カードローンの借り換え先としてろうきんはどう?お得に返済するには
カードローンをすでに利用している人の中には、現在のカードローンに物足りなさを感じている人もいるかもしれませんね。特に大きな不満があるわけではなくても、「もっといいカードローンはないかな」と漠然と考えている人は、意外と多いのではないでしょうか。
現在の借入を返済してからより良いカードローンを選び直すのも、もちろん手堅くて良い方法です。しかし、今よりも低金利なカードローンに借り換えるというのも、とってもお得な方法なんです。
借り換え先はいろいろありますが、今回は労働金庫、通称「ろうきん」に着目してみました。ろうきんの借り換えとは、どんなものなのでしょうか?
借り換えってどういうこと?自分が借り換えすべきか確認してみよう!
キャッシングやカードローンを検討したことがある人や、今現在利用中という人の多くは、「借り換え」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。まずは、この借り換えについて、じっくりご説明します。
借り換えとは?
借り換えとは、その言葉通り、今利用しているローンを別の会社のローンに借り換えるというものです。
借り換えした場合、元々借りていた銀行や消費者金融などに、新しく借り換えた先の会社が一括返済をします。そして、その分を借り換え先に返済していくという形になります。
借り換えは何もカードローン同士に限ったことではなく、住宅ローンや自動車ローンなどでも行われます。
住宅ローンを別の金融機関の住宅ローンに借り換えるといったように、同じ種類の目的ローンで借り換えることももちろんありますし、住宅ローンの残債をカードローンに借り換えるといったことも可能です。
なぜ借り換えをするの?
さらに、複数の貸金業者から借り入れをしている人は、それを一本化して借り換えることで、金利の節約以外にも返済日をひとつにまとめられるというメリットもあります。これは、「おまとめローン」として借り換えローンとは別商品になる業者もありますが、意味としては同じです。
というわけで、今よりも金利が安いカードローンが見つかったなら、借り換えを検討すべきなのです。(こちらもご参考に→利息が安いカードローンを選ぶべき?)
借り換えは総量規制の対象外!
「今借りている金額が年収の1/3を超えているから、借り換えは無理でしょ?」という方もいるかもしれません。確かに、貸金業法の総量規制によって、消費者金融では原則として年収の1/3までしか借りることができません。
しかし、総量規制にはいくつかの例外があります。「顧客に一方的有利となる借り換え」というのも、その例外のひとつなんです。そのため、おまとめローンも借り換えローンも、原則として「貸金業法に基づく」という言葉がついています。
もちろん、銀行系カードローンなら最初から総量規制の対象外なので、金額にかかわらず銀行のカードローンに借り換えることも可能です。
というわけで、借り換えローンは、銀行系でも消費者金融系でも、年収の1/3を超える借り換えも可能なのです。
ただし、借り換えローンにも審査があります。返済能力がないと判断されて審査に落ちてしまえば、借入額がいくらいであろうとも借り換えは出来ませんのでご注意ください。
「ろうきん」について知ろう!誰が利用できるどんな金融機関なの?
借り換えは、今よりも金利が低くなるなら、基本的にどの銀行や消費者金融でもできることをお伝えしました。でも、借り換え先を選ぶのって、なかなか大変ですよね。
そんなときは、ぜひ労金(ろうきん)から検討してみてください。これが、意外と優れた金融機関なんです!
ろうきんとは?
まずは、ろうきんがどんな金融機関なのかをご紹介します。ろうきんとは、普通預金をはじめとする各種預金や各種ローンなど、どんな銀行にでもあるような一般的な金融商品を取り扱う金融機関です。
都市銀行などと異なる点としては、労働者のために共同組織された金融機関であることと、会員によって成り立っていることです。ろうきんとは「労働金庫」であることからも、その特徴がうかがえますよね。
労働者や労働組合のための金融機関とはいっても、原則として個人でも出資金を払って組合員になれば、誰でもろうきんを利用できます。このような、出資金を出した会員が相互扶助するという点は、信用金庫とも共通しています。(⇒信用金庫のカードローン情報)
なお、ろうきんや商品によっては、会員にならなくても利用できるものもありますので、詳しくはお住いの地域のろうきんにご確認ください。
全国のろうきん
では、どこにどんな「ろうきん」があるのでしょうか?具体的には、以下の労働金庫があります。
・静岡ろうきん ・北陸ろうきん ・東海ろうきん ・近畿ろうきん ・中国ろうきん
・四国ろうきん ・九州ろうきん ・沖縄ろうきん
以上のように、全国各地に全部で13の、それぞれの地域名がついた労働金庫が存在しています。
ひとつの都道府県名がついているろうきんもあれば、複数の県をまとめた地域名になっているろうきんもありますが、すべての都道府県がいずれかの労金の営業範囲内に含まれており、すべての人が対象地域の労金を利用できることになっています。
ろうきんの主なローン商品
すでにお伝えしましたが、ろうきんにも銀行や信用金庫と同様に、各種ローン商品があります。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- 日本学生支援機構奨学生に対する入学金融資制度
- マイプラン(カードローン)
上記のローンは、どの労金にも共通してあるものです。
マイプランという商品名のカードローンも全てのろうきんにありますので、全国どの地域にお住いの方でもろうきんのカードローンへの借り換えが可能です。
それ以外にも、各ろうきんごとに様々なローン商品があったりしますので、お住いの地域のろうきんのサイトをチェックしてみてくださいね。
各ろうきんには、カードローンはもちろん、実にいろんなローン商品があるんじゃな!メガバンクにはないちょっと変わったローン商品がある労働金庫もあるから、ぜひチェックしてみてほしいんじゃ!
「マイプラン」とは?中央ろうきんを例に挙げてチェックしてみよう!
ではいよいよ、すべてのろうきんで取り扱われている「マイプラン」というカードローン商品についてご紹介します。新規借り入れはもちろん、借り換えにも向いている商品ですので、ぜひチェックしてみてください。
ろうきんごとに異なる「マイプラン」
実は「マイプラン」は、どの労働金庫にもある商品とはいえ、各ろうきんごとに少し内容が異なります。(⇒ろうきんのカードローン情報はこちら)
労働金庫すなわち「ろうきん」は、全国にあって誰もがお住いの地域の労金を利用できることをお伝えしました。これは、対象地域ではないろうきんは利用できないということでもあります。
ですので、他の地域の「マイプラン」の方が好条件だったとしても、当該地域のろうきんの「マイプラン」しか利用できないことになります。
ちょっと残念なケースもありますが、地域の労働者のための金融機関という特色上、やむをえませんね。
中央ろうきんとは
すべてのろうきんの「マイプラン」をご紹介するには紙面が足りませんので、今回は中央ろうきんの「マイプラン」をピックアップしたいと思います。
その前に、中央ろうきんの営業エリアを確認しておきましょう。
以上、関東地方の1都7県にお住まいの方や勤務している方が、中央ろうきんを利用することが可能です。
中央ろうきんのローン商品
中央ろうきんでは、上にご紹介したもの以外にも様々なローン商品を取り扱っています。以下に、中央ろうきんのローン商品を一覧にしてご紹介します。
- 住宅ローン(不動産担保型)
- 有担保フリーローン(不動産担保型)
- 借換・買替ローン(不動産担保型)
- リフォームローン(無担保型)
- 「フラット35」(不動産担保型)
- カーライフローン
- 教育ローン
- フリーローン
- カードローン(マイプラン)
- 福祉ローン
- NPO事業サポートローン
- 自治体提携融資制度・利子補給制度
このように、中央ろうきんには非常に多くのローン商品があります!ろうきんのローンは、基本的に低金利なのが特長のひとつですので、興味がある方はカードローン以外の商品もチェックしてみてくださいね。
中央ろうきんのマイプランとは?
では、中央ろうきんのカードローンである「マイプラン」を見てみましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
限度額 | 500万円(10万円単位) |
金利 | 7.075%~8.475%(変動金利) |
申し込み条件 | ・中央労働金庫に出資のある団体会員の構成員または 中央労働金庫の事業エリアに自宅か勤務先がある給与所得者 ・満18歳以上満65歳未満の人 ・同一勤務先に1年以上勤務している人 (自営業者等の給与所得以外の方は原則として3年以上) ・安定継続した収入があり、前年税込み年収が150万円以上の人 ・中央労働金庫所定の保証協会の保証を受けられる人 |
基本的な限度額は500万円ですが、実際に借りられる最大の金額は、年間返済額が税込み年収の30%以内となるようにしなければなりません。事前の返済シミュレーションが必須ということですね。
また、団体会員・生協会員以外の人の極度額は100万円までとなります。
さらに、団体会員や生協会員の方でも限度額300万円以上を借りるには、以下のような制限があります。
- 団体会員:勤続年数5年以上、または年収500万円以上の人
- 生協会員:勤続年数5年以上、かつ年収の50%以内の極度額まで
極度額が大きくなると、勤続年数や年収の条件がついてくるというわけですね。
マイプランの金利
しかもマイプランには、ただでさえ低金利なところから、様々な条件に応じて金利の優遇があるのが特長です。条件や金利の引き下げ幅は、各労金によって異なりますが、中央ろうきんの場合は以下のようになっています。
条件 | 金利の引き下げ幅 |
---|---|
・有担保ローン、金庫扱い住宅金融支援機構融資の契約 ・財形年金、財形住宅、年金受取エース預金の契約 ・インターネットバンキング契約 ・Web通帳(無通帳型かつステートメント不発行型)契約 ・若年者(30歳未満) |
0.60% |
・給与振込の指定 ・年金受取指定 |
1.50% |
・一般財形、エース預金の契約 ・公共料金自動引落契約が2種目以上の契約 ・ろうきんUCカードの契約 |
0.30% |
上記の条件に当てはまる人は、最大で3.20%の金利優遇があるのです。
ということは、下限金利で借りられる人に、この最大の引き下げ幅が適用された場合、3.875%で借り換えすることができるのです。
ほとんどの方が3.875%よりは高い金利でカードローンを利用しているでしょうから、これらの優遇条件に当てはまる人は、ぜひ積極的に借り換えを検討してみてくださいね。
しかし、借り換え専用のローンがあるわけではなく、通常のカードローンを借り換えに利用する形じゃ。
中央ろうきんとの取引や年齢など、いろんな条件によって金利の割引があるのもありがたいものじゃな。非常に低金利で借りられるから、借り換えにもぴったりのカードローンじゃ!
低金利のろうきんは借り換え先の有力候補!きっとお得に返済できる!
今カードローンを利用している人で、金利が高いと感じている人は、ぜひ借り換えを検討してみるべきです。特に、消費者金融系で借りている人は、銀行系で借り換えるとお得になるケースが多いはずです。
そんな銀行系の中でも、今回はろうきんをご紹介してきましたが、いかがでしたか?一般の銀行と少し性格が違う金融機関ですが、金利の低さはメガバンクにもまったく引けを取らないレベルです。
今回ピックアップした中央ろうきん以外にも、各地域の労金金庫ならではの商品があったりしますので、借り換えを検討する際にはぜひお住まいの地域のろうきんも候補にいれてみてくださいね!
【参考ページはこちら】
ろうきんカードローン審査に落ちる理由
どのろうきんにも取引状況などに応じた金利引き下げがあるのは共通しているから、今ろうきんに口座があるという人なら、ますますお得に借り換えができる可能性が高いんじゃ!
返済額が少なくなれば、生活や心にも余裕が出てくるはずじゃ。ぜひ、借り換えをしてより快適な暮らしにつなげてほしいんじゃ!
通常のカードローンを借り換えローンとしても利用できるところと、借り換え専用の商品があるところとがあるが、いずれにしても現在のローンよりも金利が安くなるなら、ぜひとも借り換えを検討すべきじゃ!