手軽からガッツリまで対応！高鍋信用金庫のカードローン3種

宮崎県にある地方の信用金庫、「高鍋信用金庫」。地元の方にはお馴染みであろうところかと思います。

ガッツリ利用している方も、預金口座程度しか持っていないという方も、存在は知っているけど取引はない…という方もいると思いますが、高鍋信用金庫のカードローン、実は結構便利だって知っていましたか？

カードローンはなんとなく大手の会社や銀行がやっているものという印象が強いですよね。

でも高鍋信用金庫のような地方の小さめな信用金庫こそ、失礼ながら意外にもいい商品があったりするものなんです。
（⇒信用金庫のカードローンもおすすめ！）

高鍋信用金庫で選べる、3種類のカードローン

高鍋信用金庫には3つのカードローンがあります。それぞれの簡単な特徴とともにざっと並べてみましょう。

商品名	特徴
たかしんカードローン「プラス」	金利が3段階で設定される 利用限度額に対して最低金利
たかしんカードローン「きゃっする」	全国の信用金庫共通の使いやすさ 専業主婦の方もOK
ミニカードローン	専業主婦の方でも使える 随時返済で自分のペースでOK

このように三者三様に特徴が違います。特徴が違うということは、それだけ自分の用途に合ったものを探しやすいということにもつながります。

似たようなカードローンがあって「一体どれを選べばいいの？」と迷うよりははっきりと個性がある方が面白いですよね。

信用金庫のカードローンを利用する際の注意点

高鍋信用金庫は宮崎県を営業区域とする信用金庫です。地方銀行もそうですが、こういった営業区域が限定されている金融機関には一点気をつけておくべきポイントがあるんです。

それは、申し込む際に「地域の条件」があることです。

高鍋信用金庫の場合、営業エリア内（宮崎県の南東部）に住んでいる、もしくはエリア内の会社に勤務（営業）しているのどちらかを満たしていないと高鍋信用金庫のカードローンは利用が出来ないんです。

ホームページからインターネットを通じて申し込みすることが可能ですが、東京に住んでいる方が高鍋信用金庫のカードローンを利用するのは不可能…ということです。

これは高鍋信用金庫にかぎらず、地方銀行及び信用金庫であればすべてに共通する点です（中には、地域に関係なく利用できる商品もごくまれにありますが、本当にごくまれです）。

メガバンク（都市銀行）であるみずほ銀行や三井住友銀行、三菱UFJ銀行のカードローンは営業区域が「全国」なため、どこに住んでいても利用することが出来ます。

また、店舗を持たない楽天銀行や、全国のスーパー「イオン」を起点としているイオン銀行なども全国の方が利用できます。

基本的に地方の金融機関の商品を利用する場合のみ気をつけておけばOKです。

それでは、次からはそれぞれの商品の特徴と概要をご紹介していきたいと思います。

3段階制の金利を採用！たかしんカードローン「プラス」

それでは早速商品の紹介に入っていきたいと思います。まずは高鍋信用金庫のオリジナル、メイン商品といってもいいかもしれませんカードローンが、このたかしんカードローン「プラス」です。

この商品の特徴は、なかなか他の商品にはない「3段階金利」を採用していることでしょう。多くのカードローンは利用限度額によって金利が変動したり、利用限度額が低い分金利が1種類に固定されるといったケースだったりします。

ですが、たかしんカードローン「プラス」は利用限度額によって決まっておらず、審査の中で3つの金利の中から段階的に設定されるという、面白い方法を取っています。

年収や勤続年数の条件があるので注意！

少々特殊な利用条件が挙げられているのもこちらの商品の特徴です。とはいえびっくりするような条件というわけではなく、年収と勤続年数に指定（条件）があるというくらいです。
（⇒年収240万でも借入できるの？）

• 高鍋信用金庫の営業区域内に居住または勤務している
• 満20歳以上満60歳以下で安定収入がある
• 前年度の年収が200万円以上、勤続年数が2年以上
• 保証会社の保証が受けられる

他の条件は特殊ということはありません。敢えて気になる部分を挙げるとすれば、年齢の上限が60歳までと少々低めに設定されているところくらいでしょうか。

転職したばかりの方やアルバイト、パートの方には難しいですが、正社員として働いているのであれば簡単にクリア出来る条件かと思います。

また、高鍋信用金庫のカードローンの中で一番最低金利が低い商品でもあります。年収と勤続年数が条件に入っているのはそれが理由かもしれませんね。

金利は3段階で決定！限度額もチェック

たかしんカードローン「プラス」の最低限度額は50万円、最高限度額は300万円です。

一定の貸越極度額を超えると、極度額の単位が10万円単位から50万円単位にまで上がります。100万円を超えて借りたい場合、余裕のある借入ができそうですね。

50万円～100万円まで	100万円から～300万円
10万円単位	50万円単位

そして気になる金利ですが、先ほども軽く説明しましたように、たかしんカードローン「プラス」では3種類、3段階の金利が設定されています。

1段階目	2段階目	3段階目
9.5％	11.5％	14.5％

まず最初に9.5％で審査を行います。その金利では審査に可決しない…という場合は2段階目の11.5%での審査、それでもダメなら14.5％での審査となります。

なので場合によっては利用限度額は300万円までいっても金利が14.5％となってしまうこともありますし、逆に50万円でも9.5％で借りることが出来る可能性もあります。

この例はちょっと極端すぎますが、利用限度額によって金利が下がりやすくはあっても、確実に下がることはないということですね。

それを踏まえても銀行カードローンと比較して金利は特別高いものではなく、最高金利は大手銀行カードローンと比較しても平均的です。仮に最高金利であっても「他よりも金利がとっても高い！」と思う状況にはならないと思います。

返済額は利用限度額によって変動！

返済は高鍋信用金庫の預金口座から毎月引き落としという形で行われます。引き落とし日は毎月10日。10日が銀行の休みの日の場合は次の営業日に引き落とされます。

引き落とし金額は利用限度額によって変わります。最低1万円から、以下の表のように変動します。

貸越極度額	約定返済額	貸越極度額	約定返済額
50、60、70万円	10,000円	200万円	30,000円
80、90、100万円	20,000円	250、300万円	45,000円
150万円	25,000円

ポイントは、実際自分が利用している金額、つまり「貸越残高」ではなく、利用限度額（貸越極度額）で約定返済額が決まることです。

一般的なカードローンの場合、貸越残高によって約定返済額が変動することが多いため、ついついそう思ってしまいがちなので注意が必要ですね。

例えば自分が20万円しか利用していなくても、利用限度額が100万円の人であれば毎月の返済額は「20,000円」になります。すぐ返済が済むというメリットもありますが、お財布がピンチな時にはこの返済額は重い…！となってしまう可能性もありますね。

欲張って高い限度額で契約をしてしまうと、約定返済額の高さに驚いてしまうかもしれません。返済額から希望する限度額を逆算してみるなど、負担にならない工夫が必要ですね。

ネットかFAXで申し込み可能。契約は窓口で！

仮審査の申し込みはインターネット（高鍋信用金庫のホームページ）、またはFAXから可能です。審査に可決し、契約内容に同意出来る場合は正式な申し込みとなります。

正式な申し込み（契約）はインターネットなどでは不可で、高鍋信用金庫の店舗・窓口のみとなります。その際には申し込みに必要なもの

• 身分が証明できる書類（運転免許証など）
• 返済用に指定する高鍋信用金庫の預金口座開設時に登録した印鑑
• 自分の所得が証明できる書類（源泉徴収票などの公的な書類に限ります。また、申込時の利用限度額が100万円以上の場合のみ必要です）

を必ず持参しましょう。これらがないと契約が行えません。

利便性が高いのが特徴、カードローン「きゃっする」

次にご紹介するのはたかしんカードローン「きゃっする」です。こちらは全国の信用金庫でもほぼ内容が共通して提供されている商品ですので、他の信用金庫のホームページ等でも見たことがあるかもしれません。

それぞれ名前が微妙に違ったりするのですが、手軽に利用できるカードローンとして人気が高い商品となっています。

きゃっするの特徴をまとめて言うと、メガバンクの銀行カードローンや消費者金融のカードローンに近い使用感になっていることが挙げられます。

バイトや専業主婦の方でもOK！ゆるめの利用条件

「きゃっする」は、同じカードローン「プラス」と違って年収や職業の条件がゆるくなっているのが特徴です。利用条件は

• 高鍋信用金庫の営業区域内に居住または勤務している
• 年齢が満20歳以上65歳以下で安定収入がある
• または配偶者69歳以下で安定収入がある
• 保証会社の保証を得られる

と、シンプルかつ対象となる年齢もカードローン「プラス」に比べると高くなっています。

安定して毎月収入があればパートやアルバイトの方でも申し込むことが出来ますし、本人に収入がなくても配偶者の方に収入があれば申し込むことが可能ですので、子育てに忙しいママさんでもお金を借りられます！

…が、自身に収入のない専業主婦の方は配偶者の年収がいくら高くても借入可能な金額は「50万円まで」となります。

また、年金だけが収入源という方は申し込みが出来ません。本人に収入がなく、夫（妻）の収入源が年金のみというかたも同じく申し込みが出来ませんので注意です。

年金＋アルバイト、といった年金以外に安定した収入源があれば申し込み対象者となります。その場合、年齢には気をつけてくださいね。

きゃっするの限度額と利率

きゃっするの利用限度額は最大で500万円。高鍋信用金庫のカードローンの中でも一番利用限度額が高いのが「きゃっする」です。

最低利用限度額は50万円で「プラス」と同じですが、利用限度額の単位は10万円ごとになっていますので、より細かい単位での借り入れが出来ますよ。

金利はわかりやすく、利用限度額に合わせて固定の金利が設定されているタイプです。「プラス」のように同じ利用限度額でも金利が違う可能性がない分、下がる可能性もありません。どちらがいいのかは好みになっちゃいますね。

利用限度額	適用金利	利用限度額	適用金利
100万円以下	14.6％	310万円以上400万円以下	7.5％
110万円以上200万円以下	12.6％	410万円以上500万円以下	5.8％
210万円以上300万円以下	9.8％

全体的に金利は平均的と言えます。最高金利は大きく変わらないものの、カードローン「プラス」の最低金利となる「9.5％」に届かせるには300万円を超える契約が必要となります。

返済額と返済方法はプラスと同じ

「きゃっする」の返済方法も「プラス」と同じく、毎月10日に指定した返済用口座から引き落とす形で行われます。

返済金額はこちら。5,000円からと、返済しやすい金額になっていますよ。

9日の利用残高	返済額	9日の利用残高	返済額
30万円以下	5,000円	100万円を超200万円以下	30,000円
30万円を超50万円以下	10,000円	200万円を超300万円以下	40,000円
50万円を超70万円以下	15,000円	300万円を超500万円以下	50,000円
70万円を超100万円以下	20,000円

毎月10日に引き落としされるという形式こそ同じですが、カードローン「プラス」の場合は利用限度額によって返済額が決まるかたちでした。

「きゃっする」はそれと違い、約定返済日の前日、つまり9日時点での利用残高（実際借りている金額）によって返済額が決定されます。

利用限度額が50万円で、実際借りているお金が15万円だった場合は返済金額は5,000で済みます。借りれば借りるほど返済額が増える形なのである程度返済額を自分で調整することが可能です。

申し込み手続き方法は3種類。即日審査も嬉しい

「きゃっする」では、インターネット、FAX、携帯電話（スマートフォン）のいずれかから仮審査の申し込みが可能です。

その後の契約手続きは窓口、あるいは郵送で行うことが可能ですので、なかなか忙しくて窓口までいく時間が取れない方でも利用することが可能です。

ただし注意点もあり、

• 申し込み手続きを携帯電話で行った
• 返済用口座と申込店舗が違う
• 保証会社にNGと言われた

以上のいずれかに当てはまった場合は郵送契約が出来ず、窓口のみでの契約となります。特に口座の指定は注意ですね。

いくら本店に預金口座を持っていても取引希望店を「川南支店（例）」にしてしまうと郵送での契約が出来なくなってしまいますので、くれぐれも間違えないようにしましょう。

申し込みに必要なものは書類などは「プラス」と同じです。ただ、収入を証明する書類は申し込み金額が300万円を超える場合のみ用意すればOKです。

また、「きゃっする」は平日の18時までに申し込んだ場合、最短でその日のうちに審査結果を教えてくれますので、出来るだけ早くお金を借りたい！という方にとっては有難いスピード審査となっています。

とはいえ時間ギリギリであれば翌営業日の回答になる可能性が高くなりますので、出来るだけ早い時間に、夕方くらいまでには申し込んでおくほうがいいでしょう。

手軽に使える！もしもの備えにもおすすめな「ミニカードローン」

最後にご紹介するのは「ミニカードローン」です。

こちらはガッツリとカードローンを利用したい！という方にはあまり向きませんが、「ちょっとの備えとしてカードローンを持っておきたい」という方には非常におすすめ出来る商品です。

利用限度額は「プラス」や「きゃっする」に比べてかなり低い設定となっているのですが、その分、パートやアルバイトといった非正規雇用の方や、専業主婦などご自身に収入がない方であってもお金を借りることが出来ます。

金利も変動がなく固定なので、「手軽にお金を借りたい」という方には一番おすすめ出来る商品ではないかと思います。また、他の2つの商品と比べて返済方法が全く違うのも特徴ですね。

条件は一番ゆるいかも？まさにお手軽！

早速ですが「ミニカードローン」の利用条件を見てみましょう。

• 年齢が満20歳以上満65歳未満で、安定収入がある
• 高鍋信用金庫の営業区域内に居住あるいは勤務している
• 保証会社の保証を得られる

と、これまで紹介してきました2つの商品に比べるととてもシンプルです。

また、パートやアルバイト、専業主婦の方は契約極度額が最高でも30万円までと制限はあるものの、利用することが可能となっています。

必要書類は他のカードローンと同様に本人を確認できる書類（運転免許証など）のみでOK。収入証明書類は契約極度額が最高でも50万円までですので一切不要です。

最高でも50万円まで！本当にミニ

「ミニカードローン」における限度額と利率は本当にシンプルです。

利用限度額は10万円からスタートし、最高でも50万円。10万円単位で変動しますので、厳密にいうと5種類の利用限度額と言うことが出来ます。

そして金利も非常にシンプル。いくら借りても、利用限度額がどれだけ上がっても金利は1種類の固定で「13.5％」となっています。

一見「ちょっと金利が高いかも？」と思うかもしれません。しかしながら、他の2商品と利用限度額50万円を借りた場合で比べてみるとこうなります。

プラス	きゃっする	ミニ
9.5％～14.5％	14.6％	13.5％

カードローン「プラス」は必ずこの金利と言うことは出来ませんが、最高金利と仮定した場合は一番金利が低いのが「ミニカードローン」なんです。

利用限度額が低いと金利が高い、というイメージはカードローンにおいてつきものですし、そしてほとんどがそのパターンに則っています。

しかし借りられる金額の上限も低くすることで金利自体を下げることも出来る。そういった印象がこの「ミニカードローン」から感じられますね。

沢山借りたくないけどちょっとだけお金が必要、という方にはピッタリです。

返済額とタイミングは自由

そして返済に関しても「ミニカードローン」は他の2つと全く違うシステムになっています。

返済額も時期も自分で決定出来るので余裕が無い月は返済をパスし、次の月にちょっと多めに返済するといった自分のお財布の都合に合わせるなどかなり自由な返済が行えます。

ただ、返済をさぼるとそれだけ利息が増えますので、ある程度きちんと計画を立てて返済しなければ「プラス」や「きゃっする」といった定額返済方式のカードローンに比べて返済額が膨れ上がってしまうこともありますので注意しましょう。

そして、利息分は年に2回（3月と9月）の第二土曜日の翌日に預金口座から自動で引き落とされます。なのでお金を借りている場合、全く返済をしなくても利息だけは自動で返済が行われます。

申し込みはネットOK！ただし本契約は店舗窓口のみ

「ミニカードローン」も「きゃっする」と同じくインターネット、携帯電話（スマートフォン）、FAXの3つの方法から好きなものを選んで申し込むことが出来ます。

ただ「きゃっする」と違うのは、本申し込み（契約）は店舗の窓口でしか受け付けていないこと。この点は「プラス」と同じですね。

高鍋信用金庫に預金口座を持っていない場合は、契約のために訪れた店舗で新規に口座を開設することになります。手続きをスムーズに進めるなら事前に預金口座を用意しておくほうがいいでしょうね。

三者三様で選びやすい！好みと目的に合わせて

ひとつの信用金庫のカードローンでは、どうしても商品が似通ったものになってしまうことも多く、保証会社が違うくらいしか差がない場合も珍しくありません。

しかし、高鍋信用金庫のカードローンはそれぞれに特徴があり、その特徴に沿って自分が一番使いやすそうと思える商品を選ぶことが出来ます。

金利もいずれもそんなに高いこともなく、銀行系のカードローンとすれば平均的なもの。利用可能な地域に住んでいる（勤めている）ならかなり上位の候補に入る商品が揃っていると思いますよ。

【参考ページはこちら】
信用金庫でも借入できるって知ってた？