞ!
可決の確率もアップする!?個人事業主向けカードローンがねらい目!
前章の最後でお伝えしたように、事業者向けカードローンというものも存在します。消費者金融や信販系まで含めれば、意外とたくさんの商品がありますので、よく比較検討されることをオススメしますが、なかなかそんな時間がとれなかったりしますよね。
そこで、個人事業主向けのカードローンの中から、特にオススメの商品をご紹介します。
スルガ銀行の「イービジネスダイレクトカードローン」
静岡県にある地方銀行であるスルガ銀行は、地域のための金融事業だけではなく、全国どこに住んでいる人でも利用できるように、インターネット支店を持っています。しかも、事業性取り引きのための「イービジネスダイレクト支店」という支店まで存在するんです。
そして、このイービジネスダイレクト支店が取り扱っている、事業者向けカードローンが「イービジネスダイレクトカードローン」というわけです。どんな内容のカードローンなのか、とっても気になりますよね。
項目 | 内容 |
---|---|
限度額 | 50万円~300万円以内(50万円単位) |
金利 | 12.0%~14.9% |
申し込み条件 | ・満20歳以上65歳以下で業歴2年以上の法人または個人事業主 ・スルガ銀行所定の保証会社(アコム(株))の保証が受けられる人 |
必要書類 | ・運転免許証 ・決算書2期分 ・謄本 |
業歴2年以上という条件はあるものの、ビジネスローンですから遠慮なく事業性資金にも利用することができます。
また、原則として保証人は不要ですが、法人の場合は代表の方が連帯保証人となります。
イービジネスダイレクトカードローンの申込と利用
このカードローンの申込や契約には、少々時間がかかります。まず電話して申込書類を送ってもらい、記入したうえで返送します。そこで審査が行われ、可決なら送られてきた契約書類に記入して返送し、ローンカードが届いたら利用開始です。
そして利用方法は、以下のATMにて行います。
- スルガ銀行
- ゆうちょ銀行
- イオン銀行
- セブン銀行
- イーネット
- タウンネットワークサービス
その他、全国の都市銀行や地方銀行、信用金庫など提携金融機関のATMも利用可能です。
東京スター銀行の「スタービジネスカードローン」
もうひとつ、銀行カードローンから個人事業主向けの商品をご紹介します。それは、東京スター銀行の「スタービジネスカードローン」です。商品概要は以下の通りです。
項目 | 内容 |
---|---|
限度額 | 50万円~500万円以内(10万円単位) |
金利 | 6.5%~14.5% |
申し込み条件 | ・営業年数1年超の事業を営んでいる法人代表者または個人事業主 ・満20歳以上満65歳以下の人 ・保証会社(オリックス・クレジット株式会社)の保証が受けられる人 |
必要書類 | ・運転免許証などの本人確認書類 ・決算書、確定申告書 等 |
先にご紹介したスルガ銀行の「イービジネスダイレクトカードローン」に比べると、最大限度額も大きく、金利も低めに設定されています。
また、業歴は1年超で良いので、条件的にはこちらの方が良さそうです。
ただし、審査に通りやすいかどうかはまた別のお話です。業歴が長い人は、より厳しい条件を掲げている「イービジネスダイレクトカードローン」の方が、かえって審査に通りやすいと言えるかもしれません。
「スタービジネスカードローン」の申込と利用方法
このカードローンへの申し込みは、以下の方法が用意されています。
- インターネット
- 電話
- ファックス
審査に通ったら来店不要で契約手続きが可能です。ローンカードが届いたら、東京スター銀行のATMはもちろん、以下の提携先のATMで借り入れおよび返済の利用ができます。
- ゆうちょ銀行
- セブン銀行
- MICS提携ATM
提携金融機関の数はそれほど多くないものの、セブン銀行やゆうちょ銀行のATMはどこにでもあるので、利便性は決して低くないはずです。ただし、これらの提携先ATMでは手数料がかかってしまいますので、ご注意ください。
スルガ銀行の方は、カードローンにしては珍しく、一般向けの商品でも資金使途自由で、事業性資金にも使えるんじゃ。
限度額がもっと大きい方がいいとか、より低金利な方がいいという人、それからできるだけ早く融資が受けたいという場合は、「リザーブドプラン」など一般向けカードローンの方がいいのかもしれんのじゃ!
自営業者でも営業歴が長ければ申し込み可能!事業者向けローンも!
個人事業主や自営業の方々は、カードローンを利用したいと思っても二の足を踏んでしまうことが多いのではないでしょうか。しかし、ちょっとしたポイントにだけ気を付ければ、利用できるカードローンはいろいろあります。
審査に通るコツは、業歴をできるだけ長くしてから申し込むことと、返済能力があることを示す確定申告書や決算書などをしっかりと用意することです。
また、事業者向けのカードローンを取り扱っている銀行も多いですから、一般向けのカードローンが不安な方は、そういった専用商品を選ぶのもオススメですよ!
【参考ページはこちら】
カードローンを利用できる職業とは?
審査に通るための最大のポイントは、できるだけ営業年数を伸ばしてから申し込むことじゃ。
それから、信用金庫やろうきんなど働く人のための金融機関のカードローンを選んだり、その他の銀行であっても事業者向けカードローンを選んだりするのも賢い手段じゃよ!
被雇用者でも勤続年数が短いと申し込みができないカードローンもあるが、個人事業主の場合はさらに厳しく営業年数をチェックされるんじゃ。
誰でもクレジットヒストリーに問題があったら借入は厳しいが、ましてや個人事業主でさらにブラックだったら絶対審査には落ちるんじゃ。クレジットヒストリーをきれいにしてから申し込むべきじゃよ!