意外に知らない!「カードローン」と「キャッシング」の違い
お金を借りるにはカードローン?キャッシング?普段何気なく目にしていますが、違いを知っていますか?お金を借りる時には、カードローンが良いのか、キャッシングが良いのか、メリット・デメリットを比較して、お得に借りましょう!
お金を借りる時には、どんな商品で借りるのかしっかり検討することが重要なのです。そこでカードローンとキャッシングの違いをここで詳しく見ていきましょう。
返済方法から見る!カードローンで借りた方が良いケース
カードローンと聞くと「申し込み→審査→借入れ→返済」という流れが思い浮かびますよね。
この中で特徴と言えば、返済方法になります。
返済方法が特徴?カードローンの返済方法とは
銀行によって違いもありますが、カードローンの返済方法と言えば預金口座から自動引き落としというのが一般的です。
もちろん中には口座開設を必須としていないカードローンもありますので、そういったところは振込みやATMでの返済となりますね。けれど、多くの金融機関では自動引き落としを採用しており、返済日に自動的に返済というシステムになっています。
返済が長期間になるのがカードローンの特徴!
借入れをした後に返済となりますが、返済期間が長期間になるのがカードローンの特徴となっています。
返済方式がリボ払いとなり、毎月少しずつの返済となるのです。例えば、10万円借入れをしたら元本と利息を含めて毎月1万円ずつ11回の分割返済となりますよ。
分割返済
カードローンでは分割返済が一般的ですので、これまで紹介した通り決められた返済額を毎月、返済用口座から自動引落しとなります。もちろん自動引き落としに対応していないところでは、返済日までに振込みとなりますよ。
定期的に毎月返済する定例返済の他にも、随時返済に対応しているところもありますので、分割返済だからといって、多めに返済することができない訳ではありません。随時返済に対応しているところでは、一括返済にも対応している場合もありますよ。
一括返済
一括返済とは、分割返済のように毎月返済するわけではなく、翌月一括で全額返済する方法ですね。あとで詳しく紹介しますが、キャッシングの場合では一括返済となっているところが多いですよ。
カードローンの金利は低い!気になる金利の仕組み
カードローンの金利はキャッシングに比べると低いと言われます。それはカードローンは返済期間が長いことと関係します。先ほど紹介しましたが、カードローンは毎月返済となるので毎月利息を払います。そうなると、いくら金利が低くても総額で考えると高くなってしまうのですね。
例えば住宅ローンを思い浮かべて下さい。低金利ですよね。けれど、その分返済期間が何十年と長期間になります。しかも高額な借入れの為、金利の負担は大きいものとなります。
カードローン金利 | 低い |
---|---|
カードローンの返済期間 | 長期 |
また、キャッシングに比べて融資額も高くなるので金利は低く設定できるのです。カードローンでも小額の借入となると金利は高めになってしまうので注意が必要ですね。
大口融資に対応
カードローンでは、消費者金融会社では500万円、銀行カードローンでは1,000万円と大口融資に対応しています。そして、融資額が高くなればなるほど、金利も低くなっていますよ。例えば、みずほ銀行では以下の金利になっています。
融資額 | 金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 年14.0% |
100万円以上200万円未満 | 年12.0% |
200万円以上300万円未満 | 年9.0% |
300万円以上400万円未満 | 年7.0% |
400万円以上500万円未満 | 年6.0% |
500万円以上600万円未満 | 年5.0% |
600万円以上800万円未満 | 年4.5% |
800万円以上1,000万円以下 | 年4.0% |
みずほ銀行で住宅ローンの利用があれば、この金利から更に年0.5パーセントの引き下げがありますよ。この表を見ると分かるように、大口融資になるほど、低金利となっていますね。
消費者金融会社の場合
消費者金融会社といえば、消費者金融では金利の表示は年4.7%~18.0%となっており、細かく表示はされていませんが、100万円未満の小口融資で申し込みをした場合は、最高金利の年18.0%が適応されますよ。
カードローン審査にも金利が関係!
金利は金融機関の利益だけではなく貸し倒れリスクも考慮しています。そのためカードローンは金利が低いので、貸し倒れしにくい人=確実に返済してくれる人を審査で選ぶことになります。審査が厳しいと言われる理由はそこにあるのです。
逆に金利が高いところほど貸し倒れした時でも利息で補えるようにしているので、審査は甘いと考えられます。
金利 | 審査 |
---|---|
低い | 厳しい |
高い | 甘い |
以上のことより、カードローンの特徴と言えば、高額な融資・長期返済(リボ払い)・低金利にあります。とは言っても、カードローン商品は金融機関によって融資額・金利・詳細などの特徴に差があります。そのためカードローンで借りる時には、利用目的にあった商品を吟味する必要があるのです。(こちらもご参考に→カードローン会社一覧もチェック!)
小口融資対応!キャッシングで借りた方が良いケース
キャッシングと聞いても、カードローンと同じく「申し込み→審査→借入れ→返済」を思い浮かべますよね。
そしてキャッシングの特徴も、やはり返済方法にあります。
キャッシングの返済は原則翌月一括払いとなっています。
キャッシングの返済方法は振込みがメイン!
キャッシングとは、短期間で借りる小口融資のことを言い、翌月一括で返済するので利息が高くなります。翌月一括で返済できる金額となるので、融資額は高くても50万円程度となっていますよ。
小口融資とは
小口融資とは、いくらのことを言うのかと言えば、諸説あります。300万円以下を小口融資という場合もあれば、収入証明書が必要となる金額を示す場合もあります。消費者金融の場合、収入証明書が必要となるのは1社で50万円を超える場合や、他社からの借入れを合計して100万円を超える場合となっています。
これらから考えても、融資額50万円程度であれば、小口融資と言えますね。
キャッシングの融資額 | 小口(多くて50万円) |
---|---|
キャッシングの返済方法 | 翌月一括払い |
キャッシングの場合は、翌月一括払いとなるので利息も一度しか支払いません。そのため一度の利息で金融機関の利益をあげる必要があるので高めの金利となってしまいますよ。
クレジット会社
キャッシングと言えば、クレジット会社を思い浮かべる人も多いですよね。クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。クレジットカードを利用してキャッシングをした場合では、18%となっています。利用できる枠は契約によって決まっていますので、人それぞれですね。
けれど、利息制限法に沿った利息となっているところがほとんどですので、最高金利が適用となりますよ。
利息制限法 | 最高金利 |
---|---|
借入金額10万円未満 | 年20% |
借入金額10万円以上100万円未満 | 年18% |
借入金額100万円以上 | 年15% |
利息制限法で定められた最高金利となりますので、金利は高めの設定だと言えますね。
利用方法はカンタン!
クレジットカードでキャッシングの場合は、各カード会社によって異なりますが、ここではJCBの利用方法を紹介します。
↓
「お借入れ」ボタンを選択
↓
JCBカードの挿入、暗証番号の入力
↓
「キャッシングサービス」ボタンを押す
↓
利用金額の入力
↓
JCBカード、利用明細票、紙幣の受取り
キャッシュカードでお金を引き出す時と変わらない方法ですので、簡単に利用できますね。
そのため、利息を支払うのは一度だけとなるので、高めの金利となってしまうのじゃ。
しかも、翌月一括払いできる金額だから、借入金額も小口融資となるのじゃぞ。
クレジット会社の発行するクレジットカードにショッピング枠と一緒についていることが多いのじゃ。
だから数万必要な時にATMから小口借入れをして、翌月すぐに完済する感じで、利用するには気楽じゃぞ。
カードローンとキャッシング!どちらで借りるとお得?
それではカードローンとキャッシングのどちらで借りるとお得なのか考えてみましょう。
商品 | カードローン | キャッシング |
---|---|---|
融資額 | 大口 | 小口(50万円程度まで) |
融資方法 | ATM・振込み・窓口等 | ATM・振込み |
返済方法 | リボ払い | 翌月一括払い |
金利 | 低い | 高い |
メリット | 自由に何度も借入れできる | 一括返済で利息を抑える |
デメリット | 返済期間が長い | 小額の借入れしかできない |
いかがですか?どちらにもメリット・デメリットはありますね。
カードローンで借りると元本と利息を合わせて毎月1万円ずつ返済の11回払い。
キャッシングで借りると翌月10万円+利息の返済となります。
これを見て、一度に10万円+利息を返済できる可能性がある人ならキャッシングの方がお得なのです。なぜなら30日分の利息で済むので、例えカードローンよりも金利が高くても返済総額は少なく済むのです。一方、一度に10万円+利息を返済できないという人ならカードローンを選んだ方がお得なのです。
なぜならムリして返済するよりは、毎月少しずつの返済の方が、負担が少なく日々の生活がしやすいからですね。
どちらで借りるとお得になるかは、借りる人次第なのじゃ。要するに、返済計画が立つ手段で借入れをすることが大切なのじゃ。
返済日に返済額を払えなければ、遅延利息が付いてしまうので、いくら低金利で借りても返済総額は高くなるのじゃ。
だから、無理なく返済できる方法が一番お得な借入れ方法じゃぞ。
知っておきたい!カードローンとキャッシングの違い
つまり、カードローンとキャッシングのどちらで借りようか迷った時には以下が参考になります。
- 分割返済で月々返済をしたい→カードローン
- 大口な借入れをしたい→カードローン
- 一括返済が可能→キャッシング
- 小口な借入れをしたい→キャッシング
ただし最近では、キャッシングにもリボ払いが出てきて、カードローンとの線引きが難しくなっています。
また、カードローンでもキャッシングという商品名を使っている金融機関があります。なぜならローンという言葉では、住宅ローンやマイカーローンなどの使い道に制限のある印象がついてしまい、敬遠されることがあるからです。
カードローンでは使い道に制限がないのに、使い道に制限があると思われてしまってはマイナスですよね。そのため、実際にはカードローンと同じシステム(リボ払い・長期返済)でも、キャッシングという商品名を使っているのです。
【参考ページはこちら】
カードローンのよくある質問はこちら
だが最近では、カードローンだけどキャッシングという商品名を付けたり、キャッシングだけどリボ払いの選択が出来たりするから、明確な線引きは難しいのじゃ。
借入れの申込み前に、自分で商品詳細をチェックして、返済方法や融資額に注目しておくと安心じゃぞ。
大口融資に対応していることもあり、大口になればなるほど、金利は低くなるのじゃぞ。
融資額が大きくても、分割返済だから安心して月々の返済ができるのじゃ。
銀行カードローンでは、返済日に返済用口座から自動引落しとなっておるところも多いから、返済し忘れることもないのじゃぞ。