リースとカードローン審査の違いは借りやすさ以外も重要です
自動車や中古自動車を購入する際、ほんの一昔前まではカードローンや信販会社を通じてローン契約を結ぶというのが一般的でした。ですが、2009年からリースによる自動車購入数が軒並み増加傾向にある状態にあります。
なぜリースが選ばれるようになったのか?というと、自動車販売業者がリース対応をしている業者に対して、新しい提案という形で提案を行うように指示するようになったからです。
これについては現在では一般的によく目にするようになっています。キャッチコピーでも、「ワンランク上の自動車に乗るチャンスは誰にでもあります」のようなものが目立っております。
しかし、実際にリースとカードローンでは、どちらのほうがお得なのかについては不明という人が多いでしょう。
そんな人のために、今回はお得感を得られるのはどちらかなのかにスポットを当て、リースとカードローンを比較していきます。
リースを知らない人の為の案内
リースというのは、よくレンタルと勘違いされることがありますが、リースは近年になって自動車を貸与される業者で対応するようになったサービスの総称です。
リースとレンタルの違いは、最終的に購入検討をできるように盛り込まれているほうがリースです。
レンタルは最終的に借りているものを返すまでで1つのサイクルとなっている商法とされています。
ビデオのような安価な商品については、このレンタルという商法が用いられていますが、自動車などではリースのような方法で最終的に購入されたほうが安価に済むケースが多いというわけです。
具体的には、以下のような条件の方からリースはよく利用されています。
- 多数の自動車を購入ではなくリースしたい場合
- リースのほうがレンタルより安くなる場合
- 長期で自動車に乗るが制限付きで乗りたい場合
- ビジネスなどで高級車を乗り回さないといけない場合
- 自動車などの点検整備に疎い場合
リースは点検整備も受けられる
リースとカードローン審査の違いで、特に大きな違いについては新車に等しいか新車以上で自動車を購入できるかどうかです。
リースの場合、最終的に購入することになるので絶対ではありませんが、多くの人は購入を選択されるケースが多いです。
その理由ですが、カードローン審査で購入をされる場合には、自分で自動車を選択しないといけないからです。
リースでも同じようなことをしてカーセレクトをしているように見えますが、リースの場合は前述しましたが点検整備がされている新車以上の自動車が販売されておりますので、点検整備部分に怪しいところがないのです。
ただ、新車でリースをする場合と、カードローンを行い購入する場合であれば条件についてはほぼ同じとなります。
また、新車をカードローンで購入する場合、リースよりも損をしてしまうケースが存在します。それは、オプションの取付において必要でないオプションを取付けてしまっているケースです。
例えば、自動車を新車で購入する場合は、オプションとしてカーナビやオーディオ、またはドレスアップパーツなどを選択できるようになっているのですが、人によってはこれらの購入も行い失敗するケースがあります。
具体的には、以下のような購入で失敗される人がいます。
パーツ名称 | 失敗内容 |
---|---|
カーナビ | 自動車というと、今では欠かせないパーツにETC用の機器類とカーナビがあります。ETC用の機器類については最新式のものが導入されているので問題ないのですが、カーナビは最新式と限ったわけではありません
というのも、カーナビは半年と経過せずに新しいバージョンのものが誕生するからです。 新車購入された場合に、後になってオプションを別のものと無料で交換するというサービスはありませんので、タイミングによっては損失が発生します |
オーディオ | オーディオはハーネス(配線)を複数で自動車内に通しているタイプと、ハーネス自体が少ないものが存在します。
新しいオーディオであればあるほどハーネスの数は増えていくとされているので、業者側が用意したものでは自動車内にハーネスが目立ちすぎるケースもあります 簡素なオーディオで良い場合は、オーディオを無料で進呈というサービスは新車購入であっても、それほど嬉しいサービスではないのです |
ドレスアップパーツ | ドレスアップパーツは、自動車のボディ部分とは別の材質となっていますので、ちょっとした衝撃だけでも破損してしまう可能性があります
特にローダウン用のドレスアップパーツなどを着装してしまった場合には、乗り入れ可能な場所とそうでない場所に分かれてしまい不便だったりします。 また、ドレスアップパーツは破損してしまった場合、パーツの全交換が要求される場合も多く、かなり金銭的に余裕がないと不要であるケースが目立つのです |
リースで自動車を持つメリット
リースとカードローン審査の違いにおいて重要なポイントとなるのですが、リースであればメリットが豊富という点で、リースで自動車をもったほうが良いという声(インターネット上のクチコミ)が多いです。
無料点検、ガソリン交換などもサービスでついてきますので、料金計算がシンプルとなっているのが強みとなっているのです。
これはリースのみのメリットです。レンタルであっても、レンタル期間を終えて返却すると、その時点で業者側がメンテナンスをしてくれるようになっていますが、それらについては料金に上乗せされますので注意しないといけません。
レンタルを行った場合、料金計算について注意深くチェックを行ってみると、料金計算の注意書きに利用されたガソリン料金などの徴収といった項目が存在します。
必ずガソリン料金のみ追加で計算されるようになっているわけではありませんが、利用が当初の予定とズレている場合には、利用料金の再計算が行われるようになっているのです。
リースの場合は、このような計算そのものを行っていません。
30000円と消費税がリースに必要です・・・とあった場合には、これ以上の料金が加算されないようになっているのです。
月額25000円で乗れる新車というサービスがあった場合は、消費税以外はかからないと思っておいて問題ありません。
リースで自動車を持つデメリット
リースは料金面でメリットが多いと書きましたが、一応商品を販売されているわけなのでデメリットも少なからず存在します。
具体的には、以下のような商品の購入に関するデメリットが多いとなっているので、注意点についても理解して購入するのが理想となっています。
- 人気の商品はリース料金が変動しやすく高くなりやすい
- 人気の商品は予約制で且つ予約できない可能性がある
- 人気の商品は自動車の色で選択に余裕がない場合もある
- 人気の商品なので新しいバージョンが登場する場合もある
- 人気・不人気なのかがパッと見ではわからない
要約すると、リースで購入する場合にはタイミンが重要となります。タイミングが悪いと、新車でも売れ残りになりやすい車種しかリースできなくなります。
カードローンの購入とメリット
リースとカードローン審査の違いにおいて、リースのほうがカードローンより有利になるという案内を幾つか行ってきました。
ですが、人によってはカードローン審査を受けたほうが遥かにメリットがあるというケースもあるので、安易にリースではないと損をすると考えないように注意してください。
具体的には、以下のようなケースではカードローンで自動車購入をしたほうがメリットが多いです。
- 新車が販売されると同時に購入する予定の人
- 中古車のみで購入を検討中の人
- 売却も含めて自分で対応したい人
- 新車キャンペーン利用で購入したい人
- 自分好みの車にセットアップする前提で購入したい人
このような条件となっていますが、リースで審査を受ける場合との大きな違いは、新車であることを希望しているか希望していないかで違いがあるというだけです。
新車ですぐに購入したい車があった場合ですが、リースで購入をすると損をしてしまうケースもあります。
項目の4番目を見て頂けると理解が早いのですが、基本的にリースはキャンペーン対象外の自動車となっています。
CMなどでお馴染みのキャッシュバックが発生しませんので、人によっては高級車を購入した際の多大なキャッシュバックを受けられないかも知れません。
キャッシュバックは、新車価格にもよりますが5万円~30万円までの幅で設定されている場合が多いです。
その他のリースとカードローン審査の違いですが、支払方法はまったくの別物でカードローンのほうが融通が効くようになっています。
というのも、カードローンはボーナス払いができるのですが、リースの場合は毎月のリース金額と、購入後はローン契約を結ぶ形で返済をしていくためです。現在、頭金も用意していて返済を一気に進められるというケースに対応していない場合が多いのです。
カードローンの購入とデメリット
前述ではカードローン審査であれば、新車以外の購入でメリットが多いと案内しました。
ですが、カードローン審査による購入であってもデメリットは存在するので注意してください。
具体的に以下のような状況ではデメリットが多いです。
- カードローン利用状況によっては借りられない
- 信販会社経由のローン契約のほうが安い場合がある
- 後になって契約の取り止めが出来ない場合が多い
- 欲しい中古車がない場合は契約を待たなくてはいけない
- カードローンの限度額が自動車購入で圧迫される
このようなデメリットも存在しますが、すでにカードローンで自動車購入を経験されている人であれば、このようなミスもほとんど発生しないので問題ないかと存じます。
近年では、個人同士の自動車購入も可能となっています。
オークション販売がそうなのですが、大手オークションではクレジットカードや、カードローン契約をされているだけで自動車購入を新車・中古車のどちらでも行えるようになっています。
難しい操作も必要ありません。ただ、このような方法で購入すると安価な金額で購入できる場合が多いのですが、注意点もありますので注意しておいたほうがよいです。
例えば、整備不良が見られる自動車なども中古車として出品されています。
自動車について知識などを有していないという場合は、このようなオークション利用で購入される場合であっても、できる限り業者が出品を担当している自動車を落札されたほうが賢明です。
ワンランク上にも乗ることが可能
リースとカードローン審査の違いについて、微細な部分についてもスポットを当てていきますが、リースであればワンランク上の新車であっても購入が可能となっているので、長い目でワンランク上の新車購入を考えているのであればリースを選択で問題ありません。
例えば、近年では下記のような目的でリースが利用されています。
利用目的 | 利用によるメリット・デメリット |
---|---|
新車を体験する | リースで最も多い利用目的です。新車を体験するだけでリースを利用する人は多いのですが、主にワンランク上の新車が第一位の人気を誇っています
どうしてワンランク上のリース料金が高いものが人気となっているのか?というと、近年ではリース料金についても安定するようになってきているからです。 昔は7万円近く料金がかかっていたのですが、今では4万円からでも乗れる新車が増えています |
ワンランク上の新車の購入を検討する | 新車を体験するわけではなく、ワンランク上の新車の購入予定者が新車をリースで乗るケースです。
ワンランク上の新車となると、300万円ほどのランクの上では500万円前後の新車が多いとされています 購入するにしてもローンなどが気になるので、ローン可能な料金にグレードが下がるまではリースするというスタイルも存在するのです。 また、リースは途中から購入契約に切り替えることが可能になっていますので、人気によっては購入にシフトするというスタイルの人もいます |
保険などの煩わしさをカットする | 近年では、リースを男性ではなく一般のOLも利用されるようになっています。新車などを購入したことがない女性で多いとされているのですが、新車購入時の保険加入の煩わしさがカットされるのも人気の理由です
女性の場合、機械に疎い女性もおられますので、メンテナンスについても業者に丸投げできるリースは便利という考え方が生まれつつあるわけです。また、リースであればレンタルと違って、自宅前まで自動車を運送してくれる面でも高い評価を得ています |
ローン審査の厳しさで比較する
リースとカードローン審査の違いをローン審査で比較すると、カードローン審査のほうが全体的に甘いという結論になるので、リースは少し審査面では一般レベルのローン審査より厳しいと思っておいたほうがよいです。
というのも、カードローン審査では好きな金額で設定できるのに対して、リースは自動車価格で最初から希望借入額が設定されているからです。
プラス消費税となるわけですが、この消費税も中々に曲者です。
例えば、消費税が500万円の新車にかかってくる場合は、年収にして500万円ほどの収入がないとローンを組むのが難しいからです。ローンというのは10年や20年では組めないようになっています。
オートローンとされる自動車用のローンの殆ども、長くても60回払い(5年払い)となっておりますので、消費税がギリギリ入ってきてしまうせいで審査落ちになるケースもありえるのです。
また、審査においてリースとカードローン審査のどちらであっても、長期借入を初回から行うというのは難しいという原則がある点も注意してください。
ローン審査でよく言われているような実績作りが必要なのです。
このようなケースにおいても、最小単位(1万円以下)からで利用可能なカードローンは、ローン審査だけであればリースよりも良いとなります。リースは軽自動車の新車などで対応をしているケースもありますが、安いものでも100万円前後となっていますので、ある程度の収入が問われるのは確かです。
頭金と予定残存価格の違い
リースとカードローン審査の違いでは、頭金と予定残存価格の違いについても知っておかないといけません。
支払い上で有利になるのは頭金です。
頭金とは、ローン契約の際に初回にどれだけの金額を支払えるのかという目安です。
例えば、カードローン審査において、審査対応をする業者から「頭金が30万円でもあれば審査通過は難しくないのですが、現状では審査通過は難しいとなっています」と連絡があった場合、頭金を入れる約束でカードローン審査をすると有利になれるのです。
しかし、リースには頭金を入れるというサービスが存在しません。
リースの場合は予定残存価格となっているのですが、これは予めリースを行う際に決めておく残存価格となっています。
残存価格とは、リース支払いをどの価格でストップするのかという設定価格になります。
つまり、リースの場合は購入検討は可能であっても、いつかは残存価格に従って自動車購入を行うか行わないかを決定しないといけないのです。
人によっては、残存価格において余裕をもって対応するということを忘れ、どうしても支払いが難しく購入を保留される人もいます。
自分好みに審査の時点で設定できる・・・という点だけで比較をすると、やはりリースよりカードローンのほうが優位となるのです。
リースとカードローンの区分
リースとカードローン審査の違いではなく、リースとカードローンの利用区分について簡素にまとめてあります。
大まかに比較したいという人は、下記の表を参考にして自動車購入の検討をされると良いでしょう。
購入方法 | 利用区分のまとめ |
---|---|
リース | 審査においてリースを利用する場合
・ローン審査においては他ローンより審査が厳しい 購入においてリースを利用する場合 ・新車を乗り回してみたい人に向いている |
カードローン | 審査においてカードローンを利用する場合
・カードローンは審査が甘いのが最大の特徴 購入においてカードローンを利用する場合 ・新車より中古車購入に向いている |
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カードローンの限度額を上げる方法