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カードローンおまとめ前に、長所と短所をしっかりチェック

カードローンおまとめという言葉を聞いたことのない方はいないでしょう。

でもそれが一体どんなものなのか、実はよく知らない方が殆どです。「おまとめなんて自分とは関係ない」と思っている方も多いかもしれませんね。

でも実はおまとめに関する知識は、カードローン初心者の方達にとっても非常に重要なことばかり。

これを知っていれば、今後の借り方が変わってくるだけでなく、実際にカードローンをよりお得に利用する方法も身につきます。

そこでカードローンおまとめについて、初心者向けに解説します。その長所と短所をしっかり頭に入れて、賢いカードローンユーザーを目指しましょう。

おまとめって一体なに?知っておきたいカードローン基礎知識

最初に、おまとめとは一体なんなのかを簡単にご紹介します。次に、おまとめや借換えの目的は何なのか、どんな効果が期待できるかについて分かりやすくご説明します。

複数の借入を一本化するのがおまとめ

おまとめとは一言で言うと「借金をまとめて一本化すること」です。こんな風に複数社からの借入を、1社でまとめて借換えることを意味しています。

A社 30万円
B社 20万円   →  D社 60万円
C社 10万円

おまとめで返済の負担を減らすことができる

なぜわざわざこんなことをするのかと言うと、理由はただ一つ「返済の負担を減らすため」です。

カードローン返済の負担とは?
・返済期日に間に合わないこと
・返済額を準備できないこと

返済金の準備が大変なのは当然のことですが、期日に追われるのも実に苦しいものです。特に何社もの返済を抱えていると、その負担も半端ではありません。

というのも、カードローンの返済日は企業によっててんでバラバラだからです。

有名企業の返済期日は、このようにそれぞれ違っています。なおアイフルとアコムは「35日ごと返済」が選べるようになっていますが、これは35日サイクルで毎月返済日が変わる返済方式です。

カードローン 返済日
アコム 毎月6日 / 35日ごと返済
プロミス 毎月5日、15日、25日、末日
アイフル 好きな日を期日に指定 / 35日ごと返済

おまとめすると返済日がひとつになる

返済先を2つも3つも抱えていれば、返済期日が巡ってくるのは毎月あっという間。一番怖いのは、日付管理が怪しくなってきて期日遅れのリスクが増大することです。

期日までに入金できないと、カードローン会社からは確認や督促の電話が入ることに。そんな電話が何社からも携帯にかかってくるようでは、落ち着いて仕事もできません。

でもおまとめを利用すれば、以下のように返済期日を1つにすることができます。ほぼ毎週返済しなくてはならなかったのが月一になれば、これだけでも随分スッキリ落ち着きますね。

A社 毎月6日
B社 毎月15日 →  D社 25日
C社 毎月25日

おまとめの主目的は返済総額を減らすこと

しかし何と言ってもおまとめの最大ポイントは「返済総額を減らせる」ことです。もしもこれが期待できなければ、借換えの意味はないと考えてください。返済期日がひとつになるだけでは、おまとめの効果は全くもって不十分なのです。

しかしおまとめをすれば返済期日は必ず減りますが、返済総額の方はそうなるとは限りません。その理由については、このあとで詳しくご説明しましょう。

とにかくおまとめしても返済総額を減らせないこともあるため、借りる前には必ず借換え後の返済総額を試算して、その軽減効果を確かめることが欠かせないのです。

金利の落差を利用して利息を減らす

ではおまとめすると、なぜ返済総額が減るのでしょう?その答えは「金利の落差を利用して利息額を減らすことができる」からです。

例えば銀行は消費者金融よりも元々金利が低いため、銀行で借換えればこのように簡単に金利を低くすることができます。おまとめ先の金利が低ければ低いほど、利息の軽減効果は高いということになります。

A社 18%
B社 18% →  D行(銀行)14%
C社 18%

また同じ金利の消費者金融でも、利用残高次第では低金利でおまとめすることが可能です。

例えば以下のように3社合わせて100万円以上の返済額なら、消費者金融でも15%以下での借換えが可能です。もしも借入総額が100万円以下で同じ金利18%でしか借りれないとしたら、この場合おまとめする意味はありません。

A社 18%:50万円
B社 18%:30万円 →  D社 15%:100万円
C社 18%:20万円

このように借入先や借入総額によって、返済額の軽減効果は全く異なります。おまとめの際によく考えなくてはいけないのは、「今の利用額でどこまで利息を減らせるか」ということに尽きるのです。

【おまとめの長所】
  ・返済期日を一本化できる
  ・利息を減らせる
【おまとめの短所】
  ・金利や借入額によっては利息が減らない場合もある
おまとめすることで、複数の借入が一本化できる。これによって、返済日は月一になり、利息が減って返済総額も減らすことができるんじゃ。

但しそれにはおまとめ先の金利や条件をよく確認してから借りなくてはならん。そうでないと、返済日は月一にできても、利息の軽減効果がない場合もあるからじゃ。

楽になるってホント?おまとめで返済の負担が減る仕組みとは

次に金利差によって利息額がどう減るのかを具体的にご説明しましょう。このことがよく理解できれば、現時点でカードローンの返済が負担になっていない方でも、よりお得な借入が可能になりますよ。

借換えるとここまで負担が減る!

話を分かりやすくするため、複数社のおまとめでなく1社での借換えを例にして考えることにします。

そこで消費者金融A社の借入を、銀行D行で借換えるとしましょう。

A社 18%  →  D行(銀行)14%

現時点での借入状況の詳細は以下の通りです。

【A社】での借入状況
金利:  年18%
借入額: 100万円
月返済額:26,000 円
ーーーーーーーーーーーー
返済回数:58 回 
返済期間:4年10ヶ月
返済総額:1,502,157 円

もしもこれをすぐにD行で借換えるなら、このようになります。

【D行】で借換えた場合
金利:  年14%   
借入額: 100万円
月返済額:26,000 円
ーーーーーーーーーーーー
返済回数:52 回        → 6回減
返済期間:4年4ヶ月       → 6ヶ月減
返済総額:1,334,860 円    → 167,297円減

どうですか?同じ金額でも、より金利の低い企業で借換えるだけで、返済総額や返済回数、返済期間がかなり減ったのが分かりますね。

注意!長期間の返済は利息を増やす

ここで気をつけなくてはいけないのは、「月返済額」「返済期間」「返済回数」のことです。

上の例では、毎月の「月返済額」は同額の26,000円でした。だからこそ、「返済期間」や「返済回数」をあそこまで減らすことができた訳です。

金利の性質上、月返済額・返済期間・利息額はそれぞれ相互にリンクしており、「月返済額を少なくすれば返済期間は長くなって利息が増える」という関係にあります。

従って「月返済額」と「返済期間(回数)」を好きな様に軽減することはできないと考えてください。その結果、利息が増えて低金利で借換える意味がなくなってしまうからです。

完済目的でおまとめをする以上は、以下のような希望はほどほどにしなくてはなりません。

  • 毎月の返済額を減らしたい
  • もっと時間をかけて返済したい

完済という目的のためには、少々の負担は必要ですね。それに返済が長期間に及ぶと、最初は楽なようでも先々負担になる可能性があるので、どの場合も返済期間はなるべく短い方が安全なのです。

おまとめの目標は早く返すこと

おまとめをする目的は返済負担を減らすこと、特に利息を減らすことだとご説明しました。しかしもっと具体的な目標があった方がいいかもしれません。

例えばこんな目標が考えられます。

「よりお得で便利なカードローンを利用すること」

これはより低金利で便利なサービスを求めて借換える際の目標で、返済に負担を感じていない方が対象です。

例えばよく考えずに急いで借りてしまった人が、後から他のカードローンに目移りするのはよくある話です。

解約したり申込んだりするのは面倒ですが、金利やサービスの充実を求めてこまめに借換えすることは、決して悪いことではありません。

一方で、何社からも借りて返済が負担になった場合のおまとめの目標は唯ひとつ、これだけです。

「より早く完済すること」

通常おまとめをすることの最終的な目標は、やはり少しでも早く返済することです。

ここで「お得」や「楽」を求めると、本来の目的からズレて行ってしまうので要注意です。毎月の返済額をこれまでと同程度に維持して頑張れば、思ったよりもずっと早く完済できるでしょう。これがおまとめの最も有効な利用方法です。

おまとめは総量規制の対象外

しかしそうかといって、毎月の返済が苦しい様では無事に完済できません。そうならないためにも、月々の返済額と利息の軽減効果のバランスを何度も試算した上で、ベストな返済計画を立てることが重要です。

実はこれは、消費者金融業者にとっても大切なことなのです。というのも、「消費者が有利になる貸付(つまりおまとめや借換え)は総量規制の対象外」になるからです。
(⇒銀行は総量規制の対象外?

つまり利息が軽減されて消費者が有利になるのなら、企業は年収の1/3を超えていても貸すことができるという訳です。利息額が軽減できる良い計画を立てることは、このように企業にとってもメリットがあるんですね。

【おまとめの長所】
  ・より早く返済できる
  ・よりお得で便利な商品を利用できる
【おまとめの短所】
  ・返済回数や返済期間を減らすと利息の軽減効果が薄れる
  ・バランスのよい返済計画を立てないと失敗する恐れもある
せっかくおまとめしても、毎月の返済額を少なくしたり、返済期間を長くとったりすると、利息の軽減効果は薄れてしまう。楽になることばっかり考えておると、おまとめの最大の目標である完済は遠のいてしまうじゃろう。

より便利な商品を求めて借換える場合とは違って、複数の返済負担を軽くしたい時には少しでも早く返そうという目標を第一に考えるべきじゃな。

いつものカードローンで借換えよう!おまとめ可能な企業一覧

ここからは、実際におまとめに利用できる商品のご紹介です。

おまとめや借換えは、通常のカードローンでも可能です。しかし中にはその利用には消極的な企業も。同じことなら少しでも審査通過の可能性の高いところで申し込みたいですよね。そこでおまとめに特に前向きな企業をご紹介します。

但しカードローンは返済が進むと利用額が復活します。ここで借りすぎると完済が遠のいてしまうので気をつけましょう。

みずほ銀行カードローン・コンフォートプラン

金融機関には色々ありますが、金利の低さで選ぶならやっぱり銀行ですよね。中でもみずほ銀行カードローンは、大手銀行の中では最も低い金利でお薦めです。

金利は利用額によって変わりますから、借入残高が多いほどおまとめの効果はアップします。みずほ銀行カードローンは金利が低いだけではなく限度額も高いので、おまとめとしても最適の商品です。

利用限度額 金利 保証会社
10万円から1000万円 4.0%から14.0% オリエントコーポレーション

三井住友銀行カードローン

三井住友銀行カードローンもおまとめ・借換えに対応します。

保証会社がSMBCコンシューマーファイナンスですが、これはプロミスのこと。同じグループ企業なので、プロミスの自動契約機も使えるという便利さも見逃せません。ネットで申込んで契約機でカード発行というのが、借入までの最短コースです。

利用限度額 金利 保証会社
最大800万円 4.0%から14.5% SMBCコンシューマーファイナンス

オリックス銀行カードローン

オリックス銀行カードローンもおまとめにはお薦めです。金利は消費者金融とほぼ同率ですが、まとめて借換えることで利息を効果的に減らすことができます。例えば総額300万円なら8.8%ですから、バラバラに返済するよりずっと低金利ですよね。

また2社が保証しますので、審査にはより通りやすいと考えられます。特に借入額の多い方の借換えにお薦めしたいカードローンです。

利用限度額 金利 保証会社
最大800万円 3.0%から17.8% オリックスクレジット、新生フィナンシャル

楽天銀行スーパーローン

ネットバンクのカードローンもおまとめに対応します。その中でもおまとめに前向きなのが、借りやすさで人気の楽天銀行スーパーローンです。

楽天銀行スーパーローンは使途目的は自由ですが、中にはおまとめ用に借りたお金を返済には充てず、他の目的に使ってしまう人もいるようです。返済負担を減らすチャンスを不意にしてしまうと、後で自分が困るだけ。嘘の申告もよくないので、これは二重の意味でNGです!

利用限度額 金利 保証会社
最大500万円 4.9%から14.5% セディナ

じぶん銀行じぶんローン借り換えコース

じぶん銀行じぶんローンの借り換えコースなら、おまとめや借換えが可能です。しかもじぶん銀行には金利の引き下げサービスがあって、より一層の利息軽減が期待できます。

この金利引き下げはau利用者の方に適用されるau限定割で、これによって金利は「2.4%から17.5%」が「1.9%から12.5%」へと大幅ダウンします。

じぶんローン借り換えコースは、au利用者にはイチオシですね!

利用限度額 金利 保証会社
100万円以上800万円以下 2.4%から17.5%※ アコム

※au限定割で1.9%から12.5%になる

おまとめといっても、特別な商品がないと出来ない訳ではない。いつものカードローンも、おまとめや借換えに利用可能じゃ。

但しカードローンは返済するとまた借りれるようになるので、つい使い過ぎんよう気をつけるように。そうでないと、いつまで経っても完済できんぞ!

専用商品だから安心!おまとめローンで完済を目指そう!

おまとめ・借換えには、専用のローンも数多く出ています。カードローンのように繰り返し利用ができないため、一気に完済目標まで持っていきたい方にはピッタリです。

アイフルおまとめMAX

おまとめMAXはアイフルを利用中の方限定の商品。アイフルが今回初めてという方にはかりかえMAXという別商品があります。おまとめMAXは消費者金融の商品としては金利が低くく、100万円以下にも15.0%が適用されるので、少額のご利用にもお薦めですよ。

アイフルでは消費者金融やクレジットカードのキャッシングのほか、銀行やクレジットカードのショッピングの返済についてもおまとめは可能ですので、一度ご相談ください。

利用限度額 金利 保証会社
1万円以上500万円以下 12.0%から15.0% アイフル

東京スター銀行おまとめローン

東京スター銀行のおまとめローンはスターワンバンクローンともいい、おまとめ以外の利用も可能な商品です。以下のあらゆる金融機関等のローン(事業性資金は除く)の借換えに対応する、非常に頼り甲斐のある商品です。

  • 信販会社
  • カード会社
  • 消費者金融
  • 銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • 労働金庫
  • 農業協同組合

ローン残高が限度額を下回る場合に限られますが、スターワンバンクローンは繰り返し利用も可能です。でもようやく返済の折り返し地点ですから、なるべくなら借入は控える方が賢明ですね。

利用限度額 金利 保証会社
30万円以上1000万円以下 5.8%から14.8% 東京スタービジネスファイナンス

イオン銀行ネットフリーローン

イオン銀行に口座をお持ちなら、こちらのおまとめ商品はいかがでしょう?イオン銀行のネットフリーローンは、インターネットから簡単に申込めるおまとめローンです。

但し利用条件として前年度税込年収が200万円以上(原則)、年金受給者、学生、専業主婦の方は申し込めませんのでご注意ください。通常のカードローンだとパート・アルバイトの方でもOKですが、おまとめローンはこの点やや条件が厳しくなっています。

利用限度額 金利 保証会社
30万円以上700万円以下 4.8%から13.5% オリックス・クレジット

紀陽銀行おまとめローン

地方銀行の紀陽銀行おまとめローンをご紹介します。地銀ですので、ご利用は営業地域内(和歌山、奈良、大阪)に居住もしくは勤務していることが条件です。

金利もまずまずですが、2社が保証するので審査は通りやすいでしょう。最大1000万円まで対応しますので、大型の負債を抱える方でも安心です。

利用限度額 金利 保証会社
10万円以上1000万円以下 3.8%から13.8%まで5通り 阪和信用保証、オリコ
カードローンと違って返済専用の商品なら、返済に専念できるじゃろう。但し東京スター銀行の商品は繰り返し利用も可能なので、便利なようで注意も必要じゃ。

ここはおまとめ分は一気に返済してしまうのが賢明じゃろう。借りるなら、やはり完済後がお薦めじゃ。

カードローンおまとめは返済負担を減らしたい方にお薦めです

カードローンのおまとめをすると、返済日が月1になり、利息も減って負担が軽くなります。これを利用して一気に返済を早めることができるので、おまとめは完済を目指すにはとてもいい方法です。

でもそれには短期間で完済に持ち込もうという目標も必要です。ダラダラ返すのではおまとめする意味がありませんよ。

通常のカードローンを利用する場合、返済に応じて利用可能額が復活します。そこでまた借りてしまうと、完済が遠のいてしまうので気をつけましょう。その点、返済専用のおまとめローンならば安心です。

返済が苦しくなると債務整理という言葉も浮かびますが、その手前にはこのようにおまとめや借換えという良い方法が存在します。多くの方に、もっと気軽におまとめのことを考えて欲しいと思います。

【参考ページはこちら】
カードローン会社一覧をチェック!

カードローンのおまとめについては、意外と知られていないことも多い。おまとめすれば返済が楽になると思い込んでいる人も居るが、実際には必ずそうなるとは限らんので気をつけるように!

返済期日は月一になっても、利息はさほど減らんこともあるのじゃ。それに楽になりたいばっかりに返済期間を長くしたり毎月の返済額を少なくすると、おまとめの意味がなくなってしまう。その辺の塩梅が、おまとめを成功させるコツじゃな。

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