意外に知らない?金利の仕組みとカードローン金利の決定方法
カードローンに申し込もうと思ったら、金利が4.5%~18.0%となっていて「自分は何%なんだろう?」と困ったことはありませんか?4.5%~18.0%となっていますと、自分に該当するのは何%なのか気になりますよね。
例えば、低い方の金利の4.5%だと思って申し込んだのに、契約時には高い方の金利である18.0%が適用となってしまいますと、返済総額にずいぶん差が出てしまいます。なるべく低い金利で借りたいと思っていたら、ついつい都合よく低い金利で計算したくなりますよね。
そこで惑わされないためにも、ここではカードローンの金利の決定方法について詳しく説明していきますよ。
借入れ前にチェック!カードローンの金利には幅がある
カードローンを利用しようと思ったら、気にしておきたいのが金利ですよね。
例えば100万円を金利年15%で借りるのと、年4%で借りるのではずいぶん利息に差が出ますよね。
- 100万円×0.15(15%)=15万円
- 100万円×0.04(4%)=4万円
いかがですか?利息の差に驚きますね。この金利は年間に返済する利息になります。つまり、1年間の利息の差です。こんなに差が出るとは思っていなかった人も多いですよね。4万円だと思っていた利息が、借りた後に15万円だと判明すると困ります。紛らわしい金利の幅はどうしてあるのでしょうか?
最初から○○%と固定してあると誰にでもハッキリ分かって便利ですよね。それなのに金利に幅があるのはどうしてでしょうか?
実は、カードローンの金利は利用する金額によって変動しているのです。
カードローンを利用したいと思っている人はたくさんいますが、いくら借入れしたいかは人それぞれですよね。そのため金利も借入れする金額に応じた利率になっているのです。
カードローンの金利は利用する金額で決まる!
例えば、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の金利は年4.6%~14.6%となっています。詳しくみると以下のようになっています。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
400万円超500万円以下 | 年4.6%~年6.1% |
300万円超400万円以下 | 年6.1%~年7.1% |
200万円超300万円以下 | 年7.1%~年9.6% |
100万円超200万円以下 | 年9.6%~年12.6% |
10万円以上100万円以下 | 年12.6%~年14.6% |
そのため、初めての借入れで100万円以下の借入れを希望するなら、金利は一番高い金利をチェックしておくと安心ですよ。
みずほ銀行
同じく大手銀行のみずほ銀行カードローンを見ても、金利は利用限度額に応じて変動しています。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円以上1,000万円以下 | 年4.0% |
みずほ銀行の金利年4.0%~14.0%、バンクイックでは年4.6%~14.6%となっていますので、パッと見た感じでは、みずほ銀行の方が金利が低く思えますが、同じ500万円の利用限度額で比べると、みずほ銀行年5.0%、バンクイック年4.6%ですので、バンクイックの方が低いですね。
オリックス銀行
オリックス銀行の金利は以下になります。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
700万円超800万円以下 | 年3.0%~4.8% |
500万円超700万円以下 | 年3.5%~5.8% |
300万円超500万円以下 | 年4.5%~8.8% |
150万円超300万円以下 | 年6.0%~12.8% |
100万円超150万円以下 | 年9.0%~14.8% |
100万円以上150万円以下 | 年9.0%~14.8% |
100万円未満 | 年12.0%~17.8% |
オリックス銀行では年3.0%~17.8%となっていますので、800万円の借入れをする時には、みずほ銀行よりも低金利となります。けれど、100万円未満の借入れとなりますと、年17.8%になりますので、そうするとバンクイックやみずほ銀行のほうが低金利ですね。
イオン銀行
イオン銀行の金利は以下になります。
貸越極度額 | 金利 |
---|---|
700万、800万 | 年3.8% |
400万、500万、600万円 | 年4.8% |
300万 | 年7.8% |
100万、200万 | 年8.8% |
30万~90万 | 年13.8% |
イオン銀行では、貸越極度額によって金利がハッキリ決まっていますね。そのため、希望額が決定すると金利も決定しますよ。
楽天銀行
楽天銀行の金利は以下になっています。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
500万円 | 4.9%~7.8% |
350万円以上500万円未満 | 4.9%~8.9% |
300万円以上350万円未満 | 4.9%~12.5% |
200万円以上300万円未満 | 6.9%~14.5% |
100万円以上200万円未満 | 9.6%~14.5% |
100万円未満 | 14.5% |
こちらも、利用限度額に応じて金利が変動するタイプですね。ただし利用限度額が決まっても、金利に幅がありますので、ハッキリ何%かは分かりません。
金利には金融情勢が影響する
いずれの金利も変動金利が採用されています。そのため、金融情勢によって金利の変動があるのです。基本的には年に2回、金利の見直しが行われますので、金融情勢によっては契約時の金利は低かったのに、完済時には高くなってしまったというコトもあり得ますよ。
地方銀行では、完済までずっと金利が変わらない固定金利を採用しているところもありますので、変動金利は不安という人は、地方銀行をチェックしてみるのもいいですね。
新規申込時の金利
また、各金融機関のホームページに表示してある金利は、新規申込時の金利となります。そのため、利用実績によって金融機関と信頼関係が築けると、金利が低くなったり、増額のチャンスがあったりすることもありますよ。
つまり、希望する利用限度額に応じて金利の表示があるから、各金融機関の表を参考にすると借入れ前に金利が分かるのじゃ。
けれど、金融情勢が影響する変動金利を採用しているところでは、金融情勢によっては金利の見直しが行われるから要注意じゃぞ。
また新規申込時の金利となっておるため、利用実績によっては金利の引き下げが行われることも考えられるのじゃぞ。
知っておきたい!金利を他社と比較するときのポイント
他社と金利を比較する時には、各カードローン会社のホームページをチェックすると便利ですね。
もちろん来店してチェックする方法もありますがホームページのチェックが一番簡単です。ホームページをチェックしていくと、アコムやプロミスなどの消費者金融では利用限度額別の金利が載っていない事に気づきます。
- アコム:年3.0%~18.0%
- プロミス:年4.5%~17.8%
それでは100万円の借入れを希望する時にはアコムでは一番高い金利の年18.0%だと思っておけば良いのかと言えば、実は利息制限法という法律があるため金利は15.0%となります。
利息制限法とは以下の決まりを言います。
利用額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20% |
10万円以上100万円未満 | 年18% |
100万円以上 | 年15% |
この上限金利の範囲で各金融機関は金利を設定していますので、100万円を借入れする時には利息制限法の上限金利年15%が適用され、消費者金融では必ず年15%以下の金利となりますよ。ちなみにバンクイックの場合では、先ほどの表を見ると10万円以上100万円以下の欄を見てみると、年12.6%~年14.6%となっていますね。
既に紹介しましたが、他社と比較する時には同じ借入金額の金利をみる必要がありますよ。例えば、同じ年4.6%の金利でも、A社では500万円の時の金利が4.6%だったり、B社では800万円の時の金利が4.6%だったりします。そのため、自分の借りたい金額での金利を見極めることがポイントになりますよ。
また、同じ金利でも無利息サービスがあるところもあります。同じ金利なら、無利息サービスがあるところの方が低金利で借りることができますよね。
無利息サービス
無利息サービスとは、○日間利息ゼロ!といったサービスになります。アコム、アイフル、プロミスなどで行われていますよ。
金融機関 | 無利息サービスの内容 |
---|---|
アコム | はじめての方なら、契約日の翌日から30日間は金利0円 |
アイフル | はじめての方なら、契約日の翌日から30日間は金利0円 |
プロミス | はじめてで、WEB明細利用の方なら、初回利用日翌日から30日間金利0円 |
契約日から無利息になるのか、利用日から無利息になるのかをチェックしておくと安心ですね。銀行では、レイクやジャパンネット銀行に無利息サービスがありますので、気になる方は、こちらもチェックしておくといいですね。
だが消費者金融では、利用限度額毎の金利が明記されていないのじゃ。そこで役立つのが利息制限法じゃぞ。
この法律で「100万円以上の借入れでは、最高年15%」と定めてあるから、100万円以上の場合、金利が年18%になることはないのじゃ。
また、比較する時には同じ借入金額で比較することが大切じゃぞ。そして、無利息サービスなどがないかチェックすることも重要なのじゃ。
金利を低くする方法を紹介!低金利で借りるポイント
これまでの文章を読むと、金利を低くする方法は「事前に調べて、比べるのが一番!」のように思いますよね。調べることで100万円の借り入れをするには、アコムやプロミスなどの消費者金融で借りるよりもバンクイックの方が低金利に設定してあることも分かりました。
確かに、金利を低くする方法の一つに、金利を事前にチェックして低金利のところで借りるという方法があります。
けれど、他にも工夫次第で低金利にできるのです。
- 借入れは1社にまとめる
- 返済実績を積む
複数社から借りるよりも、借入れは1社にまとめる
複数社からお金を借りると、返済総額は高くなってしまいます。例えばA社から50万円、B社から50万円、C社から50万円の合計150万円借りたとします。そうすると消費者金融の場合では、金利は各社年18%になってしまいますよね。
これが1社にまとめますと、150万円を借りることになりますので、上限金利は年15%になります。
4万5千円も年間の利息が低くなりますね!そのため複数社から借りるよりも、まとめて1社から借りた方が利息がお得になる事を実感できますよ。銀行の場合でも同じです。例えばバンクイックでは50万円の金利は14.6%ですが、150万円の金利は11.6%になっていますね。つまり、まとめると低金利で借りることができるのです。
返済実績を積む?返済実績って何?
そして、返済実績を積むことも大切です。
返済実績とは「借りたお金に利息を付けて、決められた日に返済」を続けることですね。
カードローンの利用限度額はその枠いっぱいまで借りることができますが、必要な分だけを借りることもできます。そのため利用限度額が高額だからといって、必要以上に借りる必要はないのです。必要な金額だけの借入れでも、枠に対して金利が決まっていますので、金利は低くなりますよ。
- 返済実績があると、利用限度額が増える可能性が高い
- 利用限度額が高くなると、金利は低くなる
- 利用限度額が高くても、必要な分だけの借入れができる
例えばバンクイックで200万円以下の利用限度額の枠を持っていれば、20万円の借入れでも金利は年9.6%~年12.6%となります。金利の決定方法は分かりましたか?金利を低くするポイントを知っておくと、お得に借りられますね。カードローンを利用すると、必ず利息を付けて返済する必要があります。
けれど、中にはアコムやプロミスのように無利息期間があるものもあります。その場合でも、はじめての借入れに限られるなど条件がありますよ。2回目以降の借入れには利息が付きますので、低金利なところで借りる方がお得ですね。
金利についてしっかり理解して、金利の表示に幅がある場合は、自分の該当する金利は高い方なのか低い方なのか、正しい判断をしてから申し込みましょうね。
【参考ページはこちら】
カードローンのよくある質問はこちら
借入先をまとめることで、高額借入れとなり、低金利に該当するのじゃ。
そして返済実績を積むことで、金融機関と信頼関係が築けるのじゃ。そうすると融資枠が高くなり、低金利で借りられるのじゃ。
低い金利で計算していて、借入後に高い金利だったことが判明すると、返済計画が台無しじゃぞ。
だから、借入れ前で金利がハッキリしない時には、高い方の金利で計算しておくと安心なのじゃ。
基本的には、金利は借り入れする金額に応じた利率となっておるから、高額な借入れをすると低金利になるのがほとんどじゃぞ。