検証！無職でも就職内定なら銀行カードローンを作れるのか？

内定が取れると、これでいよいよ学生生活も最後。卒業旅行の話が出るのもこの頃ですが、問題は先立つものですよね。

お金を借りることについて否定的な声もありますが、入社後自力で返済するという考えは決して無茶なものではありません。

そんな内定者の方にも安心してお薦めできるのが、銀行カードローンなのです。

でも問題は、就職内定者は現時点では無職だということ。それでもカードローンは作れるんでしょうか？そこのところを検証してみました。

銀行なら現在無職でもカードローンを申込めるの？

お金を借りる際には、基本的に収入があることが前提です。例えばアコムやSMBCモビットといった消費者金融では、本人に収入がない限り申込むことはできません。

これは法律に基づく厳しい規定があるからです。消費者金融の利用は、現在働いている人のみが対象になっています。

お仕事をしていない専業主婦の消費者金融で申込めないのも、無職の学生が申込めないのも、この法律上の規定のせいなのです。

銀行カードローンが無職でも申込めるのはなぜ？

但し、銀行カードローンによっては条件が厳しい場合もあります。またどんな無職でもOKという訳でもありません。

そこで比較的対応の穏やかな銀行を選んで、その借入条件から内定者が借りれるかどうかを検証してみることにしました。

検証！【バンクイック】で内定者は借りれるのか？

まずは、【三菱UFJ銀行バンクイック】の申込み条件を検証しました。果たして「就職が内定した学生」の条件に当てはまるでしょうか？

年齢OKですし、学生もOKですが、「原則安定した収入がある」という条件がちょっと気になりますよね。

就活のためアルバイトを辞めてしまった方もいるでしょうから、現時点では完全に無収入の方も多いはずです。

ひょっとしてこれを見て、即バンクイックの申込みを諦めてしまう方もいるかもしれません。でもそれは早合点ですよ。

バンクイックは収入がなくても申込める？

実はこれは「原則」という一言があるので、学生の場合は働いていなくてもOK、つまり無職でもOKなんです。

アルバイトの収入は、あってもなくても構いません。つまり学生ならば内定しているかどうかに関わらず、申込みは可能なんです。

でもせっかく内定を取ったんですから、これによって少しでも審査を有利に持って行きたいところですよね。

申込書で内定者であることを申告するには？

そこで問題となるのが、申込書の申告方法です。内定者であることを、一体どこに入力すればいいのでしょうか。

バンクイックの申込書においては、学生の場合、勤務先情報は空欄のままでいいことになっています。

バンクイックの学生の審査では親権者に同意をとるため、その代わりに勤務先や収入の確認については不問になっているのです。

内定者も学生ですから、勤務先については未記入で提出ということになります。しかしここに将来の勤務先を入力してはいけないのでしょうか？

内定先を申込書に書くのはNG！

気持ちは分かるのですが、これはNGです！くれぐれも自分の判断だけで内定先を申告しないようにしてください。

内定先を申告すると、在籍確認を取られた時が問題です。内定先に電話しても確認はとれませんから、最悪ここで審査落ちもあり得ます。

審査に落ちるだけでも困りますが、その上虚偽の申告だと誤解されてしまってはもっと大変ですよね。

しかし在籍確認するしない関わらず、まだ働いてない勤務先を申告するのは、いずれにしてもその時点でNGなのです。

内定者であることは事前に電話で連絡しておこう！

しかし困ったことに、他に内定について入力できる項目は申込書上に見当たらないのです。ならば後は電話連絡しかありません。

それも仮審査に入ってからでは間に合わないかもしれませんから、やはり申込む前かその直後に連絡を入れるのがいいでしょう。

またその際には、内定していることを裏付ける書類の提出を求められるかもしれませんので、念の為にそれも手元に揃えておいてください。

検証！【レイク】で内定者は借りれるのか？

今度は【新生銀行カードローンレイク】を検証してみましょう。レイクでは、内定者は申込み可能なのでしょうか？

申込み条件についてはほぼバンクイックと同じですね。内定者ならば間違いなく申込むことができそうです。

レイクではアルバイトをしていることが必要！

ただしレイクの場合、これ以外の説明を読むと、学生でも無職では申込めないことになっています。

レイクでは学生でもアルバイトをしていることが条件なのです。

内定者であっても無職とみなされるため、内定しているというだけでは申込むことができません。

申込み条件を見る限りはバンクイックとほぼ同じなのですが、レイクは「現時点での収入の有無」についてはより厳しいようです。

内定しているだけではだめですが、アルバイトをしていれば申込めます。アルバイトと内定で、更に条件がよくなることが期待できそうです。

内定していることは何時伝えたらいいの？

バンクイック同様、レイクでも内定先をそのまま勤務先として申告する訳にはいきません。

申込書ではバイト先を勤務先として申告し、就職内定していることについては事前に電話などで伝えておくというのがベストでしょう。

でも申込書を送信した後、いったい何時電話をかけたらいいのか、ちょっと迷うところですよね。

自動契約機で相談しながらの申込みもお薦め！

タイミングを逃してしまうと、せっかくの審査結果に反映されないかもしれません。それが心配な方は、思い切ってレイクの自動契約機で申込みをしてはいかがでしょうか？

契約機ならオペレーターと常に対話できますので、タイミングよく内定していることを伝えることができますよ。

その際には、内定していることを証明できる書類も念の為持参するようにしてくださいね。

自動契約機ならその場でカードが発行されますので、必要書類さえ揃っていれば、即日借入も不可能ではありません。

内定取消し！？カードローン借入は就職先に影響するの？

でもお金は問題なく借りれたとしても、就職先に影響するのではという心配が残ります。
カードローン利用は、内定取消しに繋がったりしないのでしょうか？

身辺調査は借金については調べない

新卒学生の採用に際して身辺調査が行われることがありますが、一般的には借入状況まで調べられることはありません。

自己破産すれば官報に載るので隠せませんが、カードローン残高などは信用情報機関にアクセスしない限り見ることはできません。それができるのは信用情報機関の加盟企業だけです。

信用情報機関にアクセスできるのは金融系やクレジット会社、サラリーマン金融などですから、就職先がこのような企業でなければ、そもそも個人の借入状況を調べる手段がないのです。

借入が分かってもまず問題はない

たとえ金融関係の企業でもそこまで調査することは稀でしょうし、調査されたところでよっぽどの金額ではない限り、内定に影響する心配はありません。

もちろん内定が決まってからお金を借りても、就職先には何ら影響はないので心配は無用です。

一般に公務員系の職種は身辺調査が厳しいなどと言われていますが、公務員でも極一部を除いてはまず借入が問題になることはありません。

就職後はどうするの？カードローンの変更手続きが必要！

ところで内定時に作ったカードローンは、就職後もそのまま使い続けていいものなのでしょうか？

入社前後は慣れないことばかりで周辺が慌ただしく、それ以外のことには手が回らないというのが普通かもしれません。

原則的にはいいことではないのですが、返済さえ問題なくこなしてくるのであれば、暫くの間はそのままでも大丈夫です。

でもなるべく早い目に手続きをした方がいいですよ。それには２つの大きな理由があります。

就職すると限度額アップが期待できる！

まず１つ目は限度額のことです。内定者から社会人になった訳ですから、審査のスコアは確実にアップしています。

これで再審査を受ければ、結果次第ではより低金利で借りることができますよ。

入社したてで勤続年数は少ないというものの、学生時代からの返済実績がありますから、かなりスコアを底上げできるはずです。

但しその為には、もう一度審査を受け直す必要があります。単なる内定先が現実の勤務先になった訳ですから、殆ど申込みのやり直しになります。

「じゃ面倒だから増額しなくていい」という方も居るかもしれませんが、実はそれでは困るんです。

住所などの変更届けは絶対に必要！

そこで２つ目の理由、各種変更届けについてです。たとえ限度額についてはそのままでよくても、連絡先の変更届けをサボる訳にはいきません。

特に就職と同時に転居した方は、住所変更届けだけでも済ませておいてください。もちろん赴任先の情報についても同様です。

このように変更届けを急ぐのにはちゃんとした理由があります。一時的にせよ債務者と連絡が取れなくなることを、銀行は大変嫌うからなのです。

勤務が始まったら、なるだけ早く変更届けを兼ねて再審査も申込むようにしましょう。

変更届けはいずれもネットや電話で簡単にできます。また再審査の申込みは、初出勤の１日目からOKですよ。

それってホント？内定者向けの銀行ローンがある！？

内定者も銀行で借りれるいうことは分かったのですが、やはり例外的な取扱いといった印象があります。

これはカードローンが社会人対象に作られているからで、仕方ないと言えばそれまでですが、例外の人にとっては不自由な話ですよね。

特に内定者は新生活に向けての投資も必要な時期なのに、ストレートにお金が借りにくいとしたら実に勿体ない話です。

いっそのこと新卒学生内定者専用のローンがあってもいいと思いませんか？

新卒内定者専用ローンはホントにあった！

実は、現実に就職内定者向けの貸付けに乗り出している金融機関があるのです。

地方銀行や労金、信金の中には、内定者専用のローンを提供しているところがちゃんとあるんですよ。

これらは目的別ローンですので、少しずつ好きなだけ借りるというカードローンとは、その利用の仕方は少し異なります。

しかしまとまったお金が低金利で借りれますから、目的のある人には是非お薦めしたい借入方法です。その中から３つのローンをご紹介します。

東京都民銀行大学卒業予定者ローン

融資額	年利	年齢
5万円以上50万円以内	8.8％	20歳以上30歳未満

静岡ろうきん就職内定者応援ローン

融資額	年利	年齢
最高100万円	2.50％ – 3.50％	18歳（※注）以上30歳未満

（※注）20歳未満は親権者の同意か連帯保証人が必要

しんきんカーライフローン

融資額	年利	年齢
200万円以内	1.9％	20歳以上30歳未満

内定者が借りれる銀行カードローンはあった！

内定者も、銀行でお金を借りれるということが分かりましたね。むしろ通常の学生でいるよりも、審査には通りやすくなる可能性があります。

学生の申込みを受け付けていない銀行カードローンもありますので、事前に申込み条件や説明をよく確認するようにしましょう。

せっかくの内定ですから、申込みの際には審査結果にしっかり反映できるようにしてくださいね。内定通知書など書類を揃えておくこともお忘れなく。

また内定者専用のフリーローンを取り扱っている金融機関も存在します。新たな勤務先に営業エリアを持つ地方銀行で、是非このような商品を探してみてください。