利用可能なのはいくらから?カードローンと年収の関係
カードローンを利用してみたい・・・そう思っても「審査通過出来るだろうか?」「家族にバレないだろうか?」などの不安はたくさん出てくるものです。
その中でも、「どれくらいの年収があればカードローンを利用できるのか?」という不安はアルバイトやパートの方であれば非常に重要な部分ですよね。
そこで、年収はカードローンにどれだけ影響するのか、申し込むのにどれくらいの年収が必要なのか?といった疑問にお答えしたいと思います。
基本は、申し込みに年収は関係ない!
「年収がいくらあればカードローンで借入が可能なのか」という疑問に直球でお答えしますと、「基本的に申込年収は関係がない」ことが答えになります。
とはいえ、全く関係がない…というわけではありませんので、そのあたりをまずは解説していきたいと思います。
申込み条件をチェックすると、年収が書かれているものは少ない
なぜ基本的に年収は関係がないのか…その答えは「申込み条件」にあります。
例えば、メガバンクでお馴染みの「三菱UFJ銀行」の申込み条件を見てみますと
- 年齢が満20歳以上65歳未満で日本に住んでいる
- 原則、安定した収入がある
- 保証会社の保証を受けられる
とたったの3つだけです。
ネット銀行で有名な「楽天銀行」の申込み条件も見てみましょうか。
- 年齢が満20歳以上62歳未満(原則)で日本に住んでいる
- 原則、毎月安定した定期的な収入がある
- 保証会社の保証を受けられる
と、三菱UFJ銀行と変わりません。大手の消費者金融会社である「アコム」の条件も
- 年齢が満20歳以上69歳
- 毎月安定した収入がある
どうでしょうか。全く年収に言及していないことがわかるかと思います。「年収がいくらであっても、安定して収入があればOK」という判断がなされているということですね。
もちろん年収が一定以上必要な商品もある
もちろん、申込み条件の中に年収が一定以上必要な商品もあります。
商品名 | 必要な年収 |
---|---|
りそなプレミアムカードローン(りそな銀行) | 400万円以上 (50万円コースなら不問) |
ステータス(紀陽銀行) | 500万円以上 |
プラチナカードローン(きのくに信用金庫) | 150万円以上 |
ファーストプレミアム・カードローン (アイフル) | 記載なし |
銀行から消費者金融、信用金庫までいろんなところが年収一定以上の方を対象にしたカードローンを出していることがわかりますが、その数はやはり多いものではありません。
りそな銀行や紀陽銀行のカードローンは高所得者を対象とした商品のため、年収が400万円・500万円と高めになっていますが、きのくに信用金庫のプラチナカードローンで必要な年収は150万円と、年収に制限がありながらもそんなに高くない基準ですよね。
よりお得にカードローンを利用したいという方の選択肢のひとつとして位置づけられている程度であり、主流ではないことがわかります。
目安は120~150万円程度
カードローンを利用する層として最近ではフリーターの方や主婦(主夫)の方も増えてきているため、わざわざ間口を狭くする必要はないと、多くの金融機関が思っているのでしょう。
大抵の会社であれば、毎月安定して収入がある方であれば年収自体は関係なく申し込みが出来るところがほとんどです。
特に主婦の方がパート・アルバイトをする場合は扶養の中に入っていなければいけませんので、あまり沢山お金を稼ぎたくないケースが多いですよね。
扶養の枠内である年間103万円に合わせて、年収100万円程度に調整している方が多いのではないでしょうか。
学生さんがアルバイトをしている場合でも、年末調整としてバイトに入る回数を減らしていたりしますよね。
なので、「これくらいの年収があれば借りられる!」といった明確な基準というのはないのですが、扶養に入っていないフリーターの方や会社員の方などは年収120万円~150万円程度あればカードローンを利用することは十分に可能ではないかと思います。
消費者金融の場合、年収は借入限度額にダイレクトに影響
年収に関係なくカードローンを申し込むことは可能ですが、年収が全く影響がないというわけではありません。
やはり審査を受ける中で、年収が高いほうが有利に働く場面はあります。
先ほどもちらりと表にまとめましたが、一定以上の年収がある方を対象にしているカードローンがあるのですから、軽視しているわけではない、というのはすぐわかる話ですよね。
審査にも多少の影響がありますが、何よりも消費者金融、または信販会社でカードローンを利用する場合どうしても年収とかかわる、避けて通れないものがあるんです。
「総量規制」によって借入限度額の上限が決定される
それは、「借入限度額(利用限度額)」です。借入限度額はその文字の通り、その会社または銀行などの金融機関から、どれくらいを上限として借入を行えるか示したものです。
借入限度額は各社の審査基準に沿って決定されます。限度額が高いほど低金利で利用できる、より多くの借入が可能といったメリットがあります。
しかし、その審査基準よりも前に借入限度額を決定づけるものが「総量規制」です。
消費者金融や信販会社は「貸金業」にあたり、「貸金業法」という法律が適用されます。「総量規制」は貸金業法で定められているしくみの一つです。
総量規制とは、借り入れを申し込んだ人の年収の3分の1を超える金額を貸し付けることを禁止するシステムです。
仮に総量規制の金額を超えた場合、お金を貸した消費者金融または信販会社のほうに行政処分などの罰則が課せられてしまうため、絶対にお金を貸すことはありません。
よって、年収が低ければ低いほど、貸金業者から借りられる金額(借入限度額)の上限は少なくなることになります。
年収 | 限度額 | 年収 | 限度額 |
---|---|---|---|
30万円 | 10万円 | 200万円 | 約66万円 |
80万円 | 約23万円 | 500万円 | 約166万円 |
100万円 | 約33万円 | 1,000万円 | 約333万円 |
上の表のように、ある程度年収がある方でも総量規制が適用されると思ったより借りることが出来ないのがわかります。
年収が低くても利用することは可能ですが、借入出来る金額は少なくなるというわけですね。
しかもこの総量規制は1社につき、ではありません。貸金業を営む(貸金業法が適用される)会社・企業から借り入れたお金すべてに対して適用されます。
総量規制の対象・対象外
総量規制の対象となるのは、貸金業を営む企業から借りたお金になります。つまり、
- 消費者金融や信販会社のカードローンで利用している金額
- クレジットカードのキャッシング枠
主にこの2種類の借り入れが対象となります。クレジットカードについてはキャッシング枠のみであり、ショッピング枠(買い物でカード払いで利用する枠です)は関係ありません。
他にも総量規制の「例外」や「除外」があり、以下のようなケースは総量規制として加算されません。
- 家の購入、改築などにかかわるお金の貸付(住宅ローンなど)
- 自動車を購入するための自動車ローン・マイカーローン
- 高額医療費
- おまとめローンなど一方的に借りる人が有利になる借り換え
- 配偶者とあわせて年収3分の1以下になる貸付(配偶者貸付)
- 緊急の医療費の借り入れ
- 緊急に必要と認められた費用を支払うための借り入れ
この他にも有価証券などを担保とした貸付などいくつかの除外及び例外がありますが、住宅ローンやマイカーローン、おまとめローンは年収の3分の1を超えていても問題ないんだな~と思っておけばOKです。
もしかしたら「意外とカードローンでお金って借りられないんだな」と思ったかもしれませんね。
年収が高ければあまり気にはなりませんが、年収が低い方からすれば少しでも多くの金額を借りられた方がいいと思うのは普通のことだと思います。
しかし、総量規制に関係なく借りることが出来るカードローンも実はあるんです。
元々はお金の借り過ぎが社会問題になってこの法律が作られた背景もあり、色々と厳しめに作られているんじゃ。
とはいえ、今でも借りすぎて多重債務者となってしまい、最終的に自己破産などの債務整理という結末になってしまう人も少なくない。
多少厳しくても制限がある方がいいのかもしれんのう。
銀行のカードローンは総量規制に縛られない
総量規制の対象にならないカードローン、それが銀行のカードローンです。
よく「総量規制の対象外なので沢山借りられる!」といったような謳い文句を見かけますが、それは大げさではあるものの、間違っているわけではありません。
消費者金融では総量規制の関係で10万円しか借りられなかった人が銀行でなら20万円借りることが出来た、というケースもあります。
どうして銀行には総量規制が適用されないの?
銀行に適用される法律は「銀行法」で、こちらには総量規制のようなシステムは定められていません。そのため、年収の3分の1を超えた金額でも融資することが可能になっているんです。
実際にはありえない話ですが、年収100万円の人に100万円を貸すことも理論上は可能です。
また、総量規制で必要となる「年収」が0円の方、つまり自身に収入が一切ない方でも利用できるのが銀行系カードローンの大きな特徴と言えるでしょう。
どうして年収が0円でも借りられるの!?
収入が0円でも借りることが出来る理由、その答えも「総量規制の対象外だから」です。
総量規制では、「自身の年収の3分の1まで」という条件がありました。つまり、収入が0円の方は利用できないということです。収入がない=無職の人といった印象になりがちですが、身近なところで言えば専業主婦の方がこれに当たります。
つまり、専業主婦の方は消費者金融からの借入は不可能なんですね。
しかし銀行系カードローンであれば、専業主婦の方でもカードローンを利用することが可能です。
しかも配偶者の同意書も不要なので、旦那様に内緒でこっそり借りる…なんてこともできちゃいます。
その代わり配偶者の方の収入がきちんと安定していることが条件ですし、借入可能額もかなり抑えられています。
一部ではありますが、大手銀行系カードローンの専業主婦の方が利用できる借入限度額一覧です。すべて50万円以内に収められているのがおわかりかと思います。
金融機関名 | 借入可能額 | 金融機関名 | 借入可能額 |
---|---|---|---|
みずほ銀行 | 30万円 | 楽天銀行 | 50万円 |
イオン銀行 | 50万円 | ソニー銀行 | 50万円 |
もちろん年収が多いほど借入限度額は上がりやすい
総量規制に関係なくお金を借りることが可能とはいえ、自分の望む金額をポンポン借りることが出来る…というわけではありません。
確かに総量規制の対象外ではありますが、借りられる金額を決めるベースになるのはやはり年収です。
年収が200万円の人が100万円借りたとしても、果たして返済が出来るでしょうか?それこそ10年以上かけてじっくりと返済すれば出来ないこともないかもしれませんが、現実的ではないですよね。
なので、自分は消費者金融では総量規制のせいであまりお金を借りられないけど、銀行のカードローンでならたくさん借りられる!というのは儚い夢で終わる可能性が大ですね。
総量規制のような明確な制限はありませんが、大体総量規制に合わせるくらいを上限として設定している金融機関が多いと思われます。
また、銀行系カードローンは消費者金融系カードローンに比べると上限金利が低いため、審査基準がその分厳しいと言われています。
そのため銀行のカードローンよりも消費者金融のカードローンのほうが多く借りられた!なんてケースもあるかもしれません。
本文でも書かれているが、年収が関係ない「総量規制の対象外」だからといって必ずしも総量規制である年収の3分の1を超えて借入れが出来るわけではない、ということじゃ。
審査及び他社借入額も考慮して借入限度額が決定されるから、思ったよりも少ない額しか借りれんかった、なんてこともよくあることじゃぞい。
審査通過のためには年収よりも返済能力が大事
ここまで、
- 年収は低くても問題ないが120万円程度あれば安心なこと
- 年収がダイレクトに利用限度額に響くこと
- 総量規制によって消費者金融から借りる際は年収の3分の1が限度になること
などを書かせていただきました。これらは「借入希望額が通るかどうか」や、「より大きい借入限度額をゲットできるか」という上で重要な点のひとつではあります。
特に年収はより多くのお金を借りたい方にしてみれば非常に大切なポイントになります。
(⇒収入はあるけど無職、カードローン使える?)
しかしながら、それよりも大切なポイントがあります。それが「返済能力」です。
お金を返す力が返済能力
端的に言ってしまえば、返済能力とは「お金を返す力」です。
いくらお金を借りたからといって、お金を返済できなければ借りた意味がありませんし、消費者金融も銀行もお金を貸してくれません。
返済能力とは「これがよければいい」と判断されるものではなく、総合的に判断されるものですので不確定な要素も非常に強いものになります。返済能力を判断する上でチェックされるものは、主に
- 年齢
- 職業・職種
- 勤続年数
- 年収
- 居住年数
などです。これらは「信用情報」の中の「属性」と呼ばれる部分ですね。
年収も入ってはいるのですが一番重視されているものではなく、返済能力を見る上での構成要素のひとつ、というくらいの認識になります。
重要なのは「安定しているかどうか」
年収よりも重視して見られるポイント、それは「安定」です。
年収が低めであっても公務員の方など、勤務先が非常に安定している職場であればお金を借りやすく、利用限度額も高めに設定されることが多いです。
公務員はその最たるもので、非常にお金を借りやすく利用限度額の増額も早いタイミングで行われることもあるようですね。
逆に収入が安定しないと見られやすい「フリーランス」、「自営業」の方は年収が高くても利用限度額が控えめに設定されることが多いです。
勤続年数も重要なポイントのひとつで、長ければ長いほど安定して収入を得ていると判断されます。
なので、転職したばかりや就職したばかりでは利用限度額の面でいっても、それ以前の審査に可決するかどうかといった面でいっても不利になってしまうんです。
安定していれば低年収でも
長つまり、逆を返せばこつこつと長い期間ひとつのところで働いていれば、年収はそんなに高くなくてもカードローンの審査では有利に働くということです。
アルバイトやパートで収入が少ない、という方でも勤続年数がしっかり(1年以上、3年以上がベストです)あればお金を借りることが可能です。
銀行のカードローンであれば総量規制を超える金額を借りることが出来るかもしれません。
まじめにこつこつ。ちょっと古いようにも感じる言葉ですが、こういった面でしっかりと役に立つということですね。
ほとんどの場合、カードローンは数年の返済期間を経て完済に至るはずじゃ。その期間中きちんと安定して収入があることが見込めることが大切ということじゃな。
じゃから、転職が多かったり収入が不安定な職業じゃと、借入限度額が抑えられてしまうことが多いんじゃ。全く借りられないということはないじゃろうが、審査落ちしてしまう可能性もあるかもしれんのう。
年収だけじゃなく、全体のバランスが大切!
いかがでしたでしょうか。年収も確かに重要なファクターではあるものの、多くのカードローンの申込条件では年収に細かい制限が設けられているということはありません。
ただ、借入限度額が高い・適用される金利が低い方がいいなど、より有利な条件でお金を借りたい場合はやはり年収は重要です。年収が高ければ一定以上の年収の方のみが利用できる商品に申し込むチャンスがあるからです。
普段使いでちょっと借りるだけというのであれば、年収がどれくらいあるかよりも継続的に収入があるか、それを維持できるかどうかが大切です。
特に勤続年数は短いと審査落ちしてしまう可能性が高くなりますので、より重要なポイントといえるでしょう。
どれかひとつだけクリアしていればいいというわけでもありませんから、カードローンをスムーズに利用するためには全体のバランスが重要ということです。年収が低いからムリかも…と思っていた方も、一度申し込んでみてはいかがでしょう?
【参考ページはこちら】
カードローンの限度額は年収が目安?
今時はいろんな雇用形態があるが、総量規制のことを考えても年間60万円も稼いでいればサポートとして使う分には十分な金額の借入れが出来るじゃろう。
利用もしないのに借入限度額を高くしても、他の借入れにも影響があるんじゃ。カードローンだけではなく、住宅ローンにも影響があるから、むやみに高い借入限度額を希望するのもリスクがあるんじゃよ。
まあ、高収入じゃったらカードローンなんて使わん!ということもあるじゃろうしな。
年収120万円程度あれば問題はないじゃろうが、学生アルバイトや主婦のパートであればもっと低くても十分に借りることが出来ると思うぞい。
ただし「日雇いで収入が不安定」といった場合は難しいんじゃ。継続的なアルバイトのみOKということじゃな。