高齢者の私でも借りられる?銀行カードローンの年齢制限解説
高齢者の皆様は実感されているかもしれませんが、年齢が高くなると退職している場合もあり、年金を受給していても余裕が無いのが正直なところかもしれません。
だからと言って付き合いが無くなるわけではありませんし、お孫さんがいらっしゃる場合にはお祝い事などでまとまったお金がいることもありますよね。
そんな時には、お金を借りて乗り切る方法もあります。消費者金融には抵抗があっても、銀行なら抵抗なく利用できるかもしれません。ですが、カードローンは誰でも使えるのではなく、利用条件があります。
中でも、高齢者の方が注意すべきなのは、年齢制限です。そこで、銀行カードローンの年齢制限について、詳しく解説していきます!
銀行カードローンに年齢制限があるのは返済能力の問題!?
銀行のカードローンに限らず、カードローンを利用できる人の年齢は決まっています。
カードローンを利用できる人の年齢が決められていることを年齢制限と言いますが、実はカードローンの利用条件では、高齢者の方にとって気になる上限の年齢と合わせて、下限の年齢も決められています。
なぜどのカードローンにも年齢制限があるのかというと、返済能力という点から考えて、年齢が高すぎても低すぎても返済することが難しいと考えられるからです。では、そう言える理由を詳しく見ていきましょう。
高齢者が借りにくいのは収入と借入期間の問題!
まずは、利用できる人の年齢の上限が決められている理由を確認します。
カードローンの契約をするには、審査に通過する必要があります。審査のないカードローンは存在せず、万が一審査をしないで融資をするなどという商品があれば、それは正規の商品ではないので手を出さないようにしましょう。
高齢者だからといって審査項目が他の人と違うことも無く、審査は同じように行われます。
審査の際には主に返済能力が見られるのですが、それを確認する意味で多くの業者で『継続した安定収入があること』が借り入れの条件として挙げられており、この条件に合っていないと審査に通ることができません。
しかし、高齢者になると年金を受給するから、安定した収入があることになるのでは、と思われるかもしれませんね。ですが、実は収入が年金のみの場合、多くの銀行カードローンが利用できません。年金収入が安定した収入とみなしてもらえるかどうかは、銀行によって扱いが違うのです。
つまり、年金収入だけで生活している人の場合、年齢制限には合っていても、そのカードローンが利用できない場合もあるということですね。
銀行カードローンの中で、年金収入のみで借入ができると明記している商品には、以下のようなものがあります。
- 新生銀行カードローン「レイク」
- 三菱UFJ銀行「バンクイック」
- じぶん銀行「じぶんローン」
年金収入のみでは借り入れが難しいとしている銀行の場合、他に副収入があると借りやすくなります。
借り入れが難しい高齢者、いくらくらいまで借りられる?
では、高齢者はいったいどれくらいのお金を借りることができるのでしょうか?これは、返済能力を元に審査で決められることになっています。銀行のカードローンではなく、消費者金融のカードローンの場合、はっきりと年収の3分の1までと言うことができます。
なぜなら、消費者金融は貸金業者に分類され、貸金業者は借り入れをする人の年収の3分の1を超える金額の融資ができないことが法律で決まっているからです。
ですが、銀行のカードローンの場合、貸金業者が従うのとは別の法律の下で融資を行っているので、はっきりとした決まりはありません。とはいえ、銀行のカードローンならいくらでも貸せるわけでもありません。貸したお金を返してもらえないと困るのは、銀行でも消費者金融でも同じです。
なぜ消費者金融の融資の基準となる数字が年収の3分の1なのかというと、それまでの状況を元に、このラインなら返済が滞りにくく、多重債務に陥りにくいだろうと判断された数字だからです。
とはいえ、最初の借り入れで年収の3分の1ギリギリまで貸してくれることは無く、一度融資をして返済状況を見ながら増額されるのが普通ですので、できる限り希望額を低く申請する方が審査に通る確率が高まります。
未成年が借りにくいのは収入と責任感や判断力の問題!
次に年齢の下限についてですが、多くのカードローンで、利用できる年齢の下限は20歳となっています。ごくまれに18歳以上の学生を対象とした学生ローンを扱っている会社もあるのですが、そういった業者は限られています。(こちらもご参考に→三井住友銀行カードローンは学生でも大丈夫?)
なぜなら、成人していない人がお金を借りても、返済がきちんとできるだけの収入と責任感や判断力があるかどうかという点が疑問視されるからです。
未成年の場合、多くの人は学生か就職して間もない時期ですので、収入が安定していると判断されにくい部分があります。また、未成年であるがゆえに、お金を借りたら返さなければいけないと責任を持つことや、これくらいまでの借入なら返済できるだろうと判断する能力も疑問視されることがあります。
そのため、未成年は借入ができないとしている業者が圧倒的に多いのです。先ほど学生ローンもあることに触れましたが、学生ローンと名前がついていても、20歳以上でないと借りられない業者もあるほどです。
学生ローンを扱っている会社として、下記のような例があります。ただし、これらは銀行のカードローンではなく、消費者金融です。
18歳以上なら借入できる学生ローンの例
- アイシーローン
- フレンド田
20歳以上にならないと借入できない学生ローンの例
- アミーゴ
- イー・キャンパス
カードローンの年齢制限は申し込みだけでなく更新にも関係する!
申し込みできる年齢の制限に合っていて、無事カードローンを申し込むことができたとしても、一度審査に通ったからといって今後ずっとカードローンを使い続けられるわけではないということも知っておく必要があります。
なぜなら、カードローンには更新期限というものが存在しているからです。
基本的にはカードローンは自動更新されるため、この更新期限はあまり意識されていないのが実情ですが、実は更新できないこともあるのです。その理由となるのが以下の通りです。
- 更新できる年年齢の上限に達した
- 滞納などが理由で更新を断られた
- 新たな借入先が増えていて返済能力に問題があると判断された
カードローンを利用するためには返済能力があることが前提なので、これまでに返済が滞ったことがあれば、返済能力が無いとみなされて更新ができなくなります。また、他社からの借り入れが増えると、返済に回せるお金が少なくなることから、やはり返済能力があると見なされなくなることがあります。
しかし、更新できない理由はそれだけではありません。申し込みだけではなく、更新にも年齢制限があります。つまり、問題無く返済を行っていたとしても、更新できる年齢の上限に達した時点で更新ができなくなるということなのです。
高齢者の方にとっては、更新可能な年齢も意識してカードローンを利用する必要があります。
年齢制限は銀行によって違います!
それでは、カードローンの申し込みができる年齢や、更新ができる年齢などの年齢制限はどの銀行でも同じなのでしょうか。結論から言えば、年齢制限はその銀行ごとに違います。
そのため、ある銀行では65歳の人でもカードローンが申し込めるのに、別の銀行では65歳の人は申し込めないといったこともあります。
また、銀行ごとの違いではなく、同じ銀行で複数のカードローンが扱われている場合、カードローンごとに年齢制限が違う場合もあるのです。そのため、商品ごとに年齢制限を確認する必要が出て来ます。
それでは、実際にいくつかの銀行のカードローン商品を取り上げて、年齢制限や年金収入で借入ができるのかなど、それぞれの特徴を確認してみましょう。
利用年齢が若干違う!大手銀行カードローンを検証
ここでは、地方銀行ではなく住んでいるところに関わらず申し込みができる銀行を紹介したいと思います。
更新できる年齢に関しては記載があるところとそうでないところがあります。記載が無い場合、多くは申し込みできる年齢と利用できる人の年齢が同じになっています。
オリックス銀行
オリックス銀行のカードローンの商品名は「オリックス銀行カードローン」です。特徴は下記の通りです。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
3.0~17.8 | 800万円 | 満20歳以上65歳以下 | 記載なし |
オリックス銀行の場合、利用できるのは20歳以上65歳以下の人です。何歳まで更新できるかは明記されていませんでしたが、契約期間は1年で、以後は審査の上1年ごとの自動更新となります。
オリックス銀行では、年金収入のみの人は申し込むことができません。
新生銀行
新生銀行のカードローンの商品名は「レイク」です。特徴は下記の通りです。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
4.5~18.0 | 500万円 | 満20歳以上70歳以下 | 記載なし |
レイクの場合、利用できるのは20歳以上70歳以下の人です。何歳まで更新できるかは明記されていませんでしたが、契約期間は5年で、以後は1年ごとの自動契約となっています。
(⇒レイクのカードローンについてもっと詳しく)
レイクは、年金収入のみの人も申し込むことができます。
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行のカードローンの商品名は「バンクイック」です。特徴は下記の通りです。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
4.6~14.6 | 500万円 | 満20歳以上65歳未満 | 記載なし |
バンクイックの場合、利用できるのは20歳以上65歳未満の人です。何歳まで更新できるかは明記されていませんでしたが、利用期間は1年で、更新は審査の上自動更新となっています。
バンクイックは、年金収入のみの人も申し込むことができます。
みずほ銀行
みずほ銀行のカードローンの商品名は「みずほ銀行カードローン」です。特徴は下記の通りです。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
4.0~14.0 | 1000万円 | 満20歳以上66歳未満 | 満70歳まで |
みずほ銀行の場合、利用できるのは20歳以上66歳未満の人です。利用期間は1年で、更新は審査の上1年ごとの自動更新となっています。みずほ銀行では、満70歳以上の人は更新できません(みずほ銀行が認める場合を除く)。
みずほ銀行では、年金収入のみの人も申し込むことができるかどうか、明確な記載はありません。
調べてみると、申し込みフォームに収入がある人の例として年金収入がある人が挙げられており、フォームの中の職種にも年金生活者の欄があるのですが、勤務先に関する情報の記入が必須となっているので、年金収入のみの借入は難しいと予想できます。
銀行と消費者金融ではどちらが高齢者に向いている?
ここまで読まれて、もしかしたら消費者金融の商品の方が高齢者には借りやすいんじゃないの?と思われた方に向けて、大手消費者金融の商品の年齢制限についても、簡単にですが見てみましょう。
アイフル | アコム | ノーローン | プロミス | SMBCモビット |
---|---|---|---|---|
20歳~69歳 | 20歳~72歳 | 20歳~69歳 | 20歳~69歳 | 20歳以上74歳以下 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません |
年金収入のみでも借入ができるのは、ノーローンのみです。その他の消費者金融は、年金のみが収入の人は利用できません。どの大手消費者金融も、借入ができるのは69歳までです。大手はこのように一律になっていますが、中小となるとその限りではありません。
銀行と比較すると、消費者金融の方が年齢制限が高い場合もあれば、そうでない場合もありますね。やはり、商品ごとにきちんと確認してから申し込みをすることが大切です。
その点、大手消費者金融の年齢は一律になっておるが、中小ならそうではない場合もあるんじゃぞ。
こんな借り方もある!ネット銀行の年齢制限を検証
高齢者の方にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、最近では最小限の店舗しか持たず、インターネットや電話などを通して取り引きをするという形態のネット銀行を利用するという選択肢もあります。
そこで、ネット銀行についてもご紹介しましょう。
じぶん銀行
じぶん銀行のカードローンの商品名は「じぶんローン」です。特徴は下記の通りです。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
3.9~17.5 | 500万円 | 満20歳以上70歳未満 | 記載なし |
じぶん銀行の場合、利用できるのは20歳以上70歳未満の人です。何歳まで更新できるかは明記されていませんでしたが、利用期間は1年で、更新は審査の上1年ごとの自動更新となっています。
じぶん銀行では、年金収入のみの人も申し込むことができます。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行のカードローンの商品名は「Mr.カードローン」です。特徴は下記の通りです。ここではスタンダードコースについてまとめています。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
8.49~14.29 | 300万円 | 満20歳以上65歳以下 | 記載なし |
住信SBIネット銀行の場合、利用できるのは20歳以上62歳以下の人です。何歳まで更新できるかは明記されておらず、契約期間は1年で、更新は審査の上1年ごとの自動更新となっています。
住信SBIネット銀行では、年金収入のみの人は申し込むことができません。
楽天銀行
楽天銀行のカードローンの商品名は「楽天銀行スーパーローン」です。特徴は下記の通りです。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
4.9~14.5 | 500万円 | 満20歳以上62歳以下 | 記載なし |
楽天銀行の場合、利用できるのは20歳以上62歳以下の人です。何歳まで更新できるかは明記されていませんでしたが、利用期間は1年で、更新は1年ごとの自動更新となっています。
楽天銀行では、勤めていることが利用条件となるため、年金収入のみの人は申し込むことができません。
吾輩もパソコンの操作は覚えたが、慣れれば意外に便利なこともあるものなんじゃぞ。選択肢の1つとして考えても良いなあ。
同じ銀行内の商品でも年齢制限が違う場合があります!
同じ銀行内に、カードローンの商品が複数あるところもあります。同じ銀行でも年齢制限が違う場合もあるので、一例を挙げて確認してみたいと思います。
りそな銀行
りそなプレミアムカードローン
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
3.5~12.475 | 800万円 | 満20歳以上60歳未満 | 満64歳まで |
プレミアムカードローンは、利用できる年齢が満20歳から60歳未満、利用条件として前年度の年収が400万円以上であることがあります(利用限度額が50万円のコースの場合は年収による制限はありません)。そのため、高齢者には利用しにくい商品と言えます。
契約期間は1年で、更新は審査の上1年ごとの自動更新となっています。満64歳以上の人は更新できません。
年金収入のみの人が利用できるかどうかの記載はありませんが、申し込みフォームに勤務先の記載が必須となっていることから、年金収入以外に収入があることが求められると考えられます。
りそなクイックカードローン
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
12.475 | 100万円 | 満20歳以上66歳未満 | 70歳まで |
りそなクイックカードローンは、利用できる年齢が満20歳から66歳未満で、年収による制限はありません。プレミアムカードローンよりも高齢者が利用しやすい商品となっています。利用期間は1年で、更新は審査の上1年ごとの自動更新となっています。この商品は、満70歳以上の人は更新できません
年金収入のみの人が利用できるかどうかの記載はありませんが、申し込みフォームに勤務先の記載が必須となっていることから、年金収入以外に収入があることが求められると考えられます。
カードローン以外の選択肢もあるんです!
年齢が高い人がお金を借りる場合、カードローンにこだわらなければ借り入れがしやすい別の商品もありますので、どのような商品があるのか確認してみましょう。
同じ銀行の商品だから同じ、と思うのではなく、商品ごとにきちんと確認してから申し込まんといかんということじゃな。
高齢者が借りやすい商品!シニア向けローンをご紹介
シニア向けのローン商品とは、通常の商品に比べて利用できる人の年齢の上限の設定が高めになっている商品です。
上記で紹介した銀行には、シニア向けローンの取り扱いがありませんので、シニア向けローンを扱っている銀行の中から例を挙げることで、商品の特徴を確認してみましょう。
シニア向けの商品には、カードローンのように何度でも利用できるのではなく、一度借りたら後は返済をするだけという使い方をするフリーローン形式のものが多いのですが、銀行ではなく信用金庫にはシニア向けのカードローン商品もありますので、それも合わせて確認したいと思います。
荘内銀行
荘内銀行のシニア向けローンの商品名は「荘銀シニアローン年金プラン」です。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | タイプ |
---|---|---|---|
4.5または6.5 | 200万円 | 60歳以上75歳以下 | フリーローン |
この商品は、荘内銀行で年金を受給している人または受給の手続きをしている人のみ利用できる商品です。荘内銀行の営業区域内に住んでいるか勤務先があるかすることも条件となります。フリーローン形式の商品です。
広島銀行
広島銀行のシニア向けローンの商品名は「ファミリーローン(シルバーライフプラン)」です。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | タイプ |
---|---|---|---|
固定金利型5.45%・変動金利型4.95% | 100万円 | 60歳以上70歳未満 | フリーローン |
この商品は、広島銀行で年金を受給している人のみ利用できる商品です。金利は変動する可能性があります。フリーローン形式の商品です。
帯広信用金庫
ここからは信用金庫の商品です。帯広信用金庫のシニア向けローンの商品名は「NC・おびしんシニアカードローン」です。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | タイプ |
---|---|---|---|
4.8~14.0 | 50万円 | 満65歳以上80歳未満 | カードローン |
この商品は、カードローン形式となっており、帯広信用金庫の会員の人のみ利用できる商品です。
また、帯広信用金庫で年金を受給していることも条件となります。金利は変動する可能性があります。
帯広信用金庫には、フリーローン型のシニアローン「おびしんシニアライフローン」という商品もあります。
高松信用金庫
高松信用金庫のシニア向けローンの商品名は「シニアきゃっする」です。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | タイプ |
---|---|---|---|
14.6 | 50万円 | 満60歳以上69歳以下 | カードローン |
この商品は、カードローン形式となっており、高松信用金庫の営業区域内に住んでいるか勤務先があるかする人が利用できます。また、高松信用金庫で年金を受給していることも条件となります。
東京信用金庫で年金を受給している場合、金利が1%優遇されます。
東京信用金庫
東京信用金庫のシニア向けローンの商品名は「シニアライフローン」です。こちらは、カードローンではなくフリーローンです。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | タイプ |
---|---|---|---|
2.5 | 100万円 | 満60歳以上(完済時80歳以下) | フリーローン |
この商品は、東京信用金庫の営業区域内に住んでいるか勤務先があるかする人が利用できます。また、東京信用金庫で年金を受給していることも条件となります。
カードローンでなければいけないというこだわりがなければ、こういった商品に目を向けることで選択の幅がずいぶん広がるのじゃぞ。
持ち家を担保に借りられ返済は後回し!リバースモーゲージローン
リバースモーゲージローンとは、下記のような特徴を持ったローンのことを言います。
- 高齢者向けのローンである
- 持ち家が担保となるローンである
- ローン契約者の死亡時に持ち家を売却し、そのお金で返済が行われる
- 返済の負担が無い、または少ない
リバースモーゲージローンとは、持ち家を担保とすることでお金を借りるという使い方をするローンです。
利用中に返済するのではなく、契約者が死亡した時点で持ち家が売却され、そのお金が返済に充てられることになります。そのため、担保となる物件の価値を超えての借り入れはできません。
しかし、担保物件の価値の範囲内であれば、カードローンと同じように何度でも借り入れできる商品です。
その代わり、使い方に制約があり、利用するための条件が細かく定められているものでもあります。
そこで、先ほどカードローンの年齢制限の確認で挙げた銀行の中で、リバースモーゲージローンを扱っている二つの銀行の商品を見てみましょう。
みずほ銀行
みずほ銀行のリバースモーゲージローンの商品名は「みずほプライムエイジ」です。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
目的口2.975・フリー口3.475 | 最初に金額を設定する | 満55歳以上 | 申し出が無い限り継続 |
この商品の資金使途は自由となっています。最大利用限度額は最初に設定するとなっていますが、これは持ち家の土地評価額を元にして設定されます。
最大利用限度額は、土地の評価額か、2億円か、どちらか低い方となります。持ち家の評価額の範囲内であれば、何度借り入れをしても構いません。
しかし、この評価額は毎年見直されることになっていて、見直した評価額が前年よりも下がった場合、利用限度額も引き下げられるので注意が必要です。もし、引き下げられた利用限度額以上に借り入れをしていた場合はどうなるのかというと、上回った金額を一括返済することになります。
金利のところに目的口・フリー口という表現がありますが、これはお金の使い道がはっきりしているかどうかによって決まるものです。
基本的な資金使途は自由なのですが、例えば老人ホームに入居するためのお金であったり、医療費であったりなど、お金の使い道がはっきりしているものは目的口の金利となります。なお、金利は変動する可能性があります。
この商品を利用するには、下記の条件を満たしている必要があります。
- 自宅に一人暮らしか、夫婦二人暮らし
- 年金など定期的な収入がある
- 金融資産がある
- 自宅が東京・神奈川・千葉・埼玉にある
- 土地の評価額が2000万円以上
- 保証会社の保証が受けられる
- 推定相続人の確認ができる(戸籍謄本を元に)
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行のリバースモーゲージローンの商品名は「リバース・モーゲージ型住宅関連ローン」です。
金利(%) | 最大利用限度額 | 利用できる年齢 | 更新できる年齢 |
---|---|---|---|
変動金利 | 1500万円(条件あり) | 満60歳以上79歳以下 | 担保物件売却時・契約者死亡時 |
この商品の資金使途は、持ち家のリフォーム資金または高齢者向け住宅入居一時金です。借りたお金は、自由に利用できるものではありません。また、現段階では、東京・神奈川・埼玉・千葉の一部店舗でしか扱われていない商品です。
最大1500万円までは借り入れができることになっていますが、実際に借り入れができるのは、下記の費用のうち一番金額が低い金額までです。
- リフォーム資金・高齢者向け住宅の入居一時金の金額
- 担保の不動産の評価額の50%
- 年収400万円未満の場合年収の30%、400万円以上の場合年収の35%以下
この商品を利用するには、下記の条件を満たしている必要があります
- 自宅に一人暮らしか、夫婦二人暮らし
- 年金・給与など定期的な収入がある
- 自宅が東京・埼玉・神奈川・千葉にある
- 住宅金融支援機構の承認が得られる
- 法定相続人と共に所定のカウンセリングが受けられる/li>
同じリバースモーゲージローンでも、資金使途や利用限度額、返済の仕方などが違います。また、条件も細かく定められていることがおわかりいただけたと思います。
そのかわり、それさえ問題がなければ、この商品は返済のことを考えずに済むとても便利なローンなのじゃよ。
年齢や収入の状態を考えて自分に合ったローンを選ぼう!
これまで見て来たように、高齢者がお金を借りる場合、カードローンを選べば利用限度額の範囲内で何度も借り入れができるというメリットがあります。
しかし、年齢制限もありますし、年金のみで生活している人の場合、年金収入だけで借り入れができるかどうかという問題があります。
また、別に紹介した高齢者向け商品の場合、より高い年齢での借り入れができる代わりに、その銀行または信用金庫で年金を受給する、持ち家があるなどの条件がつくこともあります。
そこで、通常のカードローンや、後で紹介した高齢者向けの商品も含めて、どのローンなら自分が利用しやすいか、または利用できるかを検討してみましょう。その上で、カードローンのみにこだわることなく、より便利な商品を選びたいものです。
高齢者が利用するには
以上のことから、高齢者がローンを利用する際の注意点をまとめます。
- 年齢制限に合っていますか?
- 年金収入のみで借り入れができますか?
- カードローン以外に自分に向いている商品はありませんか?
- それぞれのローンの利用条件に合っていますか?
高齢者が借り入れをする場合、制限がいろいろありますので、それぞれの商品の詳細を確認してから申し込みをするようにしましょう。
じゃからこそ、カードローンだけではなくその他の商品も視野に入れて、より自分に合った商品を探す必要があるのじゃな。
【参考ページはこちら】
若い方から年金世代まで使えるカードローン
銀行によって違う年齢制限、きちんと確認して申し込むのじゃぞ。