返済の苦労も軽減できる!失敗しないカードローンの借り換えとは
急な飲み会へのお誘い、突然の冠婚葬祭など、ちょうどお金がない時に起こると本当に困りますよね。そんな時に助けてくれるのがカードローン!
しかし、無計画に利用してローンを2つ、3つと増やしてしまうことも、しばしばあります。必要に任せて借り続けていると、やがて返済が困難な状態に落ち入り、自分の力だけで解決できなくなる可能性があります。
この様な状態になる前に何らかの手を打つことができれば良いですよね。そこで、今回はカードローンの借り換えをご紹介したいと思います。借り換えとはどのようなものか、またその方法は?メリットやデメリットを含めた注意すべき点は何なのか?を、詳しく調べてご紹介致します。
カードローンの借り換えとは
借り換えとは、現在利用しているローンを、もっと有利な条件のローンへ切り替えることを言います。借り換えは、毎月の返済の負担を軽減させる効果が期待できます。ここではカードローンで一般的に行われている、借り換えの内容をご紹介していくことにします。
カードローンではその借り換えがどのような名称で行われているのか、実際にどのようなことが行われているのかを確かめていきましょう。
借り換えはどうしたらいいの?
ローンの借り換えといえば住宅ローンの借り換えを思い出される方も多いと思いますが、考え方は同じと言えます。
借り換えの流れとしては、現在利用しているローン会社よりもっと有利な条件のローン会社を見つけ、そこからお金を借り入れして、現在のローンを全額返済後に、解約することになります。
例えば、Aローンから年率18%で100万円を借りている場合、新たに12%のBローンから100万円を借りてAローンへ返済して解約する、というのがローンの借り換えになります。
このケースでは返済期間を2年間とすると、Aローンでは年間の利息194760円、毎月の返済額49920円、Bローンでは年間の利息129750、毎月の返済額47070円ほどになります。
借り換えることにより毎月の返済額は2850円、利息は全体で65010円ほど負担が減ることになります。
借り換えとおまとめの違いは?
「借り換え」と同じような意味を持ったローン商品で、「おまとめ」と言うものがあります。
明確な定義はありませんが、「借り換え」は現在のカードローン・キャッシングローンから、より条件の良いローンへ借り換えるためのローンを指します。イメージ的には「AローンからBローンへ乗り換える」といった感じです。
「おまとめ」は複数社から借入しているローンを、より条件の良い一つのローンにまとめて借り入れすることを指します。イメージ的には現在利用しているA、B、Cローンの3つのローンをDローンに乗り換えるといった感じになります。
基本概念は同じで、現在のローン数が1社のみか複数社あるかで、「借り換え」や「おまとめ」といった名称が使い分けられていますが、ローンの仕組みは同じと考えてよいでしょう。利用者としてはその違いをあまり意識する必要はなく、ローン会社側で適切なローン商品を紹介してくれるので心配はいりませんよ。
どんな時に借り換えをするべきか
ローンの借り換えのことは理解できたと思いますが、それではいつ借り換えを利用したらよいと思いますか?
借り換えの効果を知っていても、利用しなければその恩恵を受ける事はできませんし、利用が遅くなれば効果が半減する場合もあります。その為に、いつ実行するかということが重要になってきます。結論から言うと、できるだけ早く実行した方が、返済も楽になり利息もかなり減らせるのでお得と言うことです。
日頃から、現在のローンより有利な条件のローンがないかネットなどで調査して、借り換えた時にどれだけメリットが出るのかを確認しておくと良いと思います。もし、大幅に返済額や利息の負担が軽減できそうなら、その時が借り換えのチャンスということになりますね。
しかし、返してはすぐ借りるを頻繁に繰り返していては、毎月の返済額は減りにくく、時に増加する場合が有ります。返済額が増大して生活費を確保できなくなると感じるまでに、借り換えをしておかないと、自助努力だけでは返済を済ますことができず大変な苦労をともなうかもしれません。
この「返済が厳しいな!」と思い始めた時を、借り換え時期のデッドラインとして頭に入れておくのが良いと思います。
返済シュミレーションを簡単に行う方法がある!
借り換えする前にシュミレーションをすることが大切だということは、お解かり頂けたと思います。しかし、自分で計算するのは面倒だと言う人が圧倒的に多いことでしょう。そこで、便利に使えるのが、「ローン返済シュミレーションサイト」です。借入金額、金利、返済期間などを入力するだけで、すぐに結果が判ります。
その他に、銀行や消費者金融等の各サイトでも、シュミレーションできるところが多数あります。この様な既存のシュミレーターを使えば、簡単に返済計画を立てる事ができるのです。
借り換えのメリットとデメリット
さきほどカードローンの借り換えの基本的な特徴を確認しましたが、ここではもう少し細かく内容を探り、そのメリットやデメリットについてみていきます。そのメリットを得るためにはどのような点を重視したらよいのか、或いは逆に利用して困ることになりそうなデメリットに、何があるのかを確認していきましょう。
メリットを得るためのポイント
最近ではさまざまな金融事業者がカードローン事業に参入しており、多様なサービスを含んださまざまなローン商品が投入されています。そのため商品によって借入条件に大きな差が生じ、借り換えすることで大きな効果を期待できることがあるのです。
そのメリットの効果を高めるためには次のような点に注意する必要があります。
○メリットを創出する要素
借り換えのメリットはローンの毎月の返済額と利息額を低減させることにより、ローンの支払いを円滑に進めさせるという効果があると言えます。そのため、借り換えの効果に影響する要素として、金利、返済額と返済期間が重要となります。これらの要素の効果の有無は、「返済が楽だと感じられる」ことが判断のポイントになるでしょう。
○効果は要素の総合的な関係で決まる
金利は低く、返済額は少なく、返済期間は短いという条件が利用者にとっては最適ですが、現実的にはそのような条件になるローンはほとんどなく、またローンごとにそれらの要素にかなりのばらつきがみられます。
例えば、Aローンでは金利が低いが返済期間が長いため、全体の残金があまり減らない、というようなこともあるでしょう。
また、Bローンでは金利は高めだが、返済額の単位が随時変更できる為、返済期間の自由度が大きく、ケースによっては利息を少なくできる、というようなこともあるわけです。
「金利が低い」、「返済額が低い」など、個別の条件が良さそうに感じても、総合的に判断しなければ、借り換えしても効果が不十分になることがあるので注意が必要です。
効果を得るために重要なこと
どれぐらい借り換えの効果があるかを確認するためには、金利、返済額と返済期間の要素を組み合わせて確認する、「シミュレーション」をするのがよいでしょう。借り換えの候補先としたローンの条件をさまざまに組み合わせて計算するのです。
例えば、現在のローンの借入残高が150万円、金利が18%で返済期間が24カ月とすると、毎月の返済額は74890円、利息は292150円となります。この場合に返済の制約条件として収入からいくら返せるか、という利用者の返済可能額を考慮しなければなりません。
つまり、この額なら自分の力で返せるという金額を返済可能額としてシミュレーションに反映させる必要があるわけです。
例えば、返済可能額として「65000円」を条件として計算していくのです。毎月の返済額を最大の65000として、想定される金利を当てはめれば返済期間が判明し、全体の利息額を把握することができます。
具体的に金利12%をあてはめると、返済期間は27カ月で利息額は213940円と算出され、返済期間は長引くものの毎月の返済額は9890円、利息額は78210円削減できることがわかります。このように毎月の返済額を可能な範囲内に収め、返済の負担を大きく削減できれば借り換えとしては成功といえるでしょう。
そして、次のような方法でも有利なローンをみつけだすことができます。
デメリットを知っておくと、より良い借り換えができる
上記の例では、借り換えする事で一定の効果が出ました。しかし、実際には、そう都合の良い条件で借入できるとは限りません。期待したほどに金利が低くならず、返済期間が長い、といった条件になることもあるでしょう。
条件によっては、メリットはある程度得られるものの、借り換えによるデメリットを受けることもあるのです。それは借入額が増加しやすくなるという点と、返済期間が長くなり全体としての利息の負担が多くなるという点です。
○借入額の増加
金利の低いローンに借り換えた際の利用限度額が、以前の借入枠より多い場合、つい余分に借入れをしてしまい、借金の額を増やしてしまうことがあります。ローン会社の審査では、利用者に返済能力と信用力があれば、それにみあった利用限度額を設定してくれるので、借り換え前よりも利用限度額が多くなることも珍しくありません。
借り換えをした現状で、さらに借入れを増やす事は、返済不能に陥る可能性が大きいのです。この様な場合にはその都度シミュレーションを行い、借入れしても返済可能な範囲であることを確かめて実行する事を心掛けましょう。
○返済の長期化
金利が低いローンへの借り換えで毎月の返済額を一定以下におさえたい場合には、返済期間が長くなる場合があります。返済額が減少して毎月の支払が楽になる可能性はあるのですが、返済期間が長くなる事で、利息の負担が大きくなることもあるので注意が必要です。
借り換え後にさらに借入れを増やしてしまう事は、利息も多くなり、返済期間も延長されるので借り換えのメリットが失われることになります。
キャッシングで失敗しない為には、「借り換え」や「おまとめ」のメリット、デメリットを知っている事が大切じゃよ。
毎月の返済額を抑えたいのか、返済期間を短縮したいのか、自分はどちらを優先させたいのかが決まれば、自分にあったローンを見つけるのは、案外簡単じゃぞ。
オススメする借り換え先選びのポイントはココ!
次はどうのようにローンを検討していけばよいかという点を考えていきましょう。
もちろん利用者の状況によって利用できるローンが異なりますが、借り換え先をどのように選べば良いのかを理解しておく必要があります。
先ほど借り換えの効果の点で金利、返済額や返済期間が重要な要素だと、ご紹介しましたが、借り換えローンを選ぶ際には、これらのほかにも利用限度額、総量規制の適用、利用環境や審査の難易度なども考慮するべきでしょう。
利用限度額は少しだけ余裕を持つことが大事
ローンを借り換えた場合に、利用限度額が少なすぎるとすぐに限度額いっぱいに到達しやすいため、万が一の時の備えができなくなります。もちろん借入額を増やさないことが望ましいのですが、事故やケガ、冠婚葬祭の費用などどうしても支出しなければならないお金に対しては、借入れもやむを得ないでしょう。
ですが、いざという時にカードローンが利用できなくては意味がないので、必要最小限と考える金額に、少しだけ余裕を持たせた金額を利用限度額として、設定することも検討したほうが良いと思います。利用限度額を多くし過ぎると、借入れが増加しやすくなるのでそのバランスには注意しましょう。
総量規制の適用の例外とはなにか?
キャッシングは貸金業法の総量規制と呼ばれる規制に従って行われています。
総量規制とは、
消費者金融は総量規制の適用を受け年収に基づく融資制限がかかりますが、「利用者が一方的に有利となる借り換え」では適用の例外となります。
つまり、利用者は借り換えの場合であれば、消費者金融からの借入れであっても、年収制限の影響を受けずに利用することができるわけです。借り換えを行う場合、借入れ額が多くなるため、総量規制の制限で借入できないのでは?と心配する方がみえますが、上記の理由によりOKとなるのです。
借り換えの場合、銀行ローン以外にも、消費者金融や信販会社も利用可能ということになりますから、選択肢が広がりますね。
複数の利用環境があれば、とっても便利!
借り換えローンで契約した場合、利用目的は他社への返済ですので、しばらくは返済メインの利用となります。この場合、利便性を考えて金融機関口座からの自動引落しができるローン事業者を選ぶと良いと思います。
次に随時返済ができることも重要となります。ローン事業者の中にはこの二つに対応していないところもあるので契約の前には知っておきましょう。
返済が順調に進み借金が大幅に減少してくると、ある程度の範囲は借入れを自由に利用できる余力もできてくるでしょう。そのような状態になると借入れにも便利さが求められるはずです。
例えば、利用できるATMが多い、ネットキャッシングができる、借入れを申し込んでから入金が早いという様な、利便性の高い利用環境があればより良いと言えます。借り換え先を検討する際に他の要素が同等なら、こうした利用環境の面も考慮して最終的な判断をしてみてはどうでしょうか。
審査通過の難易度は、返済状況で格段に変わる!
特に直近に返済遅延を度々起こしていると、不利になることがあります。もし軽度でも信用事故を起こしている可能性がありそうなら、いきなりローン申込みせず様子をみる必要があります。
月々の返済状況によって、審査通過の難易度は大きく変わります。後々のキャッシングライフに影響しますから、「遅延は絶対にしない!」という心構えは、大切ですね。
信用情報機関で返済実績を確認する
「いきなりローン申込みせず、様子をみるべき!」と言っても、のんびり待っていられないですよね。また、様子をみる為に何をすれば良いかわからないと思います。ここで、ご紹介したいのが、「信用情報機関を使って、自分の返済実績を確認する」事です。
皆さんご承知だと思いますが、審査否決の理由は教えてもらえません。理由が判れば、今後の対応も考えられるのにと思いませんか?
信用情報機関には、JICC、CIC、JBAの3つがあります。正規の消費者金融、クレジット会社、銀行であれば、必ずいずれかの情報機関の会員になっています。ここで、個人の情報が登録されていますので、会員(貸金業者)は、申込者個人の信用情報を見る事(信用情報開示という)ができます。
そして、個人本人も、自分の信用情報を見ることができます。各社ホームページを参照すればわかりますが、手続きはスマホ、郵便等で行え、手数料は1000円程度と比較的簡単にできます。
明らかなマイナス情報である、取引事実に債務整理、強制解約、破産申立などがあると、まず借入はできません。しかし、返済状況(遅延の回数等)は、貸金業者によって、受け止め方に違いが出る為、借入できる可能性があります。
審査の否決が続く人で、明らかなマイナス理由がわからない人は、この信用情報開示を使う事で、おおよその理由がつかめるかと思います。
これらの信用情報の保管期限は、内容によって異なります。債務整理などの事故情報は5年程度、返済状況は1年以内、申込情報は6か月以内となっています。よって、これらの期間を過ぎてから、再度、借入申込をすれば、審査可決の可能性が上がると言うことになります。
吾輩も、細かいことは面倒だが、借り換えするには、自分の知識を付けておくと何かと優位に立てるぞ。
返済実績は今よりも将来に影響するから、遅延など無いのが鉄則じゃ。
信用情報のことをブラックリストなどと怖がる必要は無いぞ。現状の信用情報を自分で調べれば、借入れの予定も立てやすい便利な情報じゃからな。
ズバリ!オススメの借り換え先をご紹介します
最後にどのローンがよいか、オススメ先をご紹介します。利用者によって、カードローン状況が様々なので、誰にでも適した借り換え先というものは存在しません。しかし、条件別に分ければ、貴方に最適なローンはいくつかあります。
【参考ページはこちら】
金融業者のカードローン情報はこちら
ここでは利用者が重視する点に絞って、オススメの借り換え・おまとめローンを紹介していくことにしましょう。
低金利、高限度額で選ぶならコチラ!
金利や利用限度額の面で考えると、ダントツで銀行ローンの条件が良いと思われます。特にメガバンクとネットバンクの中で、優れた条件を提示しているところがありますのでご紹介します。
●銀行のスペック
銀行 | 金利(%) | 利用限度額 | 特徴 |
---|---|---|---|
みずほ | 4.0~14.0 | 最高1000万円 | 低金利と高額な限度額で借り換えの機能は十分備えている |
三井住友 | 4.0~14.5 | 最高800万円 | 低金利と高額な限度額で借り換えの機能は十分備えている |
オリックス | 3.8~17.8 | 最高800万円 | 100万円未満の借り換えの場合金利は%12.0~17.8%とやや高い |
住信SBIネット | 2.49~7.99 | 最高1000万円 | 左記データはプレミアムコースの場合。審査結果により金利8.99~14.79%、最高300万円までのスタンダードコースになることもある |
利便性の良さからローンを選ぶならコレ!
利便性の良さに着目して、ローン事業者を比較すると、大手消費者金融、メガバンク、ネットバンクという順番で上位にあげられます。ここでは選りすぐりのローンをご紹介します。
●利便性に優れたローンのスペック
ローン業者 | 金利(%) | 利用限度額 | 返済期間 | ネットキャッシング | ATM手数料 |
---|---|---|---|---|---|
プロミス | 6.3~17.8 | 最高300万円 | 最長10年 | 可能 | 一部有料 |
アイフル | 12.0~15.0 | 最高500万円 | 最長10年 | 可能 | 一部有料 |
三菱UFJ | 4.6~14.6 | 最高500万円(借換利用不可) | 10年以上可能 | 可能 | 無料 |
東京スター | 5.8~14.8 | 最高300万円、返済専用なら1000万まで可能 | 10年以上可能 | 可能 | 不明 |
審査難易度から選ぶ、おススメのローンはコレ!
ローン事業者の審査難易度を考えた場合、金融機関、信販会社、消費者金融の順番で審査が難しいと考えられます。
最も甘いローン事業者は中小消費者金融と考えられますが、銀行や消費者金融の大手でも借り換えローンやカードローンそのものに力を入れていたり、キャンペーンをやっている場合は、甘めになっていることもあり得ます。
ここで比較的借り換えに向いている、中小消費者金融のスペックをご紹介します。
●中小消費者金融のスペック
ローン業者 | 金利(%) | 利用限度額 | 融資まで | 特徴 |
---|---|---|---|---|
中央リテール | 10.95~13.0 | 最高500万円 | 最短1日 | おまとめローンに重点を置く。限度額は低め。 |
シンキ | 12.0~18.0 | 最高300万円 | 即日可 | 既利用者は最高400万まで利用可能。 |
UCS(ユーファイナンス) | 7.7~15.0 | 最高700万 | 不明 | 大口利用に特化。返済期間は最長10年。原則来店審査。 |
キャレント | 7.8~18.0 | 最高500万円 | 即時可 | 借り換え専用はないが限度額は高い。 |
カードローンの借り換えは、案外簡単だと感じた人が多いのではないかの。
一人でくよくよ悩んでいないで、気になったローン会社があれば、申込みの前に一度、相談電話するのも手じゃよ。申し込みじゃないから、具体的な回答は得られないが、一般的にどれぐらい借入できるかの回答は聞けるじゃろう。
いずれにせよ、返済が厳しくなって来たら、長い間放置しておくより、早めに借り換え・おまとめを視野に入れ切り替えるのが、上手なキャッシングのコツじゃぞ。
「借り換え」や「おまとめ」を上手く利用すれば、毎月の負担が少なくなり、生活しやすくなるのじゃよ。
「借り換え」「おまとめ」が全ての人にメリットがあるわけではないのである。
よって、気を付けることは、効果のある借り換えであるかどうか、しっかりシミュレーションしてから実行に移すことじゃな。