国金の審査は厳しい?一般的なカードローンと比較検証!
一般的なカードローン、例えば大手の銀行系カードローンなどでは結構頻繁に「ここは審査が楽で、自分でも通った」というような口コミが書かれていたりします。
ネット上ではそういった話が結構多いので、大手のカードローンは使いやすいのが現状でしょう。
しかし有名ではあるはずの国金の話というのはあまり出てきません。
国金は昔からある金融機関ですし、日本国が関係しているわけですから、大手以上に話題になってもいいはずです。
でもカードローンの大手と比較できないのはなぜなのでしょうか。
国金は国民生活金融公庫、今は名前が変わっている
国金というのは国民生活金融公庫のことを言うのですが、省略をしたのが国金という名前です。
ただ、国金というのは今でも使われているのですが、この名前というのは変わっているのです。
今は実は日本政策金融公庫という名前になったんです。
日本政策金融公庫という名前に変わったのですが、内容としてはそんなに変わっていないというわけでもないのです。
国民生活金融公庫の時とは少し違っていて、ビジネス寄りに傾注している金融機関になっているというのが特徴です。
国金の時にはあった個人向け融資が今はなくなっている
最大の特徴は国金の時にはいくつかの個人向けの融資というのがあったと言われていました。
それこそフリーローンやカードローンのようなものがあったのですが、それがなくなってしまったのです。
その代わり今はビジネス向けのものが充実しています。
では個人は一切日本政策金融公庫の借り入れはできないのか?というとそういうものではありません。
実は日本政策金融公庫の借入融資の商品の中にはまだ少しだけですが融資商品が残っているのです。ですので、それなら使えます。
日本政策金融公庫にある二種類の個人向け融資
国金の時代から変わっても未だに残っている個人向けの融資は2つだけなのですが、その2つというのが下記の2つです。
- 恩給・共済年金担保融資
- 国の教育ローン(教育一般貸付)
恩給か共済年金をもらっている場合のみ可能な融資
まずあまり耳慣れないであろう恩給や共済年金担保融資というものですが、これは簡単にいえば恩給かもしくは共済年金というのを担保にして、貸出をするというものです。
返済は恩給の支払いもしくは共済年金の支払いから差し引かれる事になります。
まずあまり知られていない恩給というものですが、恩給というのは公務員だけがもらえるもので、災害や事故に見舞われた時にもらわれるものです。
民間で言えば労災のようなものですが、労災よりも手厚く保護されていると思ってください。
よくあるのが軍人だったという人に支払われるものです。国のために命をかけて働いて、そこで怪我を負ったという場合に支払われます。
公務員は警察や消防などもありますし、そういうところでの事故などが会った場合にも恩給が支払われます。
この恩給か共済年金をもらっている人は特別に借入をすることが出来るのです。
国がバックについている教育ローン
もう一つが教育ローンです。一般の銀行でも融資商品として用意されているものですから、理解しやすいと思います。
銀行も安心感がありますが、それ以上に国がバックについている国金が貸してくれるとなると、教育ローンも使いやすいでしょう。
教育ローンとしては使っている人が500万人を突破しているということで、さすがに多くの人に信用されているものです。
加えてそれだけの人が使えるということはさほど厳しい審査が必要、とういことでもないと考えられます。
ちなみに教育ローンとして使うお金というのは結構使い道が制限されていることがあります。
大学の入学金などに使えるけれどもそれ以外はダメと言ったところもありますが、国金の場合は結構使える場所が多いのが特徴です。
大学に行くための入学金や授業料、そして専門学校などに行くための入学金や授業料、留学するための費用に使うこともできます。
加えて授業などに関係なくても下宿代であるとか、そういったものにも使えるので、オススメ出来るでしょう。
教育ローンと恩給・共済年金担保融資の条件とは
上記二つの教育ローンと恩給や共済年金を担保とした融資の貸出に関する条件であるとか、もしくは借入をするときにどのような金額・金利で借りられるのか?というのを見てみましょう。
恩給・共済年金担保融資 | 教育一般貸付 | |
---|---|---|
金利 | 0.5%もしくは1.95% | 2.25% |
限度額 | 250万円 | 350万円(海外留学の場合は450万円) |
条件 | 恩給もしくは共済年金をもらっている必要がある | 一定以上年収がある場合には借り入れが出来ない |
以上のようになっています。金利についてはさすがに恩給を担保にしているだけ会って、かなり低いです。
共済年金担保の時は1.95%と高くなるのですが、それでも住宅ローン以下の金利です。
公務員ならではの待遇といえるでしょう。
もう一つ教育ローンですが、こちらも十分なくらいの借入限度額と金利です。ここまで低ければそこまで負担も重くならないでしょう。
ただし、気をつけたいのは借り入れをするには年収要件があることです。年収790万円以下でなければ借りられません。
たくさんお金を稼いでいる人は教育ローンは民間のものを使え、ということでしょう。
年収が子供一人の場合で790万円以下ですから、かなりの家庭が借りられるでしょう。
余程のお金持ち家庭以外は使えると考えていいと思います。
もう国金は個人が検討しなくて良い金融機関か?
つまりカードローンとして使うということはもちろん出来ないし、フリーローンとして使うということも出来ない金融機関になっています。
ですので一般的な銀行と同じように比較をして、個人が使うかどうかというのを考えなくていい金融機関になったということなのかもしれません。
確かにそれはそのとおりでしょうが、個人事業主や中小企業の社長であれば少し話は違います。
個人事業主や1人企業の社長であれば、会社のお金と自分のお金の境目というのがわかりにくくなります。
プライベートで使うお金もあれば、会社の仕事に使うお金もありますが、両方ともはっきり特別していることは少ないものです。
こういった小規模なビジネスを行っている人たちには国金で借入をするというのはかなり有利です。
なぜなら国金の借入は個人向けには二つの方法しか無くても、ビジネス向けの借入はかなり有利な金利で借りられるようになっているからです。
個人や社長が国金を使って有利に借りる方法とは
まず個人や社長の場合に借りられるお金というのはこういったものがあります。
ビジネスを行っている人たちをメインにして貸出をしているものですので、サラリーマンの人は借りられないことに注意してください。
- 新規創業
- 女性・若者向け融資
- 農業新規参入融資
- 経営安定化融資
- 設備投資・普通融資
他にも色々と細かく分かれているわけですが、こういったその人がどういったビジネスをしているか、女性かどうかなどによって商品が変わるというわけです
。この時の借入金利というのが非常に低いのです。
低いものであれば1%を割ります。
1%を下回る金利もありますし、高くても2.5%を上回る金利はないと思っていいでしょう。
そのくらい低金利で借りられるので、他のビジネスカードローンを使うよりも、よっぽど国金から借り入れをするほうが有利というわけです。
しかし国金から借入をしたとしても、ちゃんと返済をしないといけないので、返済のためのお金は残しておかないといけません。
なんでも好きな様に使っていいわけではなく、ビジネスのために使うからこそ借入ができているのですから。
国金での借入を個人事業主等が上手に使う方法
国金での借り入れについて、個人事業主等がうまく使う方法というのはあります。
その方法を使えば、民間のカードローンもしくは銀行系カードローンやビジネスカードローンの条件すらも超えるような使い方も可能になるでしょう。
まず借金をするわけですが、国金での借金をするときには審査が厳しいので、ちゃんと借金はゼロにしておく、利益は多少多めにしておくなどの準備をした上で申込みをしましょう。
申込み自体は大して難しくないので大丈夫です。
担当者に聞きながら進めれば問題はないでしょう。
そして、借金の申し込みをした後は国金の審査を受けて、それが通れば借りられます。
借りたお金というのは本来であればビジネスに使うべきですから、そのままビジネスに使います。
で、ビジネスで5万円使ったなら、事業主に対して5万円ビジネスの財布から貸出をするといった形で処理をするのです。
こうすれば、カードローンで個人向けに借りたのと同じ効果です。金利は自分で決められますので、ゼロにだって出来ます。
つまり流れを簡単に書いてみると下記のようになります。
- 国金に申込みをし、審査を受けて借入をする
- 借り入れたお金をビジネスに使う
- ビジネスに使った分だけ、事業主に貸し出す形で処理する
このような方法で、カードローンなどよりも有利に借りることが出来ます。
ただし、事業主というのは財布が自分のものと会社のものと一緒になりがちということもあり、そういう時には借金の返済を忘れてしまったりします。
国金の場合は引き落としになるので問題はないように思うかもしれませんが、実際には国金から借入をしているのを忘れて使いすぎてしまうということもあります。
ちゃんと毎月返済をするのはカードローンと変わらないので使い方を考えないといけません。
またこの方法はあるいみ抜け穴のようなものですから、国金の担当者が視察などをした場合には問題だとされる可能性もあるでしょう。
ですので、あまりおすすめできる方法ではありません。王道はやはり個人契約でカードローンを借りるほうがいいでしょう。
結局銀行系カードローン・消費者金融が間違いない
しかし今は住宅ローンすら無く、教育ローンと恩給・共済年金の担保ローンしか無いのです。
ですので普通の人達、つまり会社員の人が使うにはかなり難しいでしょう。
そして自由な利用のために使うということが出来ないということを考えると、あまり国金を使おうとする必要性はないかと思います。
国金で相談をしても良い返事は返ってこないでしょう。
もし自由なお金で自分の好きなように使いたいというのであれば、国金ではなくやはり銀行系カードローンや消費者金融を使うのが王道ではないでしょうか。
王道だし、安全だし、誠実だし、安心して使えるのは間違いないでしょう。
個人事業主や中小企業の社長さんなら使える方法というのを紹介はさせていただきましたが、あまりこの方法がいいとおすすめできるわけではありません。
(⇒自営業者におすすめのカードローン)
抜け道でしかありませんし、何よりも返済できなくなる可能性もあるので気をつけないといけません。
それに個人事業主や中小企業の社長でなければ使えない方法というのは、ごく一部の人しか使えない方法でもあります。
そのような方法は誰でも当てはまるわけではないのですから、借金をするなら銀行系カードローンや消費者金融の方が汎用的です。
最近は民間のカードローンも非常に優れているし、金利も低いものが増えてきています。
十分国金を使わなくても満足できるレベルになっているといえるんじゃないでしょうか。
【参考ページはこちら】
カードローンを使える金融業者を教えて!