カードローン審査の「困った」を解決
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原因は?時効はある?知っておきたい金融の「ブラック」知識

カードローンを利用するにあたってちょっと情報を集めようとすると、「ブラック」という単語を見かける…そんなことも結構あるかと思います。

もちろん色の意味ではなく、カードローンだけでなく住宅ローン、車のローン、教育ローンやクレジットカードなどお金を借りる上では非常に重要な単語のひとつなんです。

これからお金を借りてみようか、カードローンを利用してみようかという方は特に、ブラックとはどんなものなのかぜひ知っていただきたい!ということで、今回は「ブラック」について徹底的に解説します。

そもそもブラックとは?ブラックになるとどうなる?

そもそも、お金を借りる機会がこれまでなかった方からすれば「ブラックってなに?」という疑問が最初に湧いてくることになると思います。

まあ、その単語からとりあえず「いい意味ではない」ということはなんとなく想像がつくのではないかと思いますが、まずは「ブラック」とはなにか、そしてどうして「ブラック」になってしまうのか…。という点から解説していきたいと思います。

ブラックとは「ブラックリスト入り」の状態

企業には「ブラックリスト」がある、なんて話を聞いたことがあるでしょうか。

業種によってまちまちですが、理不尽なクレームをしてくる、毎日意味がわからない電話をカスタマーセンターにかけてくる…といった「要注意人物」をリストにしたものを「ブラックリスト」と読んでいます。「ブラックリスト入り」なんて言葉もありますよね。

カードローン関係のブラックもそれと同じで、いわゆる「ブラックリスト入りした状態」のことと思っていただければOKです。審査の上で必要になる「属性」になぞらえて「ブラック属性」ということも多いですね。

とはいえ「金融ブラックリスト」なんてものがあるわけではありません。具体的には「信用情報に金融事故の情報が記載されている」状態をわかりやすく「ブラックリスト入り」と言っています。

とはいえ、返済の滞納が多すぎるなどの要注意人物の名前をリストアップするなど、社内だけで共有するようなブラックリストを作成していることは十分にありえます。

ブラック属性になると、お金を借りられなくなる!

万が一、ブラック(事故情報の登録)になるとどうなってしまうのか。結果は言わなくてもわかるとは思いますが(笑)、お金を借りることが非常に難しくなります。

事故情報及び異動情報がついてしまったということは、お金を借りて返済をしていく中でなにかしらのトラブルがあったということの証明にほかなりません。

そしてそのトラブルの原因の多くは、利用者側にあります。

仮にそんな人にお金を貸したとしてもきちんと返済してくれるかどうかなんてわかりませんよね。むしろ返済してくれないのでは?と警戒されてしまうでしょう。

人からお金を借りてばかりで全然返してくれない。だけど何かあるたびに「ちょっと金貸してくんない?」というようなタイプの人には1円であっても貸したくない気持ちになりますよね。感情論ではないですが、これと似たような状態になるわけです。

既に借りていても新規の借入停止に。一括返済を求められることも

仮にA社から20万円借りていて、B社から10万円借りていたけれどブラックになってしまった場合、A社からもB社からも追加でお金を借りることは出来なくなります。

さらに貸している分のお金を全額一括で返金してください、と求められる場合さえあります。

そんな横暴な!と思うかもしれませんが、実は契約書に「延滞などで返済を行わないことがあった場合、一括返済を求めることが出来る」という規約を盛り込んでいることがほとんど。それに同意していますから、そう言われても仕方ないということですね。

そもそも、毎月きちんと返済するという契約なので、返済しないこと自体が契約不履行になってしまうのですが…。

カードローン以外にも影響がある

ブラック属性になった場合、影響があるのはカードローンだけではありません。

金融事故情報は「信用情報」というお金に関する情報の中のひとつです。後で詳しく解説しますが、信用情報は銀行、消費者金融、クレジットカードの発行会社といったところが閲覧出来ますので一度ブラックになってしまうとそれらすべてに影響が出ることになります。

なので「カードローンがだめならクレジットカードでなんとかしよう」と思っても、ブラックになったらすぐにカードが止められて既に使えなくなっていた、なんてこともあるでしょう。

だからといって新しいクレジットカードが作れるか?というとそれも出来ません。

現在使っているカードさえ利用停止されている…ということは、もちろん新規でカードを作るのもかなりの敷居の高さになっていると言えます。

また、銀行で住宅ローンを組もうとしても門前払いになってしまうと思っていていいでしょう。ただでさえ住宅ローンは審査が厳しいですから、さらに利用できなくなる可能性が高いということです。

「お金を借りてなんとかする」「一時的に代理払いをしてもらう(クレジットカード)」ということはほぼほぼできなくなるので、現金主義で生きるしかなくなる!といった感じですね。

ブラックとはとても面倒なものじゃ。一度なってしまうとお金に関わるほとんどのことが出来なくなる、といっても過言ではない。

銀行系カードローンの場合じゃと、返済が行われないときは預金口座から返済に充ててもいいという規約もあったりするんじゃよ。流石に普段からそんなことをすることはないが、延滞が続く場合はやむを得ず、ということじゃろうな。

人はお金のことになると人が変わってしまったり、お金にだけだらしなくなってしまうなんてケースも少なくない。こうならんように気をつけていきたいものじゃな。

ブラックの鍵は「信用情報」にあった!信用情報ってナニ?

単純にブラックリスト入りしただけで、多くのカードローンが利用できなくなるなんて大げさ!と思った方もいるのではないでしょうか。

ブラックリストとはいってもそれぞれ会社ごとであれば、A社はダメでもB社に申し込めばOK、という考えになるはずです。

Aというラーメン屋さんとBというラーメン屋さんがあった場合、Aで出入り禁止になっても(=ブラックリスト入りしても)Bで入店拒否をされることはまずありませんよね。

しかし、ことカードローン関係になるとそうはいきません。

Aという会社でブラックリスト入りしてしまうと、Bという会社からもお金を借りられなくなってしまう、そんなことが起こりえるんです。

まずは「信用情報」について知ろう!

なぜそんなことが起こるのか、それは金融関係の会社がそのような情報を共有しているからです。

それを説明するにはまず、カードローンの審査の仕組みを知っておく必要がありますので、簡単にですが流れを説明します。

カードローンの審査は、本人が入力した情報と信用情報に基いて行われます。

本人が入力した年収や勤続年数などから「この人は返済能力があるか」、つまりお金を貸してもきちんと継続的に返済してくれるかどうかを判断します。

合わせて利用限度額、この人にどれくらいの金額を貸しても大丈夫かを計算します。

次に信用情報です。信用情報はお金に関するトラブルがないかをチェックするために利用します。ここでトラブルがあった場合、融資を断る可能性が高くなります。

これらをひっくるめて「属性」と言われることが多いですね。

キモなのはこの「信用情報」です。この信用とはお金の使い方みたいなイメージをしていただければOK。

お金の使い方といっても「この人は浪費傾向にある」「節約傾向にある」といった分析結果みたいなものではなく、

住宅ローンは組んでる?組んでるならどれくらい借りてる?どれくらい返済できてる?毎月の返済額は?きちんと返済できてる?

というような、「どこから」「どれくらい」借りていて、「どれだけ」「どのくらいの期間」返済が終わっているかといった情報が細かく載っています。

もちろん住宅ローンだけではなく、クレジットカードの利用履歴(支払い履歴)やカードローン、キャッシングなど現金や電子マネー以外の支払いならすべて!と言ってもいいくらいです。

これを登録しているのはその住宅ローンを利用してもらっている(お金を貸している)銀行や消費者金融、クレジットカード会社などです。

これらの情報は無断で登録されることはありません。申込時に個人情報の取り扱いについての規約に必ず掲載されています。

自分がどこでお金を借りたか、他社にもわかる!?

さて、こういった情報が自分の預かり知らぬところで(もちろん規約に書いてあるのであずかり知らないわけではないのですが)どこかに登録されているようです。

では、どこに登録されているのか?答えは「個人信用情報機関」です。

個人信用情報機関とは、加盟または登録している金融業者・金融機関などから信用情報を預かり、管理している第三者機関です。

信用情報は加盟した会社・機関なら必要に応じて情報を閲覧することが出来るため、基本的に加入していない金融機関はありません。きちんと返済できるかどうかわからない相手に、信用情報を一切見ずにお金を貸すなんてことは自殺行為に近いからです。小さい消費者金融であっても、きちんと加入していますよ。

日本には「全国銀行個人信用情報センター」「株式会社日本信用情報機構」「株式会社シー・アイ・シー」の3つの個人信用情報機関があり、それぞれ対象となる金融機関が微妙に違っています。

そのため、複数の信用情報機関に加入しているところが多いですね。

例えば大手消費者金融会社の「アコム」の場合、「個人情報取り扱いについて」という同意事項の第1項に「指定信用情報機関への登録・利用」とあります。

申込みの情報をアコムの指定信用情報機関である「株式会社日本信用情報機構」及び「株式会社シー・アイ・シー」に登録しますよ、という内容が記載されています。

ブラック=事故情報のこと。これが共有される!

プロフィールからお金を借りている状況までバッチリと登録されている信用情報ですが、その中で「事故」情報、または「異動」情報というものがあります。

事故情報でも異動情報でも内容は同じで、個人信用情報機関によって呼び名が違う、と思っていただければOKです。

これらは金融関係のトラブルが起きたときに信用情報に「情報」として登録されるものです。

この事故(異動)情報が信用情報に登録されることで、一般的に言われる「ブラック」状態となるんです。

この事故情報、記載(登録)されるとすぐに他の金融機関もその情報を目にすることが出来るようになります。

お金の借り方(返し方)を共有しているため、一度ブラックになってしまう、事故情報が登録されてしまうとすべての金融機関から「危険!」と判断されてしまい、どこからもお金を借りることができなくなってしまう…というわけです。

ラーメン屋さんの例を先ほどだしましたが、ラーメン屋さんの横のつながりで口コミが広がり、どこのお店にも入れなくなってしまった状態、といった感じでしょうか。

信用情報はカードローンの審査にも必要な大事な情報じゃ。申込みの際に記入した情報と、信用情報を閲覧して照らしあわせた時に違いがあるとそれだけで疑われる…なんてこともあるんじゃ。

カードローンだけに影響があるならまだ良いが、住宅ローンや車のローンといった生活に親しい部分にも大きな影響があるのがブラック属性じゃ。

若いからいいや…なんて思っていたら大事なときに全く利用できない、なんてケースもあるから気をつけるべきじゃな。

どういった行動でそうなるの?ブラックになる原因

ブラックになるとお金を借りることが一切できなくなるといってもいい状態になってしまう…というのはおわかりいただけたでしょうか。

それでは、どうしたらブラックになってしまうのか?どのようなことをしたらブラックになるのか?といった、「ブラックになる原因」についてお話したいと思います。

普通に返済をしていればブラックになることはない!

ブラックになる、つまり事故情報や異動情報を信用情報として登録されるには必ず理由があります。

会社の気分でそのような情報を登録することはありませんから、きちんと返済を毎月行っていればブラックになることはありません。

逆に言うと、普通に返済をしていないからブラックになってしまう、と言えます。

ブラックになる理由で一番多いのは延滞

ブラックになってしまう原因で一番多いのはこの「延滞」でしょう。

決められた返済日にお金を返済せず、そのまま放置している状態の方は確実にブラックになっているといっても過言ではありません。

延滞しているのに気づかないかもしれないから不安、という方もいるかもしれませんが、延滞した場合、必ず携帯電話などの連絡先に確認の電話、その電話に出なければ督促状…というように段階を踏みますので、気づかないということは基本ありえません。

もちろん延滞とひとくちにいってもその期間は違います。同じ延滞ということは変わりませんが、1日と1週間、1ヶ月ではその印象はまた変わってきますよね。

お金を貸す金融機関側も1日延滞したくらいですぐに「もう事故情報として登録します!」とする所は基本ありません。ちょっと返済が遅れてしまったとしても、事前に「○日遅れます」と連絡を入れておけば対応してくれるところも多いです。

特に初めて延滞してしまう場合は基本見逃してくれますが、それに甘えて何回も何回も延滞する、1ヶ月~3ヶ月返済を滞らせる…といった、返済する気が見られないような態度では事故情報に登録されてしまっても文句は言えません。

事故情報として登録される目安としては、返済日から3ヶ月以上1円も返済を行っていない状態です。これは借り逃げの可能性があるとみなされ、速やかに事故として登録されますので注意してください。

また、3ヶ月以上延滞していないから自分はブラックにならない、ということもありません。

短い期間の延滞であっても毎度繰り返して延滞しているような場合、事故ではありませんが「支払い遅延」としてマイナス情報が登録されることも。

「ちょっと遅れたくらいで!」と思うかもしれませんが、そもそもの契約で「この日までに返済します」とお互いに約束して交わしているのが契約ですから、先に契約違反しているのは延滞をしている人の方。

逆に言えばきちんとその日までに返済をしていれば延滞が原因でブラックになることはありませんから、一番防ぎやすい原因と言えます。

債務整理でもブラック属性になってしまう

一番多いのが延滞ですが、その次に多いのは何らかの債務整理を行った場合でしょう。

債務整理とは、自分の背負っている借金をお金を貸した消費者金融や銀行と話し合う、あるいは裁判所に減額や免除をお願いして借金を減らす、あるいはなくすという行為です。

債務整理は基本的にこの3つのことをひとまとめにして言います。

  • 任意整理
  • 個人再生
  • 自己破産

これらの単語それぞれ、特に自己破産は目にしたことがあるのではないでしょうか。

それぞれ、似ているようで違います。その違いを簡単にですがまとめてみました。

名称 内容
任意整理 裁判所を通さず、債権者(お金を貸した側。銀行や消費者金融)
と直接「返済が苦しいのでなんとか
返済額を減らしてくれないか」と交渉するものです。

全額免除になるということはありませんが、利息分を返済しなくても
よくなるケースが多いので、返済総額はぐっと減らすことが出来ます。

多くの場合弁護士や司法書士を通して
交渉してもらうのが一般的です。
交渉の結果によって減額される分が大きく変わります。

個人再生 個人再生は任意整理と同様に返済額を減額してもらう処置ですが、
個人(弁護士)が直接債権者側に申し立てるのではなく、
裁判所を通して「減額してよ!」とお願いする形になります。

任意整理よりは減額幅が大きく、最大で5分の1程度に圧縮出来ます。

その分裁判所を通さなければいけないため時間や手間がかかります。
出来るだけ借金は減らしたいけれど住宅ローンに影響を与えたくない、
という方が個人再生を選ぶ傾向にあります。

自己破産 裁判所にて「もう借金を返すことが出来ません」という訴えを
認めてもらうことが出来れば、自分が背負っている借金を
すべてチャラにできるというものです。

多くの借金を抱えている方からすれば非常に魅力的
ではありますが、その分のデメリットも一番強くなっています。

具体的には一部の職業に一定期間就業できなくなること、
そして持ち家などはすべて処分するなどですね。

また、自己破産は誰でも簡単に出来ると思うかもしれませんが、あくまで裁判所が認可した場合のみ借金が免責されます。

お金を借りた理由があまりにもあまりな場合は認められないことがあるということですね。

例えば「パチスロのプロになりたくて頑張ってパチスロばっかりやっていてお金がなくなり、借金を重ねてしまったので自己破産したい」といったギャンブルに関わる理由では自己破産の理由として認められません。最近ではソーシャルゲームの課金のための借金も破産免責事項としては認められない理由に加えられています。

一時期話題にもなったクレジットカードの現金化(クレジットカードのショッピング枠で商品を購入し現金化の会社に送ることで、商品の変わりに現金をもらえるというものです)も対象外となります。

ちょっと長くなってしまいましたが、このような債務整理を行った場合も「ブラック」扱いになります。

とはいえ、お金を返せないからこそ延滞し、その後債務整理…という展開になるわけですから、そもそも延滞情報が登録された時点でブラックになるとも言えます。

知らないうちに!?意外な原因のブラックも

ブラックになる原因・理由のほとんどは「延滞」と「債務整理」によるものですが、意外な「こんなことで!?」ということでブラックになっていることもあるんです。

そのひとつが「申し込みブラック」。

もちろんこれも通称で、正式な名称はありません。

信用情報には借りたお金に関する情報が事細かに記録されているのですが、なんとそれは「申し込み」に対しても記録の対象となっているんです。

クレジットカードであっても、カードローンであってもどこの会社にいつ申し込みをしたのか、という記録が取られます(申し込まれた会社が登録をします)。その数が短期間の間に集中して多い場合、企業側は「お金を借りるだけ借りて返済しない(借り逃げ)つもりだろうか」と判断し、警戒してしまいます。

もちろん申し込んだ側からすればカードローンなどの知識がなく、「とりあえず申し込めそうなところに申し込んで、ひとつでも審査に通れば儲けもの」と思っていたのかもしれません。

しかし残念なことに、どのような気持ちでカードローンを申し込んだのか、信用情報からはうかがい知ることが出来ないんです…。そのため理由がどうであれ、とりあえず警戒しておくという結論になってしまう、というわけですね。

本来はお金を借りることが出来ても、短期間に複数の会社に申し込むと敬遠されて逆に借りられなくなってしまいますので、注意しましょう。

目安として、多くても3社程度にとどめておくくらいにしたほうがいいですね。

また、正確にはブラック入り、つまり事故情報などが登録されるというわけではありませんので、信用情報自体に傷がつくことはありません。単純に敬遠される可能性が高くなる、ということです。

意外な原因その2、ポイントは「携帯電話!?」

意外なブラックの原因、もうひとつご紹介しておきます。

それは「携帯電話料金の支払いの遅延」。なんと、これでブラックになってしまうことがあるんです。

携帯電話の料金、全くもってカードローンやクレジットカードとは遠いところにいるように感じられますよね。確かに、携帯電話の利用料金だけであれば非常に遠いところにあるので、ほぼほぼ関係ないと言っていいでしょう。

しかし最近、携帯電話の本体の代金も利用料金と一緒に支払うのが普通になっていますよね。2年間その機種を使い続ければ本体代金が割引になって、利用料金と一緒に分割で支払っている、そのような方は非常に多いと思います。

ポイントは「携帯電話本体の代金」。

これを毎月少しずつ支払っているのはクレジットカードの分割払いと同じ扱いになっているので、信用情報に支払情報として登録されているケースがあるんです。

なので携帯電話の利用料金を延滞している場合、クレジットカードの支払いを延滞しているのと同じような扱いとなり、知らず知らずのうちにブラック入り…なんてことも実際あるんです。

これまでお金を借りたことこそなくても、携帯電話を持ったことはない…という方は少ないと思います。もちろん携帯電話の料金の滞納はいけないことですが、一見関係ないようなことでも実は信用情報に影響がある、ということは知っておいて損はないかと思います。

基本的にきちんと返済していれば絶対にブラックになることはない。…とはいえ、A社にはきちんと返済しているがB社は延滞している、なんていうのはもちろんダメじゃよ。

注意すべきは携帯電話料金を滞納しているかどうかじゃな。本文中でも触れているが、これは一見カードローンには全く関係ないために見落としがちなんじゃ。

たいていの人は大丈夫じゃとは思うが、つい携帯電話の料金支払いを忘れがちな人は要注意じゃ!

一度なったら終わり…ではない!ブラックには時効がある

なりたくない、ならないほうがいい、なってはいけない、それがブラックですが、どうしようもなくてブラック入りを果たしてしまった方もいるでしょう。

もう自分は一生お金を借りることは出来ない、ずっと現金主義だ…と落ち込む必要はありません。さすがに一生お金を借りることが出来ない人間になってしまうことはありませんから安心してください。

長さは状況によってまちまちではありますが、ブラック(事故情報・異動情報)に関してはきちんと時効があります。

債務整理は最大10年

「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3つからなる債務整理ですが、これらは最低でも5年、最高で10年の登録期間があります。

これらは信用情報機関によってそれぞれ登録する期間が違うのですが、日本の銀行が加入している「全国銀行個人信用情報センター」の場合、自己破産と個人再生にて債務整理を行うと情報が登録されてから10年間残ります。

「株式会社日本信用情報機構」はどちらも5年間で情報が消去されますし、「CIC」の場合は自己破産は5年(異動として)登録され、個人再生に関しては情報が登録されません。

任意整理が一番情報として登録される期間が短く、5年となります。

こちらも「CIC」の場合は登録されませんし、「全国銀行個人信用情報センター」も基本的には情報が登録されません。

ただ登録されていないとはいえ、信用情報機関ひとつから情報を参照にしていることはありません。こういった情報はしっかりと個人信用情報機関内で共有されますので、個人再生と自己破産の場合は10年間、任意整理の場合は5年間はブラック扱いになると思っている方がいいですね。

延滞中はずっとブラックのまま、なんと永続!

債務整理を行った方につづいて、延滞している方の場合です。結論から言うと、延滞中はずっとブラック扱いです。身も蓋もないですがシンプルにするとこうなってしまいます(笑)。

とはいえ、ずっと延滞していると代位弁済扱いとなり、保証会社から連絡がいくなどなにかしらのアクションを起こしてくることが予想されます。

それをさらに無視していくかどうかは個人によって変わると思いますが、多くの場合は何かしら応じることになるでしょう。

そうなると代位弁済扱いとなるか、1円でも支払った(返済した)場合延滞の解消となります。

こちらも個人信用情報機関にて登録される期間が変わりますが、1年間または5年間です。情報が共有されることを考えると、延滞が解消されてから(あるいは代位弁済が行われ債権が保証会社に移動した場合)5年間は金融事故情報として残ると思っていいでしょう。

申し込みブラックは半年間ガマンすればOK

最後の、ブラックといっていいかはちょっとわからないくらい、ある意味不幸の賜物になってしまう申し込みブラックですが、こちらは申し込み履歴が半年でリセットされます。

なので「ちょっと申し込み過ぎてしまったかも」と思ったら半年間をあければ問題なくまた申し込みをすることが出来ます。

先ほども触れましたが、あくまで敬遠されるだけであって、事故情報として登録されることはありませんので安心してください。

時効が終了したらすぐにお金を借りられる…?

それぞれ状態(項目)によって時効が設定されているのですが、その期間が終了すると登録されていた情報は消去されます。

例えば時効が5年間の情報が登録されていた場合、5年間はブラック扱いになりますが時効終了後はその情報が消去され、一般の(ブラック情報が登録されていない)方と同じように再度クレジットカードを作ったり、カードローンを利用することも可能になります。

もちろん、再度ブラックになるようなことを行った場合は新たにその情報が登録されて2回目のブラック生活となります。

とはいえ、すぐにカードなどを作れるか?というと疑問が残ります。

ブラックの逆、スーパーホワイトが理由で借りにくい!

多くの方は、「仮にブラックになってもその情報が抹消されればまた前のように使える」と思っているでしょう。しかしそれは実は難しいんです。

なぜ難しいのか?その理由は「スーパーホワイト」になってしまうからです。

「スーパーホワイト」とは、信用情報が全くない人のことを言います。ブラックの反対でホワイト、しかし情報がなさすぎるためとても白い、スーパーホワイトと言われています。

現在生活をしていてクレジットカードを一切使わないことはよほどの現金主義の方じゃないと難しいと思います。20歳くらいなら当たり前ですが、30代、40代となれば5年~10年の間全く使わないということはほぼない、といっていいでしょう。

なのに一切の利用履歴がない…となると、「もしや債務整理を行ったのでは?」とこれまた警戒されてしまうんですね。

クレジットカードを作れる、カードローンを利用できるようにはなっても、実際利用できるかどうかはまた別、ということです。

また、延滞や債務整理などを行った会社はいくらその状態が解消されたとしても、社内ブラックリストとして名前を保存しているはずなので、二度と使えないといってもいいでしょう。

基本的に5年~10年は一切お金を借りることは出来ないといっていい。クレジットカードでの買い物も出来なくなるから不便さを感じることも多いじゃろう。

事故情報がなくなったからといってすぐにお金を借りることが出来るわけではない、というのもポイントじゃ。

ややこしいもので、スーパーホワイトになってしまうと逆に借りにくくなってしまう。これは現金主義の人でも当てはまるから、一概に事故を起こしたとは言えないのがまた難しいところなんじゃが、敬遠されることは間違いない。

自分がブラックか知りたい?なんと自分でチェックできる

カードローンに申し込んでもなかなか審査に通らない…。

以前ブラック扱いになったけど今でもブラック扱いなのかわからない…。

などなど、自分の信用情報が気になる!という方もいらっしゃると思います。そんな時は、自分の信用情報を見てみることをおすすめします。

3つの個人信用情報機関すべてで情報を開示出来る!

先ほどもご紹介したとおり、日本には3つの信用情報機関がありますが、そのいずれも自分の情報を開示してほしいと申し出れば、登録されている情報を書面などできちんと開示してくれます。

名前 利用できる方法 手数料
全国銀行個人信用情報センター 郵送 1000円
株式会社日本信用情報機構 窓口・郵送・スマートフォン 窓口は500円、
それ以外は1000円
CIC 窓口・郵送・
スマートフォン・携帯電話
窓口は500円、
それ以外は1000円

それぞれ開示方法及び手数料、手順、受付時間などが違いますので開示してほしい機関のホームページなどで事前に調べてからいくことをおすすめします。

開示には運転免許証など本人と確認できる書類が必要なこともありますので注意して下さい。

原則本人のみが開示の請求を行えますので第三者に開示されることはありません(ただし、本人の法定代理人など正式な代理人を通しての場合は除きます)。

登録された情報が違う?

稀にではありますが、自分の身に覚えがない借り入れの情報や契約の情報が登録されていることもあるようです。

その多くは同姓同名なため登録されてしまった、というケースです。

このように情報に間違いがある場合は手続きを踏むことでその情報の変更を請求することが可能です。

その情報が間違いであると確認できた場合はきちんと情報は削除されます。

ですが、本当は利用しているのに「利用していない」とウソをいったり、実は利用しているけど申告していない(ありえないですが)情報があった場合はもちろん情報が消えることはありませんし、新たにコメントなどがつけられる可能性もあります。

基本的にトラブルがなければ気にするほどではないと言えるが、自分で信用情報を見ることが出来る…と知識として持っておくことは大切と言えるじゃろう。

信用情報はいうなればかなり深いところまでつっこんだ個人情報じゃ。仮に間違っていたり、身に覚えがない自分に不利な情報が登録されていた場合、トラブルのもとになったりいざというときにお金を借りられない、なんて事態が起こる可能性もないとは言えん。

自分の信用情報がどうなっているか、一度見てみるのは悪いことじゃないと思うぞい。

ブラックになってもいいことなし!まずは返済を確実に

インターネットには「ブラック属性でも借りられる!」「ブラックの抹消期間を早める方法!」といった記事などもありますが、基本的にそういうのは信じないほうがいいでしょう。

多くの人がブラック属性でも関係なく借りていたり、抹消期間を早めることですぐさまお金を借りられるようになっていたら、問題として取り上げられているはずですよね。

ただ、「お金を借りてブラックになってしまったらどうしよう」とお金を借りること、クレジットカードを持つこと自体に苦手意識を持つ必要はありません。

要はきちんと返済できていれば何も問題はないんです。

返済が滞るかもしれない、と思ったらすぐに借りている会社に連絡して相談しましょう。毎月の返済額や返済方法についてアドバイスをもらうことが出来ますし、返済額を一時的に減額してもらうなどの措置を取ってくれることもあります。

「返済できないからもう黙っていよう」と逃げるのが一番いけないこと。将来にも影響が出てしまいますので、まずは返済を確実にすることが大切です。出来ないかも…と思ったらその時点で連絡、相談。

もちろん借り過ぎないことが一番のポイントですが、自分の信用情報が傷つかないような行動を取ることもとても大切なので、常に意識しておくようにしましょう。

【参考ページはこちら】
カードローンのよくある質問

ブラックになってしまうとかなり不便じゃし、社会的な信用も地に落ちてしまう。

とはいえ、延滞をしないといった基本的なことを守っていればブラックになる可能性は0と断言してもいいくらいじゃ。申し込みブラックはあくまでそういう名前なだけで、実際ブラックというわけではないしの。

親族の借金を背負ってしまうなど何かしらやむを得ない事情があって債務整理をせざるを得なかった、というようなケースでもない限り、こういった金融事故は避けなければいけないと言える。

お金は上手に使ってこそじゃ。お金に使われたり、自分を破滅させる原因にしてはいかんぞ

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