専業主婦でも申込みしたい!後悔しないカードローンの選び方
職業などに関係なく、お金が必要になることは誰にでも訪れる可能性のあること。
その金額の大小を考えなければ誰もが「ここでお金があったら!」という出来事に遭遇したことはあるでしょう。
そんな時に助けとなってくれるのがカードローン。収入がないと利用できないと思いがちですが、専業主婦でも利用できるカードローンは増えてきているんです。
しかし専業主婦OKであればどの商品でもいい、というわけでもありません。後悔しないためのカードローン選びのポイントは一体どこなのでしょうか?
申し込んだ後に後悔しない、専業主婦のためのカードローン選びのポイントを徹底解説します!
申し込む前に!考える・知っておくべきポイントは?
「とりあえずカードローンを申し込もう!」と思っているならちょっと待ってください。
もちろんカードローンに申し込むこと自体を否定はしませんが、安易に申し込んだら後で後悔してしまう可能性もあるんです。
まずは申込みをするまえに知っておくべき・考えたいポイントをご紹介したいと思います。
どうしてカードローンが必要なのかまず考えてみて
お金を借りたい!と思う時、どうしてお金が必要なのかをまず考えてみましょう。
変な話かもしれませんが、そこで「お金が本当に必要ではない」ことがわかれば、カードローンを利用する必要がないからです。
- 子供が大学に入学するのでお金がちょっと心配
- 旅行に行くときの資金に利用したい
- 生活費がちょっとかつかつなのでなんとかしたい
といった明確な「お金が必要な理由」があるのなら、カードローンを検討してもいいと思います。
将来後悔する可能性があることも考えておく
次に考えていただきたい・知ってほしいポイントは未来についてです。
カードローンを使う=悪ではもちろんありませんが、状況によっては利用していたことが将来に影響する可能性もあるんです。
カードローンは気軽に利用できますが、平たく言えば借金です。借りているものなので返さなければいけません、これはみなさん当然のごとく理解していると思います。
ただうっかり返済を忘れていた、家のお金では返済しきれなくなってきた…なんてことになると「信用情報」に傷がつく可能性があります。
信用情報とはお金に関する個人情報で、全国銀行個人信用情報センターをはじめとした個人信用情報機関が管理しています。
信用情報に傷がついてしまう行為…例えば延滞や自己破産などといった「ブラック」になるとクレジットカードを新たに作れなくなったり、新たな借入ができなくなってしまいます。
家族に影響は出ませんが、気楽な気持ちで借りたら人生が狂った、なんてことになる可能性を秘めていることを忘れてはいけません。
ちょっと脅しのようになってしまいましたが、リスクも伴うことをわかっていただければ幸いです。
ご主人の収入に大きく依存する!
少ない…といっても十分多いのですが、専業主婦はご自身に収入がないため、メインの審査対象はなんと「ご主人」になります。
そもそも専業主婦が利用できないカードローンも多いのですが、専業主婦OKな商品であっても収入の面はご主人に依存せざるを得ません。
そのためご主人の収入が低かったり、勤務状況が悪い、雇用形態がパートやアルバイトといった場合は利用できない可能性が高くなります。
…といったところでしょうか。さらに専業主婦の場合、選べるカードローン商品が限られていることも申込み前に知っておきたいポイントと言えるでしょう。
なぜ制限されてしまうのか?どこのカードローンが制限されるのか?その理由などは次のトピックで解説したいと思います。
専業主婦とカードローン、ネックになるのは「総量規制」
「どの会社のカードローンがいいのか」と言う前に、まずはカードローンとひとくちにいっても大きくカテゴリー分けがされていることを知る必要があります。
そして、専業主婦はどのカテゴリーの会社を利用すればいいのか?これが最初に重要なポイントとなります。
カードローンを提供している会社は大きく3つにわけられる
いろんな会社がカードローンを出しているのはご存知のことかと思いますが、大きくわけますと
種類 | 会社名の例 |
---|---|
消費者金融 | アコム、アイフル、プロミスなど |
信販会社 | クレディセゾン、オリコクレジットなど |
銀行 | みずほ銀行、楽天銀行、イオン銀行、レイクなど |
この3つに大別することが可能です。
とってもよりどりみどり!な感じですが、実は専業主婦の方は選ぶことが出来るカードローンに制限があるんです。
専業主婦には制限がある
消費者金融や信販会社のカードローンの場合、条件に必ず「ご自身に収入がある」という一文が含まれているはず。
これはつまり、専業主婦の方はNG!ということです。
「よくある質問」にも大抵の場合「専業主婦ですが利用できますか?」という質問があり、その返答は「申し訳ありませんが専業主婦の方にはお申込みいただくことは出来ません」といった回答がなされているはずです。
その理由は、専業主婦の方には厳しくなってしまった「総量規制」という仕組みが背景にあるからなんです。
総量規制は自身に収入がないとダメ
専業主婦の方とパート・アルバイトなど少しでも収入がある主婦の方との大きな違いは、「総量規制」をパスできるかどうか、これに尽きます。
消費者金融に対して「(お金を借りたいと申し込んできた人に対して)年収の3分の1を超える金額を貸し付けてはならない」という決まりが出来ました。これが「総量規制」と言われるものです。
収入がない専業主婦の方の場合、働いていませんから年収は0円ということ。
0円をいくら3で割っても0円ですから、お金を借りることが出来ないというわけです。
逆に言えばアルバイトやパートであっても、収入があれば自分の収入から上限を計算して借り入れることが可能なので、消費者金融の利用も出来るんです。
ちなみに先ほど3種類にわけたグループのうち信販会社及び消費者金融は貸金業者に当たりますので、この総量規制が適用されることになります。
収入があると幅広く選べる!
どういった形でもいいですので、「安定して継続している」収入がある場合は、いろんなカードローンから選ぶことが出来ます。
ただ、商品の中には「パート・アルバイトの方は不可」といった商品もありますから、
という順番で選べるカードローン商品の量が変わってくると思っていただいたらいいと思います。
こうみると、専業主婦の方は中で一番選択肢が狭いカテゴリーにいることがおわかりでしょうか。選べる商品が少ない中で、よりいい商品を選ばなければならない…ということなんですね。
配偶者貸付はあるが…
とはいえ、どうしても消費者金融からお金を借りないとどうしようもない!という方もいますから、そのような方のための救済策自体はあります。
その救済策は「配偶者貸付」というものです。
配偶者…多くの場合は旦那さんになると思いますが、旦那さんの収入と自分の収入を合計し、その3分の1までの金額を上限としてお金を借りることが出来るものです。
例えば旦那さんの年収が600万円の場合、
を上限とした借り入れが可能です。
ただこれを行うためには
- 旦那さんが署名した「お金を借りてもいいよ」という同意書
- 二人の夫婦関係を示すことが出来る書類
- 旦那さんの収入を証明することが出来る書類
が必要になりますので少々面倒です。
なので、大手の消費者金融は表立って受け付けていませんし、「配偶者貸付には対応していません」とはっきりと明記しているところさえあります。
また、旦那さんと自身が借りた分が共有されますので、先ほどの例でいうと旦那さんが既に150万円借入している場合、残りの50万円が借入上限となります。
総量規制はサラ金が蔓延しすぎて社会問題になったことが背景にあるため、収入のない人は借りられないようになっているんじゃな。
配偶者貸付という制度はあるものの、カードローンではあまり使われないと言ってもいいじゃろう。特に大手消費者金融は避けておるのう。
中規模や小規模なら可能性はあるが、そこまでして消費者金融でお金を借りたいか?と言われると…という感じじゃろうか?
トラブルなどを避けるためにも、専業主婦で利用OKなカードローンを選ぶのが無難と言えそうじゃ。
専業主婦には銀行系カードローンがおすすめな理由は?
これらのことを踏まえて、専業主婦の方がお金を借りる先を選ぶなら…ということを考えてみましょう。
総量規制などの制限を考えると、専業主婦の方が利用できるのはほぼ自動的に総量規制対象外である銀行系のカードローンのみ…ということになります。
とはいえ、銀行系カードローンは専業主婦に対しても、収入がある主婦に対してもオススメと言えるんです。
おおまかにですが、その理由をまとめてみました。
理由1:銀行系カードローンは総量規制対象外だから
銀行系のカードローンが消費者金融系カードローンと大きく違うのは、総量規制の対象外だというところです。
総量規制は先ほど説明しました通り、自身に収入がないと借入が出来ないというものでした。
銀行や信用金庫などの金融機関は「貸金業法」ではなく「銀行法」や「信用金庫法」という法律が適用されるので「総量規制」の適用がありません。
そのため、専業主婦でも問題なく申込み・利用することが出来るんです。
理由2:消費者金融系・信販会社に比べて金利が低め
銀行系カードローンは、消費者金融系カードローン及び信販会社のカードローンに比べると金利が低いという特徴があります。
大手消費者金融会社の「アイフル」、クレジットカード発行会社の「オリコカード」、そして「ソニー銀行」のカードローンのそれぞれの最高金利(一番高い金利)で比較してみましょう。
アイフル(消費者金融) | CREST(オリコカード) | ソニー銀行(銀行系) |
---|---|---|
18.0% | 18.0 | 13.8% |
いかがでしょうか、飛び抜けてソニー銀行の最高金利が低いことがわかりますよね。
より低金利でカードローンを利用したいなら銀行系カードローンの方がおすすめと言えるでしょう。
理由3:収入証明書などが不要で利用できる
カードローンを利用する際の必要書類は
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 収入証明書類(源泉徴収票など)
- その他必要なもの(場合によっては通帳など)
となっています。
どこで借りるとしても本人確認書類は必要になるのですが、収入証明書類は金額及び会社によって違います。
消費者金融では、
- 1社から50万円を超えて借りる場合
- 複数社の借入額の合計が100万円を超える場合
に必ず収入証明書類を提出しなければなりませんが、銀行系カードローンでは会社によって100万円~300万円程度の範囲で収入証明書類の提出が必要な限度額が違います。
余計な書類の提出なく借入が出来るので、書類の用意も少なくてラクなのもメリットでしょう。
理由4:銀行系ならではの安心感がある
なんだかんだで銀行って信頼できる場所というイメージが強いのではないでしょうか。
もちろん消費者金融が信頼できない、というわけではありません。大手消費者金融の多くは銀行の傘下に入っていますし、アイフルのように独立している消費者金融でもきちんと営業をしています。
ただ消費者金融は銀行と比べて「よくわからない」会社もあることは確かです。いわゆる街金のような個人経営の消費者金融は正直いってヤミ金なのかそうじゃないのか素人には判別がつかない部分がありますよね。
「お金を借りたはいいけど、かなりの金利をかけられたらどうしよう」といった心配がないので安心してお金を借りやすいと言えるでしょう。
本人の情報のみで利用できるところもメリットじゃな。配偶者貸付は必ず配偶者、つまり夫の同意が必要になる。ちょっと内緒で借りたいけど…という人にも嬉しいところじゃ。
ただし返済方法を口座振替にしておると、通帳記入をした際に履歴として残る可能性があるから、メインバンクを返済用口座に指定しているときは注意じゃよ。
銀行系カードローン色々。それぞれの特徴は?
実は、銀行や信用金庫などとひとくちにいってもあまり単純なものではないんですよね。
総量規制対象外の金融機関という形で「銀行系」とひとまとめにされていることが多いですが、銀行系は以下のような金融機関が含まれていると考えてもいいでしょう。
- メガバンク(都市銀行)
- 地方銀行
- ネット銀行
- 信用金庫
総量規制の対象外以外にもそれぞれの特徴がありますので、簡単ではありますがまとめてみました。
メガバンクのカードローンの特徴
メガバンクは多くの方がご存知かつ口座を持っているであろう「三井住友銀行」、「みずほ銀行」、「三菱UFJ銀行」、「りそな銀行(埼玉りそな銀行も含む)」のことを指します。
(⇒三菱UFJ銀行カードローン情報)
全国に渡って支店がありますので、どこからでも同じサービスを利用することが出来ます。
カードローンの面から見ると、専業主婦でも借り入れOKなのは「みずほ銀行」、「三菱UFJ銀行」ですね。この2つの銀行でお金を借りるならどのくらいの限度額及び金利になるのかを見てみましょう。
名称 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
バンクイック(三菱UFJ銀行) | 30万円 | 14.6% |
みずほ銀行カードローン | 30万円 | 14.0% |
どちらも専業主婦の方の場合、借り入れの上限は30万円までとなります。また、当たり前ではありますが旦那さんの収入が安定している(会社員など)ことが必須です。
メガバンクは金利の面で言えば平均的と言えます。地方銀行などがこれらを参考・指標にして金利を決定しているという向きもあるでしょうから平均的なものになるのは仕方ないとはいえますが…。
この2つのようなメガバンクのカードローンを利用するメリットとしては、審査スピードなど利用するまでの時間が早いことがまず挙げられるでしょう。
地方銀行や信用金庫の場合、申し込みはインターネットで可能でも実際の契約は窓口で行わなければならない商品がとても多いです。この点は大手ならではの魅力ですね。
他には振り込みでの融資が受けられることもメリットと言えるでしょう。地方の金融機関ですと借入は基本的にATMから引出す形でしか行えませんが、都市銀行であればATM+振り込みでの融資が可能です。
新進気鋭!ネット銀行の特徴
現在にわかに注目を集めているのがネット銀行ではないでしょうか。
ネット銀行はその名の通りネット上のみ、あるいはネットが基本で少数の店舗で運営されている銀行のことを指します。実店舗がない(少ない)分金利が低めの設定で利用できることが多い印象です。
カードローンの契約もすべてネット上(もしくは郵送)で完結が可能ですので、忙しい方でも利用しやすいメリットがあります。
ネット銀行として注目されているのは「楽天銀行」及び「イオン銀行」といった、主婦の方にもお馴染みの2社のネット銀行でしょう。(こちらもご参考に→イオン銀行カードローン情報をチェック!)
どちらもよくお買い物で利用している方も多いのではないでしょうか。
他にもネット銀行は「住信SBIネット銀行」や「ジャパンネット銀行」、「セブン銀行」なども有名ですよね。auユーザーの方なら「じぶん銀行」もおなじみかと思います。
これらのネット銀行の中で、専業主婦の方でも利用が出来るのは「楽天銀行」、「イオン銀行」、そして「ジャパンネット銀行」のカードローンです。
この3つを利用する場合の限度額や金利などはこちらになります。
名称 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
楽天銀行スーパーローン | 50万円 | 14.5% |
イオン銀行カードローンBIG | 30万円 | 13.8% |
ネットキャッシング (ジャパンネット銀行) |
10万円~1,000万円 | 18.0%~2.5% |
ジャパンネット銀行のネットキャッシングは、厳密にはカードローンではありません。
振込みによる借り入れのみで、カードを利用してATMから借りることは不可能です(そもそもカードが発行されません)。しかしネット銀行という特性上、今回仲間?に入れさせていただきました。
また、専業主婦の方の利用限度額制限は特に記載などありませんが、まず1,000万円借りることが出来るとは思わないほうがいいですね…(そもそも、借りることが出来る人自体が少なそうです)
基本的には50万円前後が専業主婦の方が借り入れできる金額と思っていただければいいでしょう。
都市銀行と比較すると少し限度額が高めになっています。金利は同等~少し下くらいでしょうか。イオン銀行が少し低めですね。
逆にジャパンネット銀行は利用限度額が大きくなればなるほどそれだけ金利も大幅に下がっていくのですが、消費者金融から借りるのと同じくらいなので人によってはあまり魅力的に感じないかもしれません。
ネット銀行も都市銀行と同じく営業エリアがないので、全国どこからでも申し込むことが可能なのがメリットです。都市銀行のカードローンと同じように利用できますね。
身近といえば地方銀行。金利優遇もあり
地方銀行はそれぞれの地方のみで営業している銀行です。地元密着型の金融機関ですね。
あまりカードローンはないような印象をお持ちの方もいると思いますが、多くの地方銀行(もうほぼ100%といってもいいかもしれませんね)はカードローン商品を出しています。
北は北海道から南は沖縄まで、非常に膨大な数の地方銀行があり、しかもそれぞれ銀行によって違う商品を出していますのでそれらをひとつひとつご紹介することは出来ないのですが、「メガバンクに比べたらイマイチなんじゃ?」と思った方、それは間違いです。
地方銀行の商品のメリットは、意外にも金利が低い商品があることです。
基本の金利は14~15%程度でも、銀行によってはそこに「金利優遇」がつく場合があります。
金利優遇はその銀行との取引状況に応じて段階的に優遇されるものから、特定の条件で固定で優遇されるものまで様々です。
具体的な取引とは
- その銀行の預金口座を給与振込みの対象にしている
- 公共料金の支払い(引き落とし)をその銀行の預金口座で行っている
- 住宅ローンを利用している
などです。
金利優遇をうまく利用すればメガバンクに比べてぐっと低い金利でカードローンを利用することが出来ます。また、優遇はなくとも10~12%くらいで借りられる商品もあります。
デメリットは営業エリアがあることです。地方銀行の場合、カバー出来るエリア、支店があるエリアが決まっており、そこのエリア内に住んでいる人、または勤務している人しか申し込みをすることが出来ません。
また、メガバンクのところでも書きましたが、申し込みから契約まで窓口で行わないといけない商品も多く、営業時間内に窓口にいけないと利用が出来ない点もデメリットと言えるでしょう。
あとは商品を利用する際に、口座を保有していなければならない点でしょうか。申込みと同時に口座開設が可能な商品が多いですが、使う予定のない口座をわざわざ開設するのはデメリットと考える方もいるかもしれません。
地方銀行に近い信用金庫の特徴
信用金庫も、それぞれ都市や地方に営業エリアを持っている金融機関です。地方銀行に近い立ち位置と考えていただければOKですね。
信用金庫でお金を借りる上のメリット・デメリットも地方銀行と非常に近いです。
それぞれの信用金庫によって個性があり、カードローン商品を複数用意しているところも少なくありません。利用状況によって金利優遇をしてくれるところもありますし、本当に様々です。
デメリットはやはり営業エリアが決められており、エリア内に居住もしくは勤務している方でないと利用できないことでしょう。
専業主婦の方でも利用できる信用金庫のカードローンに「きゃっする」があります。
この商品は全国の信用金庫に共通して用意されているカードローンで、きゃっするの前に信用金庫の名前がつくことが多いです。
名前をつけず「きゃっするカードローン」や「しんきんきゃっする」という名前の場合もありますね。
利用限度額や金利もほとんど同じ(金利であれば0.1%程度の差がある場合はあります)なので、全国のお近くの信用金庫で同じようなクオリティのカードローンを利用することが可能です。
名称 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
きゃっする(信用金庫によって違います) | 50万円 | 14.5%~14.6% |
きゃっするには金利優遇は基本的にないかわりに、ネットからの申し込みや即日審査可能といった大手都市銀行や大手消費者金融に近い利便性の高さというメリットがあります。
信用金庫の場合も申込みはネットから出来ても契約は店舗窓口でしか行えないことが多いので、自宅ですべて完結させてしまいたいという方には不向きの商品です。
簡単にまとめると、都市銀行は住んでいる地域に関係なく利用することが出来る。また、振り込みでの融資じゃったり、その日のうちに契約から利用まで可能なスピード融資も可能じゃ。
地方銀行及び信用金庫は営業エリア内に居住または勤務していることが条件となるが、都市銀行よりも低い金利で利用できる商品があったり、金利優遇の対象となる商品も扱っておる。振込融資は出来ないことが多いんじゃ。
金利と利便性に差がある両者、どちらを取るかは好みや利用目的・タイミングに合わせる感じじゃな。
他にもある、専業主婦が借りられるカードローン
銀行系と分類されるカードローンについてご紹介してきましたが、それ以外にもまだ専業主婦の方が利用できるカードローンを提供してくれるところがあります。
あまり選択肢がない、と言っておきながらもかなり選択肢があるので矛盾しているように感じるかもしれませんが、探せば色々ある…ということですね。
少し特殊な信用組合
最後の信用組合は、少し特殊です。
労働金庫に近いシステムとなっており、地域や職業などひとつの共通点を軸にして、信用組合に加入した「組合員」の方に対して銀行と同じような業務を行うところです。つまり、加入して組合員になっていないと利用できない金融機関ということです。
とはいえ敷居が高いわけではなく、その地域に住んでいるなど加入条件を満たしていれば組合員となり利用することが出来ます。
信用組合も非常に数が多く、それぞれで個性的なカードローン商品があります。
「きゃっする」などのように共通するカードローンはありませんので、信用組合によって専業主婦の方でもOKな商品がある場合、ない場合があります。
信用組合は非営利組織なこともあり、金利は全体的に低めの設定となっています。14%程度、13%台やそれ以下でもあまり珍しくはありません。
条件を満たしているのならかなりお得に利用できる商品を見つけられる可能性があります。
ただ、こちらも地方銀行や信用金庫と同じように手続きなどは窓口で行わなければならないケースがほとんどです。
近くに窓口がない場合はちょっと手間になってしまいますので、申し込む前によく考えてからの方がいいですね。
信用組合に似ている「労働金庫」でも利用が
信用組合にちょっと似ている、非営利組織の金融機関「労働金庫」でも専業主婦の方が利用できるカードローンを提供していることがあります。
労働金庫は「ろうきん」の愛称でおなじみ。CMなどで見かけたことがある方もいるのではないでしょうか?
信用組合は中小企業が加入する組合でしたが、労働金庫は会社にある労働組合が加入することで組合員となれる組織です。
そして非営利組織なことも手伝ってか適用される金利は非常に低いです。
ろうきんも地方ごとに分かれており、例えば近畿地方を営業エリアとする労働金庫「近畿ろうきん」のカードローン商品「笑くぼ」を例にしますと、
利用限度額 | 適用金利 |
---|---|
30万・50万・100万円 ※専業主婦は50万円まで | 7.9% |
と、銀行系カードローンもびっくりの低金利で利用することができちゃいます。
ただ、ろうきんは地方によってかなり特色が強く、名前が同じでもその中身は全然違うことも珍しくありません。
自分の地方のろうきんのカードローン商品はどうなっているのか、一度チェックしてみることをおすすめします。
信販会社なのに専業主婦でも使える商品が!
また、貸金業法が(一部)適用される信販会社でも、専業主婦が利用できるカードローンがあります。
このカードローンは収入がある方でないと作れないため、専業主婦の方は利用することは出来ないのですが、「家族カード」という形で利用することが出来ます。
クレディセゾンが発行する「MONEY CARD」はそのタイプで、旦那さんがカードローン(MONEY CARD)に申し込み、家族カードを発行することでカードローンを利用することが出来ます。
専業主婦の方は利用限度額に制限がありますので、これは大きなメリットと言えます。
デメリットとしては、旦那さんに確実にわかってしまうことですね。内緒でこっそり借りたいという方は絶対に利用が出来ない手段と言えるでしょう。
あとはカードローンからは外れますが、クレジットカードの「キャッシング機能」を利用するという手もあります。
カードローンのように現金を借りることが出来、主に海外でATMから外貨を借りるときに利用されています。
名前こそ違いますが似たような使い心地なので、わざわざカードローンを申し込みたくないという方はこちらでもいいかもしれません。
ただ金利は全体的に高め(18.0%程度が平均的です)なこと、利用限度額はせいぜい30万円程度なことなどデメリットもあります。
ちなみに「MONEY CARD」は15%程度です。
信用組合及び労働金庫は加盟(加入)していなくとも、口座を開設すれば利用できることも多いから条件として非常に厳しい印象はあるが、実際のところはそうでもない。
ただ地域によって大きく差があること(クレジットカード会社は全国ネットだから問題なしじゃ)がポイントじゃから、自分の地域の信用組合及び労働金庫は専業主婦が利用OKなカードローン商品を提供しているかどうか調べる必要があるぞい。
クレジットカードのキャッシング枠は、既に今使っているクレジットカードについている可能性もある。既に枠があるならそちらを使うのも手じゃよ。ただしこちらも引き落としは親(つまり夫じゃな)カードと一緒に引き落とされるから、明細を見られたら利用がバレてしまうという注意点があるのう。
どの会社、どの商品がいい?会社えらびで後悔しないポイント
ここまでたくさんの種類のカードローンを提供している会社や金融機関などをご紹介してきました。文章量が多いので読むだけで大変!という方も多かったかと思います(笑)。
さて、ここからは実際にどの会社のどの商品を利用するのか決める際に知っておきたいポイントを解説したいと思います。
自分がどのようにカードローンを使うか?が肝心
カードローン商品を選ぶポイントとして大事なのは、どのように利用するか、です。
働いている方に比べて選択肢が少ないとはいえ、今では専業主婦の方でも申し込むことが出来るカードローンは非常に増えてきているといってもいいと思います。
なので、「どうしてもこれしかないから…」と、あんまり自分の好みや使いたい状況・環境にそぐわないカードローンを妥協して申し込むという必要はなくなりました。
とはいえ様々な商品があるわけですから、それぞれ特徴や傾向は大きく違う部分もあります。
より自分が「こう使いたい」というイメージがあればあるほど商品はしぼれます。
ケースで考えてみる、自分に適したカードローン
例えば「金利が低いカードローンがいい」という場合、純粋に金利だけ見ればイオン銀行の「カードローンBIG」が低いですが、メインバンクを地方銀行にしている場合、金利に優遇がつく可能性があります。
まずは自分が普段利用している銀行などの金融機関にカードローンがあるかまず調べるのがいいですね。
「すぐにお金を借りたい」という場合、これならやはり都市銀行やネット銀行など審査から契約までが早いカードローンを選ぶのがいいでしょう。
大手であればあるほどネット(またはネット+郵送)で契約まで行えますので子育てに忙しいという方でも安心です。
逆に地方銀行や信用金庫は申し込みから契約まですべて窓口を通さなければならないケースもありますので、候補から外す流れになりますね。
非常に一般論に近くなっていますが、それだけ専業主婦の方でも自分にあったものを選べるようになったという喜ばしいことだと思います。
意外?専業主婦は審査は厳しい
気をつけなければいけないのは、専業主婦の方は決してカードローンの審査をラクラクに通過出来るわけではない…ということです。
主婦業をしていても、カテゴリとしては「無職」に入ってしまうからです。
やはり実際自分でお金を稼いでいるわけではありませんので、万が一離婚なんてことになれば収入がなしになってしまいますよね。
そういった懸念も含めて自分自身で稼いでいる方に比べるとどうしても不利になってしまう点は否めません。
条件によって自分の借りたい商品を選ぶことが出来るようにはなりましたが、だからといってすぐに審査にもぽんぽん通るわけではないというのが難しいところですね。
主婦向けを打ち出しているものがオススメ
おすすめなのは主婦向けを打ち出しているカードローンです。
さりげなく「専業主婦の方でもOK」と書かれているよりは、大きくアピールされている方がいいですね。
具体的には楽天銀行スーパーローンが該当します。
専業主婦の方にもそれだけ使って欲しい、ということですから審査がゆるい傾向にあると考えられるからです。せっかく申し込んだのに審査落ち…というのはちょっと悲しいですよね。
その点から見るとイオン銀行も利用者に主婦層が多いので狙い目と言えそうです。
あとは長く利用している地方銀行もおすすめです。取引状況が密であればあるほど収入の安定さなどがわかりますのでするっと審査に通してくれることもありますよ。
注意点としては、いくら「審査に通るかわからない」といっても同時申し込み数を多くし過ぎないこと!あまりに申し込み数が短期間で多いと申し込みブラックとなり通る審査も通らないハメになってしまう可能性があるんです。
同時申し込みの目安は3~4社。これでも多い方なので、2~3社程度にとどめておくことをおすすめします。
例えば金利が低いからとちょっと足を伸ばさないと店舗がないような信用金庫のカードローンを契約したとしても、利用できるATMが近くにない場合利便性が低いカードローンとなってしまう。
逆にコンビニATMで利用できるから、という理由で選んだ場合金利が他の商品よりも高かった…なんてことも考えられる。
審査もそうじゃな。各会社の審査基準は誰にもわからんが、専業主婦だからと甘くしてくれることはない。できるだけ通りやすそうな会社を探すのは難しいが、専業主婦でもOKと明記している商品や会社を選ぶほうがいいじゃろう。
これでOK!専業主婦が借りる際のポイントまとめ
最後に、これまでのポイントをぎゅぎゅっとまとめてみました。
- カードローンを利用する際のリスクを知っておく!
- 商品を選ぶなら銀行系のカードローンからがおすすめ
- 口座を持っているなら地方銀行・信用金庫もチェックして
- 低金利を狙うならネット銀行かろうきんを!
- 専業主婦の利用を歓迎しているところが狙い目
- 自分の借り方・利用スタイルに合ったところを選ぼう
こんな感じでしょうか。項目がちょっと多いですが、どれも大事なポイントと言っていいでしょう。
カードローンは利用できたらいい、という方も中にはいるかもしれませんが、より快適に、便利に利用できることも大切なことです。
今後の備えとするなら、じっくりと吟味して納得できるものを選びましょう!
【参考ページはこちら】
カードローンのよくある質問
今回専業主婦では利用できないために消費者金融の紹介はほとんどしておらんが、消費者金融も無利息期間や審査が甘めなどのメリットを持っていたりするんじゃ。
カードローンは確かに便利じゃが、商品数は非常に多い。家電などを購入するときも事前に調べたりすることが多いと思うが、それと同じように商品のスペックを調べたり、口コミを見てみたり…といった下調べは重要じゃよ。
その上で自分に合ったカードローンを探しだすことが出来れば、後悔することなんてないはずじゃ。
実際カードローン(当時はサラ金じゃったが)でお金を借りることにより逆に生活苦になったり、結局返済が出来ず自殺をした…なんてこともあって社会現象にまでなったんじゃよ。
お金を借りるなとも言わんしカードローンが悪い!とも言わんが、借りるのであれば相応のリスクを背負うことになることは知っておくべきじゃな。
まずは「本当にお金を借りる必要があるか」を考えることが大切じゃよ。