年収1000万になれば銀行カードローンはいくら借りれる?
年収1000万円と聞けば、かなりの高収入、羨ましい、そんな印象を持つ人が多いかもしれません。実際、給与取得者の中で1000万円以上の年収を得ている人は4%ほどというデータがあります。
このように、限られた人しか得られない金額の収入を得ていれば、当然色々な点で有利になると思いますよね。ローン審査も通りやすいかもしれません。ただ、年収1000万円でいくら借り入れができるかは知っていますか?
年収1000万円になれば審査が厳しいと言われる銀行カードローンでいくら借り入れできるのか、高額の借入をするためのポイントとは何か、チェックしていきましょう。
年収1000万円を得られる人はどういう人?その実態とは
まずは、年収1000万円というのがどのようなものなのかをご紹介しましょう。年収1000万円とは、年間の収入合計額が1000万円あるということです。そして、税金や保険料を差し引かれる前の金額となります。
では、どのような人が年収1000万円を得ることが出来るのでしょうか。具体的な職業を挙げてみましょう。
- 医師
- パイロット
- 大手商社
- 大学教授
- 大企業正社員
もちろん、勤続年数や役職によって収入は変わってくるわけですが、やはり限られた職業、企業の人が得ることが出来る収入であるということは分かりますね。
ちなみに、一般企業の中で平均年収が1000万円を超えてるという会社は、上場企業の中でも1.6%程度だというデータがあります。
1000万円もの収入を得るのは、簡単なことではないようです。
年収1000万円でも生活は楽じゃない!?実際の手取り額とは
年収1000万円とは、あくまでも控除前の金額となっています。控除されるものとしては、次のようなものが挙げられますね。
- 社会保険料
- 住民税
- 所得税
これらを差し引いた場合、実際の手取り額は700~800万円ほどとなるようです。年収1000万円でも特に生活が豊かではない、余裕があるわけではないというのはこの為でしょう。
特に、家族がいる、子供がいるとなれば、子供の教育資金や保険料等で支出は増えていきます。俗に高額所得者という扱いの過程になるわけですから、相応の教育を、生活をと考えてしまえば、余裕はなくなってしまうようですね。
ただ、年収400~500万円の人たちから見れば贅沢な話であることも確かでしょう。
借り入れするなら要チェック!金額を左右する総量規制とは
では、実際1000万円の年収があれば銀行カードローンでいくら借り入れをすることが出来るのでしょうか。審査に問題なく通るということであれば、おおよそ300万円というのが1つの目安となってきます。
これは、無理なく返済できると考えられている金額なのですが、それには総量規制というのが関係しています。
貸金業者からの借り入れ残高について、年収の3分の1を超えることはできないという規制です。つまり、年収300万円の人は100万円までしか借入が出来ません。
総量規制は、借り過ぎによる借金苦・返済難に陥らないよう、個人の借入可能上限金額を定めたものなのです。
ただし、決定的に違うのは消費者金融等の貸金業者は年収の3分の1を超える貸し付けが法的にNGですが、銀行カードローンは銀行側がOKと判断すれば年収に対して大きな金額でも借入できるという点ですね。
(⇒どのくらい年収があれば借入できる?)
自分がいくら借入できるのか、それを試算・検討する際には総量規制を参考とし、実際いくら借入出来るかを知るためには審査を受けてみるしかありません。
銀行カードローンは最高いくら借りられる?大手銀行の貸付条件
では、銀行カードローンが最高いくらまでの貸し付けを行っているのか、最高限度額や金利等の商品概要をチェックしてみましょう。
銀行名 カードローン名 |
最高限度額 | 金利 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 バンクイック |
500万円 | 4.6~14.6% |
三井住友銀行 カードローン |
800万円 | 4.0~14.5% |
みずほ銀行 カードローン |
1000万円 | 3.0~14.0% |
オリックス銀行 カードローン |
800万円 | 3.0~17.8% |
新生銀行 レイク |
500万円 | 4.5~18.0% |
やはり、銀行カードローンは高額な借入限度額設定が可能となっていますね。そして、低金利での利用出来るというメリットがあります。
そして、仮に消費者金融で500万円を借入するとなれば年収はその3倍である1500万円が必要となりますが、銀行カードローンであれば総量規制の対象外ですから年収が1500万円未満でも利用できる可能性があるのです。
年収が高くなれば、それだけ返済するための資金があるということで信用度も高くなりますので高額借り入れが出来る可能性が高まります。
しかし、いくら収入が高くても借入を検討した銀行カードローンの最高利用限度額が、自分の希望額よりも低いとなれば意味がありません。
カードローンを利用する際には、その銀行カードローンがいくらまで借入可能なのか、しっかりとチェックしておきたいですね。
銀行カードローンは返済可能だと判断できれば高額借入も可能となるのじゃから、収入が多く返済資金がある高所得者はそれだけ高額の借入が出来る可能性が高まると考えて良いじゃろう。
高額限度額設定のために必要となる年収以外の要素をチェック
銀行カードローンであれば、総量規制に関係なく高額な借り入れをすることが出来る可能性があるということを紹介しました。しかし、収入さえあれば高額借入が出来るわけではありません。
高額借り入れをしたい、高額な限度額設定をしたいのであれば、収入以外にも次の要素を押さえておくようにしたいですね。
- 収入が安定している
- 延滞・債務整理経験がない
- 現在、他の借入を利用していない
パート・アルバイトの人でも銀行カードローンは利用することが出来ますが、正規雇用ではないという点で収入が不安定だと判断されることも多いので、高額な借り入れは難しくなってしまいます。
また、延滞・債務整理をしていない点も重要です。いくら現在高収入があったとしても、過去に延滞や自己破産の実績があれば新規の借入でも問題を起こしてしまう恐れがあると判断されます。
延滞・債務整理といった金融事故情報は、個人信用情報に登録されていますので審査の際に必ず確認する点であり、隠すことはできないのです。
貸し手が求めているのは、確実に返済してくれるという信用です。ですから、何かしら問題を起こした経験があればそれだけで高額限度額の設定が難しいだけでなく、審査にすら通らない可能性があります。
あとは、カードローンを申し込む時点で他に借り入れがあるかないか、という点も重要となります。高額の限度額設定が行われれば、毎月の返済額もそれなりの金額になるはずです。
しかし、他社借入れがありその分の返済も行っていくとなれば、当然返済負担が大きくなることで毎月の返済に遅れが出てくるかもしれません。
高額の限度額設定には、安定した収入があり個人信用情報に問題登録がないこと、他に借金もなく返済がしっかりと行われるだろうと判断されることが求められるのですね。
収入が高額だから高い限度額設定が行われる、という単純なものではないということを認識しておきましょう。
高額の限度額設定には、ただ収入が高ければ良いというわけではなく、様々な要素が審査されて初めて可能となるということは覚えておきたいのう。
特定の目的で高額借入を検討するなら目的別ローンもあり!?
もし特定の目的で高額な費用が必要となっているのであれば、カードローンではなく目的別ローンを利用するという方法もあります。
カードローンは、利用目的自由で自分の好きなときに繰り返し利用できるという点が魅力です。ただ、使い勝手が良い一方で金利が割高であるというデメリットもあるのです。
もちろん、高額な限度額が設定できれば設定金利は低くなりますが、そこまでの高額費用を繰り返し利用することは多くはないでしょう。
では、何かのタイミングでどうしても現金が必要となってしまった、そうなったときには目的別ローンも利用できます。
目的別ローンは、利用目的が限られており必要な金額のみを借り入れするというものです。その特徴を挙げてみましょう。
- 何度も借入出来るわけではない
- 借り過ぎる心配がない
- 低金利で利用できる
各銀行の目的別ローンを一部ご紹介しておきましょう。
銀行名 | 目的別ローン名 | 金利 |
---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 教育ローン 多目的ローン |
3.975% 5.475% |
ソニー銀行 | 教育ローン 一般ローン |
3.0~3.116% 4.5% |
りそな銀行 | 教育ローン プレミアムフリーローン |
4.475% 6.0%または5.7% |
かなりの低金利で利用できることが分かりますよね。
ただ、目的別ローンを利用するためには、どの目的でいくら必要になるのかという書類を提出しなければいけません。
- 納品書
- 見積書
- 請求書
カードローンの契約時よりも、必要となる書類が多くなってしまう点には気を付けておきましょう。ただ、低金利で必要金額を借入できるというのは魅力であることは確かです。
自分の借入れ目的、金額、頻度に応じて、カードローンを選ぶのか、目的別ローンを利用するのか、決めるようにしたいですね。
【参考ページはこちら】
1000万まで借入可能なカードローンもある?
たびたび借入を利用するのであればカードローンが便利ではあるが、1度きりである、目的が決まっているという場合は目的別ローンを検討してみても良さそうじゃぞ。
借入れは、収入はもちろんじゃが、貸してくれる相手に返済能力があると認められなければ利用できないものじゃ。借り入れをする際には、自分が借り入れしたい目的や金額に合った商品を選ぶようにしたいものじゃな。
ただ、年収が1000万円あっても保険料や税金で200~300万円も引かれてしまうことがあるようじゃ。1000万円の年収があれば豊かな生活が出来る、とは一概に言えないのかもしれんのう。